●実艦について
元は日欧航路に就いていたドイツの貨客船シャルンホルスト。
第二次世界大戦の勃発で本国への帰還が不可能になり、神戸に繋留されていたのを
購入し、呉にて昭和17年6月に改造に着工、翌年末に完成。
その後も慣れぬ高温高圧の機関に手を焼き、実質の完成は昭和19年春になります。
昭和19年7月第一海上護衛隊に編入。同11月米潜の雷撃により沈没。
●作品について
艦船模型スペシャルNo,18の図面を基本に飛行甲板は光人社日本海軍艦艇写真集7を
迷彩塗装に関しては学研「日本の航空母艦パーフェクトガイド」を参考に
塗りやすくアレンジしています。
船体の基本はいつも通りのプラ板で骨格を作り、エポキシパテを充填、削り出しです。
その後、バルジを2mmプラ角棒とエポパテで作成。
宗谷と同じマイヤーバウと大きなバルジの二つが他の空母との大きな識別点になります。
飛行甲板は0.5mmプラ板から作成し、制動索はテグスです。
マストはライオロアの製品を使用し、各種武装はピットロードの武装セットからかき集めています。
迷彩塗装は調色した外舷21号と22号で塗りわけをしやすいように若干塗り分け位置を調整しています。
搭載機は97式艦攻を4機、うち2機はエッチングメッシュを使って電探搭載機にしました。
プロペラや主脚はKAモデルズのエッチングパーツです。
●感想
最後の最後で飛行甲板中央が盛り上がってしまった痛恨の作品です。
製作期間は7ヶ月近くかかっていて、記念すべきフルスクラッチ10隻目にして、
最大の作品となっています。
空母を作るのはこの趣味に出戻ってきて初めて、生涯でも2隻目で
しかも対潜迷彩は初めてというある意味無謀な作品でしたが完成して一安心です。