エース登板。さすがの好投

さあ、中国のエース孔泉の登場ですよ。暇つぶしにどうぞ。

記者:昨日、神舟6号が帰還し、中国人が国を挙げて祝う時に、小泉首相が靖国神社を参拝したが、中国外交部はどのように考えるか。また、小泉首相の服装は以前と異なり、時間も短く個人としての参拝を強調したかったようだが、中国はこの変化をどう思うか。

孔泉:中国政府の靖国神社に対する立場は非常に明快だ。我々は日本指導者のいかなる時期、いかなる形式であろうが、第二次大戦のA級戦犯が奉られている靖国神社を参拝する事に断固反対である。

小泉首相がどのような方法を選ぼうが、参拝の本質は変えられない。中国は当然強烈な反応をする。


記者:昨日、李肇星外交部長が「小泉首相は自身の誤った行為が作り出した重大な政治的な結果を全て背負わなければならない」と発言したが、厳重な政治的結果とは具体的には何を指しているのか?

孔泉:その部分を丁寧に読んで欲しい。今年は抗日&ファシズム60であり、国際社会は様々な形で世界が受けた重大な被害を受けた時代を回顧しており、人類が支払った巨大な代価と引き換えになった教訓を深く心に刻み、よりよい未来を作ろうとしている。

しかるにこの時期、小泉首相はA級戦犯の奉られている靖国神社参拝に固執した。彼のこういうやり方は歴史反省という目的にならないばかりか、日本右翼の極端な歴史歪曲と否定を煽る作用を果たした。

中国政府は中日関係を重視しており、また中日関係発展のために大きな努力をした。近代史上、日本の軍国主義の中国人民に対する被害は最も大きい。中日関係の発展には確固たる基礎、つまり「歴史を鑑に、未来へ向かう」が必要ある。

日本の指導者はこの問題を承知済みである。しかしこの行動が証明するのは彼らの言動は信頼できず、自身の承諾を守らない、中国人民、アジア人民及び世界の平和を愛する人民への承諾を守らないというものだ。

この様な間違った行動は、重大な政治的結果をもたらすだろう。


記者:その重大な政治的結果とは何か、もう少し具体的に

孔泉:中日関係全体、中国外交部の昨日の声明を真剣に見ているのなら、自身で分析し判断できるはずだ。


記者:1)胡錦濤国家主席は抗日60記念(訳者注:9月3日のアレ)の重要講話で、中日関係を重視と明言した。小泉首相参拝の後、主席の立場に変化はないか?
2)参拝問題に対して、中日関係はまだ進展するとしていると考えているが、中国はどう思うか。
3)中国は小泉首相参拝に対し報復措置を考慮しているか。
4)中日関係は政冷経熱といわれているが、今回の参拝が中日の経済関係に影響するか。


孔泉:対日関係は重要な隣国であり、2000年以上の往来の歴史が重要な結論を出した。友好的な関係である。

戦後60年の間、中日関係は正常ではなかった時もあった。しかし駐日国交正常化後、我々の関係は素晴らしい速さで発展した。その基礎は3つの政治的文書であり、それはつまり双方の"歴史を鑑に、未来へ向かう"という共通認識であり、両国関係の素晴らしい未来を共に作り、両国人民を幸福にし、アジア太平洋地域と世界平和と安定の維持である。

2)小泉首相が再び参拝をしたが、非常に性質が重大である。世界人民に対する同意を実行せず、中日関係の政治的基礎を破壊した。

3)昨日の外交部声明で「小泉首相は自身の間違った行為が作り出す、重大な政治的結果を全て追わなければならない」とはっきり示している。

4)駐中の日本人記者として、中日経済関係は近年発展が目覚しい。昨年の駐日両国の貿易総額は1678億ドルで経済関係発展は相互に有利であり、我々は健康で安定した基礎の元、中日経済関係の発展を望んでいる。同時に中日政治関係が中日経済関係の順調な発展に良好な雰囲気と環境を提供できるよう望む。


記者:町村外相は今月訪中の予定だったが、小泉首相の靖国参拝後、外相の訪中に変化はあるか。中国はどのような態度を示すのか。

孔泉:1つ目の問題だが、ラムズフェルド訪中に関して。他の記者にも、中日関係問題と関係あるか考えるようお願いする。その後でまたあなたに回答する。

外相訪問だが、現在の厳しい状況では、訪問には適さないし、中国が迎えるには不適当だ。


記者:中国のこの立場は既に日本政府に伝えているのか日本の反応は?

