カタチあるもの

宇宙、自然の写真をメインに撮っていますが、時々、読書、日常出来事について書きます。

はくちょう座_網状星雲_NGC6992

2015-10-31 11:55:25 | 写真_宇宙

 

 網状星雲と書いて、「もうじょう星雲」と読むのか「あみじょう星雲」と読むのか、未だにわからないです。ネットで調べてみると両方の読み方が存在していますね。

 この星雲、数千年から数万年前に爆発した超新星の残骸でして、2つの星雲が対になって存在しています。我が銀河系内の比較的近い位置の超新星爆発ですから、その時には昼間でも見えるほどの明るさになったのではないでしょうか。

 宇宙はリサイクルがしっかりしていて、爆発した超新星の残骸の中から新たな星が生まれてきます。

 

 今年の7月10日に撮影したのですが、何回、画像処理しても納得のいくものにはならず、お蔵入りかと思っていました。最近、ステライメージを導入して、ダーク補正、カラー現像、コンポジット、そしてスターシャープまで行って、それからフォトショップと思っていたのですが、tif画像の処理がうまくいきません。最終的にはシルキーピックスで処理しました。シルキーピックスはノイズ除去能力が優れていますので、かなりの強調処理をしましたが画像がそれほど荒れませんでした。なるべく、露出時間を多くして、コンポジット後に星雲が明瞭に現れてくるようにした方が良いということですね。

 

 

 


M52とNGC7635(バブル星雲)

2015-10-23 21:27:18 | 写真_自然

 

 最近はすっかり天文ブログに変身してしまいました。今年の4月から始めた趣味ですが、試行錯誤を繰り返しながらやっています。

 ほとんどの人が知っている夜空でW形をしたカシオペア座は、ギリシャ神話のカシオペア王女の星座です。ちなみにその隣には王であるケフェウス座があります。カシオペア座の中にはたくさんの散開星団がありますが、M52はバブル星雲の近くにあることから一緒に写されることが多いです。バブル星雲の愛称どおり赤く丸い円形の散光星雲が見えます。

 Long Long ago ひとつの恒星が大爆発を起こし、その時に飛び散った星間ガスが背後の恒星に照らされて赤く光っている。そんな姿だと思っていたのですが、意外にも若く大質量の恒星からの太陽風により作られているそうです。

 

 

 


NGC7023_アイリス星雲_分子雲が浮き出てきました

2015-10-18 20:50:32 | 写真_自然

 

 

 ケフェウス座にはアイリス星雲という青い星雲がありまして、これまでに4回目ぐらい撮影しています。CCDカメラで撮ったアイリス星雲の写真を見ると分子雲と呼ばれる星間ガスの集まりが写っているのですが、分子雲を浮き出せたことは皆無、なかなか難しい。

 露光時間不足が原因と考え、6分露出を18枚、総露出時間108分=1時間48分やってみました。

 コンポジットの方法も9枚加算平均を2つつくり、それらをフォトショップで覆いやき加算にして強調するという新しい方法をトライ、そしてCameraRawフィルターでゴニョゴニョ、ポチポチ、グニャーとしてみると、なにか分子雲らしきものが浮き出てきました。

 う~~ん、ハッブルみたな写真が撮りたい!と思って始めた天体写真、総露出時間が大事ということです。

 

 

 


IC1396_ちゃんと写ると象の鼻のように見えます

2015-10-17 16:36:18 | 写真_自然

 

 カシオペア座の隣に位置するケフェウス座、ギリシャ神話ではカシオペアの旦那さん、つまり王様です。そのケフェウス座に位置するIC1396という散光星雲ですが、ちゃんと写ると象の鼻のように見えます。露出時間の不足、画像処理技術の未熟、撮影しているカメラがノーマルカメラなどの理由で象の鼻に見えるまでには至っていませんが・・・・・。

 赤い星雲の中にゴニョゴニョ~と、何かが這っているように見える部分は暗黒帯といって光を通しにくい星間ガスが漂っています。天体写真という観点から見ると、この星間ガスがアクセントとなり散光星雲を多彩なものにしているのですが、暗黒というと何か暗いイメージがありますね。それにしても天体写真の画像処理は奥が深いです。

