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独白

全くの独白

人間は矛盾を抱えている

2019-05-03 14:19:42 | 日記

私は皇室に属してはいないので、皇室に然程の関心を持っていない。

併し人間界には属しているので、人間には強い関心を持っている。

近頃TVを見ていると、時節柄皇室に関する番組が多い。

その中で結構耳に付く言葉がある。「天皇たるものが、公衆の中に入って床に膝を付けたりしてはいけない」と云うような意味のものである。

この場合、耳に障る結果、耳に付くのである。

こういう事を言うのは恐らく、天皇や皇室に強い関心を有する人達である。而してそのような人達の関心の殆どは、敬愛と言い換えても良かろう。

敬愛は一種の愛である。而して愛の持ち主は、その対象の総てを、無条件で丸ごと受け入れるのが自然な姿であろう。姑根性の差し出口宛らに、対象に注文を付け過ぎると愛は破局しがちである。

況して敬う相手に諫言は扨置き、指図がましい注文を付ける姿は、不自然この上なく傍目に映る。

敬愛する相手の言動なれば、率直に受け入れ鑑とする姿勢こそが、自然なものに思われるのである。

敬愛と難詰は、矛盾していると云っても良い程である。

尤も人間の在りようの矛盾しているのは寧ろ自然な姿であるのかも知れない。

人間存在の如何に矛盾しているかを改めて熟、思い知らせられている昨今である。  


挫折とその後

2019-04-29 00:45:53 | 日記

今年の「大河」は不評らしいが、何と言ってもクドカンはいつも視聴者を裏切らず、笑わせ泣かせてくれる、大いにカタルシスを与えてくれる。最初だけ幾分違和感を持った私も今は気に入っている。

昨夜も見たが面白かったし、本編の後の付け足し(タイトルはあるが、私の頭には無い)も刺戟的であった。

マラソンの金栗四三も、レスリングの高田裕司も、運命に振り回された。

五輪の金を確実視されながら、金栗の大正のベルリン大会は世界大戦の為に開かれず、高田の昭和のモスクワ大会を、日本はボイコットした。

二人を含めた多くの選手が絶望した事であろう。

併し爾後、金栗は箱根駅伝等、多くの事績を残し日本マラソンの父と呼ばれるようになった。

高田さんは「今の私は来年の東京大会に向かって、指導者としてこの上なく充実した仕合わせな日々を送っている。併しモスクワで金メダルを得ていたら、爾後の軌跡が今まで辿って来た実際のものと寸分違わないもので在ると云う事は、あり得まい。そして今の生活がこの上無いものである以上、仮定の軌跡の先に在った筈の生活は、今の生活以下のものでしか在り得ない。」と云うような意味の事を言って居られる。

この事実から、挫折は決して不毛では無く、寧ろ豊饒の源なのであるという事が知れる。

挫折で自暴自棄に等、為るべき理由は無いのである。

 


恐怖の電器

2019-04-24 22:55:02 | 日記

暫く前から、PCの動きが非常に重い。

乗っ取られるとこんな感じかと思われるような塩梅である。

殊にネットとの繫がり方がおかしい。時間を取るだけ取っておいて、挙句に「見付からない」という。

その頻度がだんだん上がって来て、三日程前から到頭完全に繋がらなくなってしまった。

修理の前に一応プロヴァイダーに問い合わせると、暫く調べてから「やってみよ」と云うのでやってみると、繫がるようになっている。

特段何もしてはいないという。礼を述べて電話を切り、先日の近所の工事の所為であったのかも等と思いながら、喜んで使っているうちに又

駄目になって来た。

こういう事物に疎い私としては、自分で直す事等出来ない。直して貰えれば未だしも、交換もあり得るかと思えば、甚だ気が重い。

重い心でPCを見詰めて居ると、ケーブルが目に入った。私はまだLANケーブルを使って居るのである。

そして予備の在る事を思い出したので、駄目元で換えてみると、さっき迄の事が夢のように思われる早さで繫がる。

十数年使って居たケーブルではあるが、丸めたり伸ばしたり捩ったりした事も、踏んだり震動を与えたりした事も無いので、悪くなっている

とは思ってみる事も無かった。念の為にLANポートも違うところを使ったから、ポートが悪い事もあり得る。

眞に電気とか電子と云うのは気難しいものである。付き合い切れずに火を噴く古狸器具の出るのも尤もである。うちの古いTVや扇風機にも気

を付けなければ。

因に電力会社のチラシには、コンセントの内側から出火する事もあるので、十年に一度位家中の物を交換せよとあるが、そこ迄は出来ない。

只管祈るのみである、桑原桑原。

 


