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デッドプール

2018-06-03 00:11:33 | エンタメ

映画「デッドプール」の BD を観ました。面白かった。

もう何が CG なんだか実写なんだか私の目では区別がつかなくなってきました。主役のデッドプールは実写だと思うのですが、目の部分だけは CG で加工してますよね。仲間の銀色の大男はフル CG だったのはわかるのですが、違和感がほとんどありませんでした。

でもまあ、最近は人間以外のヒーローやロボットはフル CG にしてしまう映画(あの「ゴジラ」でさえ!)もちらほらと出てきている中で、俳優がしっかりと実写で演じてくれているのは嬉しいですね。デッドプールのような型破りのヒーローを CG にしてしまわなかったのは素晴らしい。

いや、こいつはヒーローじゃなかったかな? ただの人殺しの悪人に過ぎないのかも。エロ、グロ、犯罪に、差別発言と、今の世のタブーとされるものを全部詰め込んだような最低最悪の素晴らしい映画でした。

本当は許されないことなんですけどね、デッドプールは(彼の特殊能力によって)第四の壁を越えて観客に語り掛けることで「これはフェイク(作りもん)なんだ」と納得させる。だからこそ何をしても許されるということなんだと思います。観客の方もそういう演出があるからこそ安心して観ていられるのでしょう。

第四の壁を超えるという彼の特殊能力があることで、こんな最低最悪の内容でも他のシリアスな映画よりも逆に健全になってしまうのだと思います。シリアスな映画の場合は観客がその映画の世界観に入り込みすぎて現実と区別がつかなくなったりして実生活に支障をきたす危険性もあります。デッドプールの場合にはその危険性は低いんじゃないでしょうか。むしろ、デッドプールが自分の代わりに日ごろの鬱憤を晴らしてくれるので、精神的な疲れを癒す健康的な映画なのかもしれません。この映画を見た後は誰もがすっきりとして気分がよくなっていると思います。

とにかく意味はよくわからなくても観ていてただ楽しい。ヒットしたのはそういう理由なんじゃないでしょうか。

BD の特典でカットされたシーンが収録されていたのですが、それを観るとかなり重い内容のものが入っていました。もしそれが本編に入っていたら映画の印象は全く違っていたでしょうね。カットして正解だったと思います。そういう意味ではちょっと微妙なバランス感覚の映画ともいえるかもしれません。今回は「たまたま」うまくいっただけなのかも?

どの映画もみんな「デッドプール」みたいになってしまっても困りますが、こういう映画が一つくらいはあってもいいんじゃないかと思います。

やっぱり、彼はヒーローですよね。

(英語と日本語(吹き替え)の両方で観ましたが、英語の方が笑えるかも。日本語の方は英語で観た後だと物足りない感じ。ちょっと下手糞な声優さんもいたし。)



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