●実艦について
初春駆逐艦4番艦。開戦時第21駆逐隊。
開戦時は第一水雷戦隊に所属するものの真珠湾へは不参加。
南方へ進出する船団を護衛し蘭印攻略作戦の支援、
その後は北方での警備に付き、キスカ島撤退作戦にも従事。
マリアナ沖海戦にも参加。
一水戦解散に伴い第二水雷戦隊へ。
天一号作戦から生還、二水戦解散後の対空戦闘中触雷し、座礁、戦後解体。
●作品について
タカラの男たちの大和シリーズでフルハル版だったものを改造しました。
艦橋や第二煙突周辺などプラ塊だった部分を自作しました。
艦橋後方下部の電探室(説明書では兵員室)は、
もとからあったパーツで、他の製品では見られない考証。
ただ大きいため、烹炊所煙突や艦橋左舷の艦載艇配置などに影響があり、
結果として考証の正当性に疑問を感じました。
(製品説明書でも烹炊所煙突・艦載艇を付ける図には兵員室パーツを未使用)
主砲は付属の砲身を0.5mm真鍮パイプに交換した物ですが
砲塔背後の出入り口や側面の窓もモールドされており、
地味にもととなったと思われるピットロード製品よりも作りこまれています。
第一煙突前の通気筒の削除や艦橋の位置調整など行っています。
●感想
ブライドボックス販売で安い作りかと思いきや、
意外なことにピットロードの製品よりディテールが細かい部分もあって驚きました。
独自の機銃配置など、後発のアオシマ版リニューアルキットにも負けない
魅力的な商品だと思いますが入手難易度が高かったのが最大の欠点でしょうか。