鶴竜が休場する事に為った。
稀勢の里の残した不名誉な休場記録の御蔭で、今後の横綱は確かに気分的に休み易くなったかも知れない。
併しそれで良いと思う。今の力士は傍目にさえ忙し過ぎる様に映る。
嘗ての「一年を二十日で過ごす好い男」程では無くとも、負傷を治すに十分な程度の余裕はあるべきである。
実際は曾ても巡業などで、存外忙しかったらしいが、今ほどでは無かったろう。
世の中全体の在りように合わせて本場所が、一場所十五日に為り、年六場所に為りと変わって来たばかりか、
その合間の仕事も、ファンサービスにTV出演と、増えて来ている筈で、
であれば相撲の在りようも古式床しい醍醐味に拘泥せず、変えて行けば無理が無くて良さそうなものであるが、
それではファンが付いて来まい。
ファンの意向と伝統の重み、どちらをどの程度重んじるかの塩梅は、傍目にも難しそうに映る。
であれば、阿吽の呼吸で休場を大目に見るしかあるまい。
斯様の評価は当人にとって不本意ではあろうが、真に意義あるレガスィを稀勢の里は残し得たのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます