APC 作品アーカイブ

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「本土防空迎撃」

2018年09月02日 | カシメルマン

「九州 J7W1 十八試局地戦闘機 震電」 1/72 ハセガワ

第二次大戦末期、アメリカのB‐29爆撃機は次々と日本の都市爆撃を
激化させていました。高高度を飛行するB‐29爆撃機には高射砲の弾も
とどかず、その高さに登れる戦闘機も限られた状態でした。
この事態に対処する為、何種類かの新型局地戦闘機が計画されていましたが
その内の一機が震電でした。
爆撃機クラスの航空機に大打撃を与えるべく、それまでの戦闘機の基本形状を
くつがえして重武装の妨げとなっている発動機とプロペラを後方に配置。
まるで標準的な戦闘機の形の前後をひっくりかえしたようなスタイルとし、
前方には強力な30mm口径の機関砲を4門搭載。加えてエンジンには
排気タービンをつけて上昇限界高度を一万メートル以上に引き上げました。
しかしプロペラが後方に移ったせいで着陸脚が異様に長くなり、
最初の試験飛行でプロペラを地面にこするなどのトラブルもあったそうです。
結局は実戦投入される寸前で終戦となり、幻の先尾翼航空機となりました。

本キットは発売になってからかなり久しいと思われますが
その先尾翼スタイルがリアルに再現されています。
パーツへの詳細加工としてややスジ彫り追加、全体にリベット穴の加工、
機関砲身の作り直し、操縦席のディテールアップなど。
“ナナニ”のサイズを生かして回転中のプロペラ(透明プラ板に
ブラシ塗装処理)や、プラ棒を使って尾を引いたような雲を作り、
上昇途中のようなヴィネットに仕上げてみました。
着陸脚は基本引き込んだ状態とし、一本を引き込み途中とする事で
緊急発進したようなアクション感を表現しています。
またキット内容には含まれなかった搭乗員のフィギュアも乗せました。
機体色は濃緑色と、他作例でよく見かけるような無塗装(素材)色を組み合わせ、
オリジナル感のある配色で量産型を想定した雰囲気にしています。

以下は通常の止まったプロペラを付けた状態(この状態で飾り台への固定は不可)。

@APCカシメルマン
コメント
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