柳田 功ニュース

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日本で今起きていることや歴史のことなどを独断と偏見で日々綴っています。

残留左翼(長谷川光良)

2006年12月17日 | Weblog
 所謂"55年体制”の崩壊以後、日本における左翼勢力は今や”落ち目の三度傘”で、旧社会党の社民党は単独議案提案権も持たず、共産党も国政選挙レベルでは供託金没収が相次ぐアワレな状況になっている。言ってみれば戦後60年かかって、敗戦後遺症の日本人も、かなりの人たちが健康体になって来たと言う事であろう。めでたい限りである。
 そして敗戦後遺症の病原菌発生元の一つである「教育基本法」にもメスが入り、病原の”総本山”日本国憲法も国民の過半数が改正を望むという至って健全な状況になって来た。これ又、喜ばしい限りである。
 安部首相は、首相に就任してからも「九条が独立国家にふさわしいとは思わない」と明言し、自らの内閣で改憲を実現する意気込みを示している。そしてそれが意気込みだけで終わらず、改憲を実現する可能性は至って大きいのである。自民党と民主党の相当数の議員は改憲を主張しており、その総数は改憲に必要な「衆参両議員の総議員の2/3」を優に超えているからである。
 さて戦後の首相の中で”大”という接頭辞をつけて良い総理が3人居る。一人は日本に独立をもたらした吉田茂、日米安保を日米対等のものに改定した岸信介、そして沖縄返還の佐藤栄作であるが、安部首相が憲法改正を実現すれば、祖父である岸信介を超える”大大”首相として日本政治史にその名を残すことは間違いない。
 さてそういった中で、このところ「憲法九条を守れ」という新聞広告がときに出てきている。呼びかけ人は「ベ平連」の小田実や、その相棒の一人であった鶴見某や広島の原爆を情緒的に語って”河原乞食”から”文化人”入りを目指している吉永小百合といった”残留左翼”の面々である。
 その叫ぶところの論理は、かつてと全く同じで「九条を守ることが戦争を防ぐ」「九条が改正されれば戦争になる」というお粗末なものである。すでに破綻した論理を相変わらず振り回してエツに入っている。その論理に不安を感じる国民が増えた結果、改憲派が過半数を超え、又、国会議員も改憲派が増えたのではないか?
 大体、彼ら残留孤児ならぬ残留左翼諸君が必死に頑張り、戦後世界を席捲した社会主義を応援した結果、どれ位の血が流れ、どれ位の難民が生まれたか?カンボジア、ベトナム、中共etc。
 彼らの運動が結局人民の為にならず、結局は破滅しかなかった社会主義の採用という無駄をした結果、ベトナムもカンボジアも何十年か発展の遅れをとった上、人的被害においても甚大だったことを認識していないのだろうか?
 全くもって反省というものをしない連中である。これでは”サル以下”と言うしかない。彼らの広告で大衆が踊るとも思えないが、彼らの宣伝上手というかウソのうまさはこれまで証明済みである。
 であるからして良識派(今後は改憲派とは言わず、こう呼ぼう)は、今こそ憲法改正の天王山と認識し、憲法改正の必要を訴え、残留左翼の護憲策動をハネとばさなくてはならない。



    渋谷歌壇
         年忘れ 集いし知己の 笑みやよし
         鍋つつく 箸のからみて 笑みかわし
         流星に 願いもむなし 年の暮れ
         流れ星 寒の夜空に 弧をかきて
         星流れ 時も流れし 冬一夜
                        狂竜