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伊那北高校吹奏楽部の定期演奏会

2015-06-21 21:49:49 | エンタメ
伊那北高校吹奏楽部の定期演奏会があるというので行ってみました。第60回ということで、なんと60年の歴史があるんですね。

雨降りだったのですが、せっかくの機会なので合羽を着て自転車で出かけました。

場所は長野県伊那文化会館。つい先日プラネタリウムを観に足を運んだばかりの場所です。市内の施設ではあるのですが、難点は長くて急な坂の上にあること。自転車の私にとってはかなりの難所なのです。気合い入れないとなかなか出かける気になれない場所です。

汗だくになりながらどうにか到着。13時30分開場でしたが、すでにたくさんの人が入り口前で並んで待っていました。

雨降りだったし、高校生の演奏会なのでどうせ人も少なくてガラガラなんだろうなと思っていたのですが、意外と人が多くて驚きました。学生も多いようだったので身内の集まりって感じもしないでもありませんでしたが、大人もたくさん来ていました。おそらくは学生の家族や吹奏楽部のOG・OBだったりするのかもしれません。入場無料なので私のように看板を見て軽い気持ちで来ている人もいたかもしれません。

そういう私も実は伊那北高校の卒業生なんですけどね。

学生の演奏なのでそんなに期待はしてませんが、たまには生の音楽を聴いてみたくて良い機会がないかと思っていたのです。普段はCDやMP3なんかのデジタル音源ばかり聴いているので、これじゃ耳が腐ってしまいます。プロの演奏でなくても生演奏を聴ける機会は貴重です。

大ホールの前から4列目、ド真ん中の席を確保しました。生の演奏を聴くなんて十何年ぶりかだと思います。

14時開演。演奏が始まって度肝を抜かれました。圧倒的な迫力です。鼓膜が破れそうなほどの大音量! 全身を震わせ、胸や腹にドンドンと響きます。これよこれ! これが音楽でしょう! こういうのを聴きたかったのです。

あまりの大音量なので前列に席を確保したことを後悔してしまうほどでしたが、せっかくなのでこのまま存分に音を味わうことにしました。

いつもはヘッドホンや出力の弱いスピーカーで音楽を聴いているので、いくら音が良くてもここまでの迫力は味わえません。耳でしか聴いていなかったのです。

でも、ここでは全身で音を感じます。これぞ本物の音楽です。一瞬で涙が出るほどの感動を味わいました。CDの音楽がいかに貧弱であったかを思い知らされました。

もはやハイレゾ音源すら無意味だと思うほどの感動です。音楽を聴くということはこういうことだと改めて実感しました。

演奏も学生にしては悪くありません。上手い下手ではなく、学生特有の熱意のこもった演奏はむしろプロの整った演奏よりも気持ちが良いと感じました。いや、実際に上手だったと思いますけどね。さすが、わが母校の吹奏楽部です。

3部構成で、演奏だけでなく途中でいろんな演出がありました。途中で学生らしいちょっと恥ずかしくなるような演出もあったりして、そういうのもなかなか楽しめました。

1時間くらいで終わるかなと軽い気持ちで見に行ったのですが、なんと2時間半にも及ぶ長時間の演奏会でした。素晴らしい演奏を存分に堪能することができました。

全く期待していなかっただけに、想像以上の感動で大満足でした。

たまにはちゃんと音楽を聴かないとだめだよね。