 

 

 


雨上がり

2015-10-11 17:26:22 | 写真_自然

 

 木曜日から金曜日にかけて発達した台風が通り過ぎて大荒れでしたが、台風一過、昨夜は快晴でした。こんな時は、望遠鏡を裏庭に持ち出し夜半頃まで撮影です。撮れるときに撮っておかないと次の晴れはいつのことになるやらですから。

 今日は、晴れたり、曇ったり、雨降ったりの不安定な一日、巡り巡って夕刻には空が赤く染まりました。カメラを持ち出し、近所の堤防道路からみると、太い雲が北から南へとたなびき、雨上がりの道路が空の色を反射して光っていました。

 

 


IC5067 ペリカン星雲

2015-10-08 21:52:06 | 写真_宇宙

 

 はくちょう座 北アメリカ星雲のお隣にあるIC5067、通称ペリカン星雲です。夏の代表的な星座、はくちょう座にはこのような赤い星雲がたくさんあり、天体写真用に改造していないノーマルカメラでも比較的よく写ってくれます。それにしても、ペリカンの横顔、そのもの・・・。星々の後ろにペリカンがいるようにも見えるが・・・。

 

【撮影データ】
H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 


M31_アンドロメダ大星雲

2015-10-03 19:58:49 | 写真_自然

 

 あまりにも有名なわが天の川銀河のお隣さんのアンドロメダ大星雲です。

 自分でこのような写真が撮れるようになるとは・・・・・、すごいなぁとつくづく思います。

 思い起こせば、2年ほど前、奥さんに「目標は紙に書いて貼っておくと実現するらしいよ」といわれ、それならと、紙に「その1 納得のいく天体写真を撮る。  その2・・・・」と書いて貼っておいたら、翌年にはほとんど実現していました。紙に書いたときには天体望遠鏡など持っていなかったのに、いつの間にやら機材が揃っていました。

 「納得のいく」という面ではまだまだですが、趣味として末永く続けられたらと思っています。

 

【撮影データ】
H27.8.13撮影、H27.9.5撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  180sec×9 420×7 PHDガイディング
PhotoShopでコンポジット、レベル補正 トリミング

 

 

 


海岸道路

2015-10-01 20:21:04 | 写真_自然

 

 このところ、今野 敏さんの本を読んでいる。とても読みやすく話のテンポが軽快、水戸黄門のようにハッピーエンドで終わるところが性に合っているのだと思う。この作家さん、北海道出身で100冊以上書いているようです。

 最近読んだ本は、「とせい」と「任侠学園」というシリーズもの。任侠を大事にする阿岐本組は、5人ほどのちいさな所帯であるが、やくざ組織の中では組長の顔の広さ故に一目置かれる存在。つぶれかかった出版社(「とせい」)や学校(「任侠学園」)を借金のかたに引き取ることになり、会社や学校の改革を行って立て直していくという、サクセスストーリーのようでもあるが、最後は、自立させて去って行くという、やっぱり水戸黄門的です。うちの父親は、水戸黄門を毎回、食い入るように見ていたが、気持ちが少し分かりましたね。

 写真は、日本海沿岸の古びた海岸通り、D610のこの色合いが夕刻の風景に合っていてなんとも言えない郷愁を感じる。夕暮れ時の風景は子供の頃から好きでした。

 

 

 最近は、星の写真を精力的に紹介しています。こぎつね座の亜鈴星雲と言います。遙か昔、ある星が超新星爆発を起こし、その時に放出したガスが広がってこのような星雲になっています。すこし、鉄アレイに似ているので亜鈴星雲とも呼ばれています。

 星の写真は、晴れなければ撮れない。月の大きさと晴の関係がうまくいかないと1か月、2か月も撮れないことがありますが、新月期に晴れが続くと撮り放題になるという、なにかギャンブルのような要素があります。しかし、思い描いたような写真が撮れた時の達成感・充実感はクセになります。

 そんなこんなで、これからも星の写真を撮っていきます。