カタチあるもの

宇宙、自然の写真をメインに撮っていますが、時々、読書、日常出来事について書きます。

神威岬 積丹ブルー

2017-05-29 20:21:49 | 写真_自然

 

 札幌から西に車を走らせ、 小樽、余市を通って積丹半島に入ります。その先端が神威岬、晴れた日には積丹ブルーと呼ばれる真っ青な海に出会うことができます。が、この日は風が強く、岬先端の灯台は立ち入り禁止、海も霞がかかったような色合いで、残念ながら積丹ブルーには出会えませんでした。

 積丹(シャコタン)とはアイヌ語で「夏の村(サク・コタン)」という意味、夏の間だけ、漁をするために移り住んだ場所なんです。神威(カムイ)とはアイヌ語で神を意味していますが、ニュアンス的には高位の霊的存在という意味のようです。アイヌ人は縄文人の末裔ということが遺伝子や骨格研究の結果として分かってきています。縄文人は様々な生き物やもの・場所にカムイを感じていたんですね。

 

 


春の海岸通り 夕陽

2017-05-21 20:04:48 | 写真_自然

 

 海岸の岩は数百万年前の噴火の時のマグマが冷えて固まった玄武岩。玄武とは中国の伝説上の神獣で北を司る水の神、海の向こうに沈む夕陽は赤、南を司る朱雀の色ですね。空の青は東の青龍、白い雲は西の白虎、夕景の色だけ見ると、四神獣色がそろい踏みのようですね。

 四神獣は伝説の中で描かれる霊獣ですから、空や夕日の色とは直接的な関係は無いのですが、自然の中で暮らしていた昔の人は、現代人と違った感覚で自然を見ていたんだろうなぁと思うことがあります。


 それにしても、写真中央、ド真ん中に夕日、典型的な日の丸構図、・・・・なんのヒネリもありませんね。

 


未知との遭遇? デビルズタワー?

2017-05-14 20:26:24 | 写真_自然

 

 ニセコ旅行の途中、石狩市浜益町で見かけたのですが、実物を初めて見た時には、「なんだぁ?これ?」っていう感じのちょっとした違和感を感じる山、昔見た「未知との遭遇」を思い出しましたよ。

 未知との遭遇、昔はワクワクしながら見ていました。その頃からみて、体は年を取り、経験も色々積んで丸くなった感じはしますが、基本的なところあまり変わっていないように思えますね。

 それにしても、なぜこんなところにこんな山が???

 



春の香り

2017-05-05 17:46:32 | 写真_自然

 

 

 5月4日 快晴、日本海沿岸を南下しニセコまで行く途中、高台から撮影。

 寒くはないが、とにかく風が強い。海岸付近は白波が立ち、夏を待ちきれないサーファーが波待ちをしている。春の香り、しますね。

 


蜜蜂と遠雷

2017-05-02 21:34:06 | 読書_感想

 

 第156回直木賞受賞、2017年本屋大賞第1位、こういう肩書きに弱いものですから新刊を買ってしまいました。けっこう長い小説でしたが、一気に読み進み・・・・・、2回も。

***

 芳ヶ江国際ピアノコンクールに進んだ風間 塵、栄伝 亜夜、マサル・C・アナトール、高島 明石の4人のコンテスタントの青春群像が描かれています。

 音(聞く)を使った表現と言葉(読む)を用いた表現、耳と目、ちょっと次元が違う表現ですが、ピアノ演奏をリアルに文章で表現しているところが印象に残りました。

 3人の天才と1人の努力の人、3人の天才のエピソードも面白かったのですが、楽器店で働きながら睡眠時間を削ってコンクールの準備をしている人、妻子を持ちながら音楽家としての道を諦めきれないでいる人、自分の限界や3人の天才との差を感じながらもコンクールのかけている人、そんな「高島 明石」のエピソードが最も好きですね。

 さすが、本屋大賞! という小説でした。