私の初夢(拉致問題の)

2019-02-16 16:46:38 | 日記

安「制裁緩和、する気になりそうな時は、なるべく早く僕にそう言ってくれない?」

寅「そうは行かないよ、迂闊に口にするような事じゃないだろう。」

安「そこを何とか。僕も金とディールしたいんだよ。斯く斯く然々。」

寅「う~む、そういう事なら無下に断わる訳にも行かないなー。引き受けるけど、相応の見返りは期待してるよ。」

 

後日

安「皆を返してくれるなら、制裁緩和するように僕から寅に頼んであげても良いけど、どうだい?」

金「君にそんな力が在る様には、見えないがね、第一、返すとは何だい、人聞きの悪い、帰らせると言えないものかね。断わって置くがね、事件を起こしたのは、飽迄おやじの子分の一部で、今仮に生きて我が国に居る日本人が在るとしてもそれは、偶然の巡り合わせの結果、俺達の厚意で養われているという事なんだからね。そこを勘違いして貰っては、相談に乗る気にも何にも為りはしないよ。」

安「判ったよ。当時の犯人達も、殆ど死んでしまってる事だろうから、帰らせてさえくれたら、何も言わないと、約束しよう、どうだい?」

金「一応は分かった、成り行きを見守るとしようか。」

 

而して制裁緩和

金「こら安っ!寅はお前なんかと相談した覚えは無いと言ってたぞっ!」

安「な~に言ってんだい。寅にも面子ってえ物があるからそう言ってるだけじゃないか。事実制裁緩和したのが、僕の口利きした何よりの証拠じゃないか。」

金「相変らずのらりくらりの逃げ口上か、ま、良いだろう。うちの赤十字会にそう言っとくから、あとの事は赤十字会と話し合ってくれ。大体君らは、四角四面の政治問題として、俺の責任だのなんだの言うばかりだから、進む話も進まないんだ、初手から下手に出て情に訴えて来れば、話の仕様もあったのに。この前の約束は忘れるなよ、面子は寅にだけある訳じゃあないぜ、成行き次第でいつでも卓袱台返しをするぜ、俺はな。」

 

彼我の赤十字は従来も災厄の際等には、義捐金等を遣り取りしていたそうである。拉致問題の窓口の一つでもあるらしい。そういう報道があまりされないので私等は知らなかったが、さしもの北朝鮮でも赤十字だけは流石に別物か。

その朝鮮赤十字会が、我が国に漂着した漁師の送還等に就いて、我が国に謝意を表したとの報道を、2月4日に朝鮮中央通信がしたそうである。

今迄にもこんな事があったか否か知らない。

こんな報道に接したのが初めてだからである。此処にサインが隠れているかも知れない。

本心はどうであれ、昨今文明開化モードを採りつつある北朝鮮としては、人道に悖る拉致問題の解決をも積極的に目指す姿勢を見せる為に、人道を重んじる赤十字を通じて、もっと働き掛けて来れば良いじゃないか、との暗示である。

 

甘いかも知れないが、夢ぐらい甘いものを見なければ、この辛い娑婆を、生きては行けない。

 

 

 

 


稀勢の里の遺産

2019-01-18 15:28:29 | 日記

鶴竜が休場する事に為った。

稀勢の里の残した不名誉な休場記録の御蔭で、今後の横綱は確かに気分的に休み易くなったかも知れない。

併しそれで良いと思う。今の力士は傍目にさえ忙し過ぎる様に映る。

嘗ての「一年を二十日で過ごす好い男」程では無くとも、負傷を治すに十分な程度の余裕はあるべきである。

実際は曾ても巡業などで、存外忙しかったらしいが、今ほどでは無かったろう。

世の中全体の在りように合わせて本場所が、一場所十五日に為り、年六場所に為りと変わって来たばかりか、

その合間の仕事も、ファンサービスにTV出演と、増えて来ている筈で、

であれば相撲の在りようも古式床しい醍醐味に拘泥せず、変えて行けば無理が無くて良さそうなものであるが、

それではファンが付いて来まい。

ファンの意向と伝統の重み、どちらをどの程度重んじるかの塩梅は、傍目にも難しそうに映る。

であれば、阿吽の呼吸で休場を大目に見るしかあるまい。

斯様の評価は当人にとって不本意ではあろうが、真に意義あるレガスィを稀勢の里は残し得たのである。