孔泉:その辺の具体的なところは知らない


記者:小泉参拝の作り出す政治的結果と中国の日本外相訪中について、具体的に説明してもらえないか。

孔泉:カナダの記者として、第二次大戦で何が起きたかご存知だろう。アジアでは悲惨な大災害が発生した。中華民族、アジアのその他の国民、そして日本国民にもだ。

我々はこの頃の歴史を正視し、そこから教訓を学ばなければならない。アジア国家が手を取り合える未来を作るために。これも我々が常日頃口にしている"歴史を鑑に、未来へ向かう"である。

中国の指導者、中国政府は中日関係、アジア太平洋地区の平和と安定維持のため、もう1度日本にこの道理を説明する。日本の指導者、特に小泉首相は大切な点をわきまえ、大局を考慮し、二度と独断専行をしないよう望む。

今年4月23日、胡錦濤主席がジャカルタのAA会議に出席した際、特に時間を作って小泉首相と会談し、中日関係の更なる発展となる五点の主張を出した。今回の会見はちょうど小泉首相の靖国参拝の後である。中国政府と中国の指導者はずっと努力しており、彼が心を改めるよう望む。

しかし、中国の誠意と努力も日本の指導者の反応は得られないばかりか、両国の多年に渡る先人たちと有識者が中日友好事業に賭した心血を顧みることなく、間違った道路を歩んでいる。我々は非常に憤慨している。

我々は声明で「間違った行為の作り出す政治的結果を全て小泉首相が背負う必要がある」と表明している。声明の最後は特に、「どのような人間も信義にもとる行動を採れば、それは全て両国の先人や子孫に重くのしかかる。それは自業自得なのだ」と言及している。

町村外相の訪中問題は、既に答えた。これ以上の情報は持ち合わせていない。


記者:中国外交部はどういったルートで小泉首相の参拝を知ったのか。事前に日本側から情報提供はあったのか。谷内外務次官は戴秉国副部長に参拝の可能性を示唆しなかったのか。17日午後、次官と副部長が釣魚台で会見したが、中国は中日戦略対話の一環か、それとも抗議としての会見だったのか。


孔泉:参拝の性質は非常に重大だ。中国はいかなるルートでも情報を得られればいいと考える。我々はどのような形でも、日本の首相がA級戦犯の奉られている靖国神社を参拝する事は断固反対である。

日本人記者として知っているだろうが、18日の日本メディアは一紙をのぞいて小泉首相の誤った態度に否定的だった。

17日の戦略対話だが、対話は事前に協議されており、協議は今回の対話内容は明かせない。


記者:町村外相の訪中はふさわしくないと言ったが、これは訪中予定を取り消し(外交部の姿勢は「延期」(原語:推遅)でテキスト書き換えの可能性あり ソース)たという意味もあるのか。

孔泉:既に答えた。これ以上補足することはない。


記者:昨晩の外交部声明で、中国は小泉首相とトップとする首脳陣と、日本国民を分けているように感じたが、中日関係の全面的な悪化を避けるためか。

孔泉:駐中の日本人記者として、かなりの時間が経過したと思うが、中国人民を含めたアジアのほかの国家の国民は、A級戦犯の奉られている靖国神社に対し密接であり、中国政府が日本政界の靖国参拝に対する厳しい態度を知っているはずだ。


記者:崔天凱アジア司長と佐々江アジア太平洋州局長の会談も取消されたそうだが、外相会談の取消しと原因は同じか。

孔泉:私の知るところでは、武大偉副部長が16日に会っている。(ソース

孔泉は産経も参考消息を通して読んでんだな、とか、相変わらず嫌なやつだな、とか声と顔を想像しながらお読みください。名調子は健在です。

昨日出された外交部の声明で、従来は抗議だったのが譴責に昇格した程度で、脅しもいつも通りの正常運行です。大局に影響なし。

いつも通りといえば、誤った行為、共通の歴史認識という文言は、自分が正しいということを前提にしています。いつも通りですが、いい加減腹が立ちます。

この様な状況で外相会談はできない、ってお前らわがままな昔のアイドルか。だから大国って呼ばれるんだよ。

それにしても、小泉首相、町村外相共に、会談取り消しを淡々と受け止めてますね。まるで以前から予想していたような落ち着きぶり。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
« 保釣は大使館... 意外に盛り上... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (R2)
2005-10-19 00:07:32
こんばんは。

ニュース映像で見ましたが、さすがに我等がアイドル孔泉、見ててムカツク度合いは秦剛とは大違いですね(笑)

まあ、内容はいつもの中共と変わりありませんね。

「報復的措置」とやらって、もしかして町村外相の訪中拒否でしょうか。

以前ほど我が国政府も慌てふためきませんので、中共指導部は対日強硬派と板ばさみで苦しいでしょうね。

こちらの知ったことではありませんが(笑)

 
 
 
国外逃亡発生! (QQQQ)
2005-10-19 15:51:41
中国4大銀行の支店長クラスの42名(家族?)が、国外逃亡を図ったそうです。22.3億ドルの『ゴッチャン事件』らしいです。家族ごとの逃亡らしいのですが、流石、「家族愛の国民性」を表す美談です。デモ、いい根性しているなあ。こう云う人は、キット何をやっても成功するだろう!有人飛行や、靖国なんぞに時間を割くより、自国の制度を見直し運動でもしたらどうでしょう。町村サン、訪中して、言うべきです。
 
 
 
Unknown (aquarellisute)
2005-10-20 17:10:30
>R2さん



局長は言葉の選び方が違いますよ。報復措置第一弾はさっき更新した森ビルの一件かも。



ええ、知った事じゃありません。





>QQQQさん



計画的な犯行ですねえ。偉大な中華民族は香港からどんどん国外に出てるようですが、おそらく偉大な中華文明の伝播のための出国です。断じて移民じゃありませんから。
 
コメントを投稿する
 
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。