どうしても抑えられない気持ち

　２７日、井川の最初の契約更改交渉が行なわれ、予想通り交渉は決裂に終わった―。

　これまでにも、私は井川のメジャー行きに関して何度かこのブログで書いてきました。
　この記事の中では、
『マスコミときたら今年のオフにでもポスティングを要求するみたいな記事書いちゃってますよ。誰もそこまで言ってないっちゅーの。』
と書きましたが、実際は去年の契約更改の席ですでにその話が出ていたとのこと。
　また、こちらの記事では、
　「（ポスティング行使が許されるのが）一年前まで待たなければならないのだったらＦＡになるまで待ちますよ。今から四年も待たなければならないのだったら、もう一年我慢してＦＡになって自由に球団を選べる方がいい」という井川の言葉を信じて、『これのどこが駄々をこねてるというんでしょうか？誰も無理にでも今すぐ行きたいだなんて言ってないじゃないですか。マスコミが煽りすぎてるだけです。』
と書いたのですが、実際は駄々をこねていると捉えられても仕方のない状況です。

　私は今までこの問題を甘く見すぎていたのかもしれません。これほどまでに、井川が今オフのポスティングにこだわっているとは思っていなかったのです。気持ちが抑えられないほど、メジャーに心が傾いてしまっているとは・・・。サンスポの記事で、

来季、阪神のユニホームを着る自分を想像できるか。その質問に、エースは「想像しにくいというか、本当に旬なときに行きたい」と答えた。

　とあります。これ読んだとき、ものすごく悲しくなりました。私は来季に井川が阪神以外のユニを着ている姿なんて想像できません。開幕投手は井川しかいないと思っています。

　井川の夢がメジャーに行くことであるならば、私の夢は井川が阪神を日本一に導いてくれることなんです。勝手に井川に夢を抱いて本人にしたら迷惑かもしれないけど、ファンなんてそんなもんでしょ？もちろん、たとえ日本一になれなくとも、近い将来井川がメジャーに行くとなれば応援します。ただ、今すぐというのはどうしても納得いかないのです。

　とはいえ、１年１年が勝負のスポーツの世界で、ましてや肩は消耗品と言われる投手が、やれるうちにやっておきたいという気持ちもわからなくはないのです。５年後行けばいいじゃないかと思っても、５年後には故障しているかもしれない。そうなると、２度とメジャーの夢は実現できなくなるのです。
　そんな仮定の話ばかりしていてもキリがないとは思うのですが・・・。

　そもそも今回の件で井川がこれだけ批判されるのは、メジャーに行きたいという自分の夢だけを押し通して、ファンの想いを完全に置き去りにしているからなんだと思います。それが“わがまま”ということなのでしょう。「阪神には愛着があるしファンにも勇気をもらった」とはいうものの、果たしてその言葉を信じていいものか、わからなくなってきました。もちろん信じたいとは思っていますが・・・。

　自分の気持ちに正直にメジャーの夢を語るのは悪いことではないけれど、もう少しファンの気持ちも考えてほしい。プロ野球がファンのためにあるというのならば。。。