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カタチあるもの

宇宙、自然の写真をメインに撮っていますが、時々、読書、日常出来事について書きます。

【読書】 ふしぎなキリスト教

2016-03-26 17:34:17 | 読書_感想

 

 なんとも固そうな本ですが、書店で本を選んでいる時に、タイトルから受ける印象が強かったので購入しました。この手の新書版は最後まで読まないこともあり、また、最後まで読み進む自信もなかったのですが、対話形式の本であること、疑問に思っていたことをストレートに題材として取り上げていることなど、私にとっては読みやすい本でした。

 この本の中では、福音書に述べられているイエスの例え話の解釈が特に印象に残ています。例え話は4つ紹介されていて、「不正な管理人の話」「ぶどう園の労働者の話」「放蕩息子の話」「「マリアとマルタ姉妹のイエスもてなしの話」です。最初のたとえ話以外は何となくですが理解できますが、最初の話はどんなことを例えようとしたのか、未だに理解できていないですね。「不正な管理人の話」は次のようです。

 ある金持ちが一人の管理人を雇っている。管理人は金持ちのお金を管理しているのですが、ある時、誰かがその金持ちの主人に「あなたの管理人は財産をむだづかいしている」と告げ口をします。管理人に疑いを持った主人は、管理人を呼んで、会計報告をだせ、もうおまえに管理させるわけにはいかないと言う。管理人は主人に解雇されるのではないかと不安を覚え、万が一解雇された時にみんなが助けてくれるように、いろんな人に恩を売っておけば良いと考えた。彼は財産の管理人なので、主人が誰にいくら貸しているかを知っている。そこで、主人に借金がある人を一人一人呼んで勝手に借用証書を書き換え、借金を減額してしまう。これを知った主人は、意外なことに管理人を褒めた。「おまえは抜け目がなくて偉いぞ」という例え話なんですが、現代で考えると二重の業務上横領です・・・・。