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映画「猿の惑星」の感想

2018-02-18 00:47:19 | エンタメ

映画「猿の惑星」の BD を観ました。猿が人間を支配するお話です。いわゆる「逆転の世界」で、こういう映画を観るとペットや動物園の動物たちの立場で考えるきっかけになったりして良いと思います。


1968 年( 50 年前!)の映画の映画ですが、BD の映像はとても鮮やかで鮮明で古臭さを全く感じませんでした。今年公開された映画だと言われても信じてしまいそうなほどの驚くべき高画質です。

主人公はチャールトン・ヘストンという役者です。名優ですね。

有名な映画なので名前くらいは誰でも知っているかと思いますが、私もなんとなく小学生くらいの頃にテレビで観たような覚えがあってストーリーを知っているつもりでいました。ところがいざ観始めると全く覚えていなくて、ほとんど初めて観る映画のような感じでした。

完全に「知ってるつもり」で状態でしたね。

もう最初のシーンから全く記憶になくて新鮮な気持ちで観れました。

ちなみに、今回は 2 回観たのですが、1 回目は英語音声・字幕なしで、2 回目は日本語吹き替えで観ました。

1 回目は言ってることはほとんど理解できませんでしたが、猿が最初に言葉を発した時は笑ってしまいました。あまりにはっきりとしゃべっているのが滑稽に思えたのです。その時点では現地の人間や主人公は逆に言葉をしゃべれない状態だったので、それもまた滑稽さを増す要因だったかもしれません。

2 回目に日本語吹き替えで観て内容を完全に理解できたのですが、最初のシーンで主人公が語っている言葉が実は物語の重要なテーマでもあり、最後のシーンの伏線でもあったわけですね。当時の映画はこういう哲学的でまじめなテーマを描くものが多かったような気もします。

実は吹き替えの方はあまり期待はしてなくて、2 度目は字幕で観ようとも思ったんですが、なんとなく吹き替えにしてみて驚きました。あれはたぶん、納谷五郎さんですね。確か、何年か前に亡くなったはずですが、BD の吹き替えができたとは思えません。何より晩年のろれつが回らないようなまったりしたセリフではなく、かなりはっきりとした若々しい声だったのです。晩年の銭形警部ではなく、初代仮面ライダーのショッカーの首領(だったかな?)の声なんです。

これはもしや、過去のテレビ放送時に録音された音声を BD に入れたということなのでしょうか。すごいですね。納谷五郎さんの吹き替えははまり役で素晴らしいものでした。日本語吹き替えでも観ておいて大正解でした。これを観ずに返却してしまったら大損です。(レンタル料金は 100 円でしたけどね。)

吹き替えはマーケティング重視で人気俳優を使っていたりすることもあって、そういう下手糞なものを観るとがっかりするんですが、たまにこういう「当たり」もあるので侮れませんね。

猿の特殊メイクも意外によくできていて、50 年前のものとは思えない精巧さでした。表情も微妙に変わるんですよね。今なら CG でいくらでも表現力は高められるのですが、当時はそういうわけにもいきません。

もちろん今見ると作り物感が出てしまっていて技術レベルが低いと感じる人もいるかもしれませんが、50 年前ということを考えると驚異的だと思います。

全体の構成やロケーション、カメラワークなども安っぽさを感じさせない素晴らしい映像でした。芸術的観点から言えば、今でもこのレベルの映像はなかなか作れないと思います。

まさに「映画鑑賞」に耐えうる芸術的な素晴らしい映像でした。

ラストシーンだけはなんとなく昔観たものを覚えていたのですが、確かにこの映画はラストシーンが全てと言ってもいいくらいですね。あらためて今観ても衝撃的でした。わかっていて観ても感動します。

まだ観たことがない人、なんとなく「知ってるつもり」になっている人は、ぜひ一度、この BD の「猿の惑星」を鑑賞していただければと思います。

いろんなことを考える良いきっかけになると思います。



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