昨夜は友人の会社の忘年会でインターコンチネンタルホテルに行った。インターコンチはいわずと知れた横浜「みなとみらい21」にある。「みなとみらい」はよく行くところだが昨夜はインターコンチ29階からの眺めを、昔を思いだしながら見ていた。ここはその昔造船所があり小学校の社会科の見学に来たことがあった。その頃の「みなとみらい」には今とはまったく別の種類の活気があった。顔を黒くして油まみれの作業着をきた工員たちが一生懸命働く姿を「かっこいいな」と見ていたものであった。ドックに入っている大型タンカーを見ては「いつか俺もこんな船に乗って外国航路を行く船乗りになりたい」などという途方もない夢を見たりもしていた。その造船所跡地に建ったインターコンチ29階から見た横浜港には綺麗に電飾された屋形船が浮かんでいた。ベイブリッジも美しくライトアップされていた。その昔この場所がこれほどの変貌を遂げようとは誰が想像したであろうか。今ここに集まっている人たちはみなドレスアップしている。油にまみれた工員たちの姿はここにはない。その当時から比べたこの光景はまさに未来図そのものであり、当時のこの場所を知る私にはまるでタイムスリップをしたように感じた。こうして日々変りゆく日本の光景果たしてこの繁栄は将来のこの国にとってどうなのかを考えさせられる一夜のパーティーであった。
渋谷歌壇
港の夜 更けて昔の よみがえり
友ありて 世界広がる 宴かな
国変わり 我は変わらぬ 冬一夜
初霜の 便り蜜柑と 届きけり
遠方の 知己より届く 冬の味
狂竜
渋谷歌壇
港の夜 更けて昔の よみがえり
友ありて 世界広がる 宴かな
国変わり 我は変わらぬ 冬一夜
初霜の 便り蜜柑と 届きけり
遠方の 知己より届く 冬の味
狂竜