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星空Diary

趣味として星空を楽しんでいます。掲載した画像は何度でも再処理してアップします。このため、時々、季節感がなくなります。

【ペルセウス座】 二重星団

2017年11月05日 15時34分57秒 | 機材

 

 夏から秋にかけての風物詩的な感じもするペルセウス座二重星団、この星団が見え始めたら冬近しと感じます。寒くなってきた時期に夜空を見上げて双眼鏡で見る、そんなイメージのメジャー星団です。

 中心星がやや白とび気味のような感じがして、明るさを調べてみたらどちらの星団もなんと四等級、予想外の明るさ、あまりにも明るくて肉眼でも見えてしまうため、恒星のように扱われていて「h(エイチ)」と「χ(カイ)」というバイエル符号が付けられているとか。360秒の露出はややオーバー気味でした。

 北海道はもうすぐ冬、来年の4月までの4〜5ヶ月は雪の中です。ですが家の中はけっこう暖かい、この季節は暖かい室内で画像処理、冬期休眠までにもう少し撮りためておきたいのですが。

 

【撮影データ】

  撮影日 2017年9月21日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  ISO1600 LPS-D1フィルター 360sec×10枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)

 

【はくちょう座】 NGC6960 網状星雲

2017年07月13日 20時25分45秒 | はくちょう座

 

 天体写真を撮る条件になかなか恵まれないため、昨年の画像を再処理しています。

 もう少し星色や星雲の色がきれいに出せたら良いのですが・・・・、青っぽい色のガスも含まれているんですけどね。うまく描写できていないなぁ。ちょっと残念です。

 


【はくちょう座】 NGC6819 小さな散開星団

2017年06月04日 14時09分56秒 | はくちょう座

 


 Main target NGC7000の前に撮った小さな散開星団NGC6819です。天の川の中は星の数が半端じゃないということがあらためてわかりました。画像調整でちょっと明るめにするだけで散開星団が星の海の中に埋没してしまいます。 

 小粒な散開星団ですが、星は密集していて数も多そうです。もう少し距離が近ければすばらしい散開星団としてメジャー天体の中に入っていたかもしれません。

 

【撮影データ】

  撮影日 2017年5月26日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  ISO1600 LPS-D1フィルター 240sec×8枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)

 

 


【はくちょう座】 NGC7000 雨多しという予報の中快晴

2017年05月28日 19時30分21秒 | はくちょう座

 

 「今週は快晴なし」という予報だったので、まったく期待していなかったのですが、金曜日の昼、「あれ?晴れてきたな」、午後4時、「まだ晴れているな?」、午後7時「こりゃ、撮れるぞ」ということで機材設営開始。

 はくちょう座が高い位置にくるまで、散開星団を2対象ほど撮影し、午後11時頃からmain targetとしていたNGC7000撮影開始、午前0時15分頃までに12枚撮影、次の日、大事な用事が控えていたので・・・・、もっと撮りたかったのですが・・・・、撤収です。

***

 それにしても、中米もあり、カリフォルニア半島、フロリダ半島らしきものもあり、カナダもあり、北アメリカ大陸そのものです。こんなに広い宇宙で、地球から見える範囲に地球の地図が描かれているとは、自然という芸術家さんもたいしたものですね。

 

 

【撮影データ】

  撮影日 2017年5月26日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  ISO1600 LPS-D1フィルター 300sec×12枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC

 

 


【りょうけん座】 セイファート! M94

2017年05月06日 21時28分38秒 | りょうけん座

 

 セイファート!

 なにやら欧米人の名前のようですが、中心部で爆発的な星形成が起こっている銀河の総称だそうです。

 セイファート! ・・・・やっぱり名前のように聞こえるなぁ。

***

 M94は視直径4’程度、焦点距離800mmでも、けっこう写りが小さいです。

 銀河部分のみトリミングしてみると、こんな(↓)な感じで銀河の構造描写までは・・・達していないですね。もう少し銀河らしく写したいところですが、子午線越えで望遠鏡が反転してしまったのに気づかず、ガイド不調だと思い込み7枚止まりになってしまった・・・こともありますので欲張ってはいけません。



 振り返ると、ゴールデンウィーク期間中は、晴れている夜も多かったなぁと思います。 が、「半月期+風が強い」状態で望遠鏡を繰り出すことはできませんでした。残念な気持ちもありますが、北海道の星見撮影シーズンは始まったばかりです。

 

【撮影データ】

 撮影日 2017年4月26日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  ISO1600 HEUIB-Ⅱフィルター 360sec×7枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)、カブリ補正(ステライメージ8)

 

 

 


【りゅう座】 NGC5907 NGC5866 NGC5879等々

2017年05月03日 19時56分59秒 | りゅう座

 

 

 

 特に星に興味のない人でも北極星を知っている人は多いでしょう。その近くに「りゅう座」という、私も最近知った星座がありまして、この星座、小さな銀河が多いんですよね。

 近くにはメジャーな銀河も多いのですが、メジャー天体ばかり狙っていても、毎年、同じような写真が増えていくだけになってしまうので、”たまにはあまり撮ったことのない対象を”ということでNGC5907(左上)、NGC5866(右下)、NGC5879(右上)です。

 他にも小さな銀河がゴロゴロと見えています。特に左下のリボンのような小さな銀河、面白い形ですね。長焦点の筒があれば単品で狙えるんですが、・・・先だつものが・・・大幅な予算超過・・・、今のところは800mmのR200SSで撮れるものをということです。

 それにしても、今回の写真、ちょっと宇宙の深奥を覗いているような雰囲気を感じました。

 

【撮影データ】

 撮影日 2017年4月26日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  ISO1600 HEUIB-Ⅱフィルター 360sec×12枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)、カブリ補正(ステライメージ8)

  

 


【ヘラクレス座】 M13 

2017年04月28日 21時24分58秒 | ヘラクレス座

 

 メシエ・カタログナンバー 13番 ヘラクレス座の球状星団です。

 写真で撮ってみると、球状星団自体はやや青みがかった色になってしまうんですが、中心部には赤色巨星があるそうです。 近くの黄色い恒星(視等級6.9等)や青白い星(視等級6.4等)、そして近くに写っている銀河(NGC6207)がアクセントなって雰囲気のある絵になります。

***

 メシエが使った望遠鏡は口径5~7cm、今ではファインダーかガイド鏡と同じくらいの口径ですが、M13ほどの大きな星団だと”ん?恒星とは違うぞ!”てな具合でカタログ入りできたんですね。ちなみに、私が使っている5cmのガイド鏡では球状星団には見えませんでしたが・・・。

 まぁ、メシエ・カタログが作られる60年ほど前にハレー彗星を発見したエドモンド・ハレーが「月のない晴れた夜には肉眼で見える小光斑」と記録に残しているそうですから、メシエ・カタログ入りは当たり前ですか。

  

【撮影データ】

 撮影日 2017年4月1日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  300sec×14枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)


【おおくま座】 M101 フェイスオン!

2017年04月15日 20時47分09秒 | おおくま座

 

 おおくま座のM101、けっこう淡い銀河なので、ISO1600で400秒弱露出を24枚、総計2時間40分も粘ってみましたが、それでもちょっと不足気味という・・・・、なんとも難物の銀河ですが、典型的なフェイスオン銀河、やっぱり美しいですね。

 

【撮影データ】

 撮影日 2017年3月31日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  400sec×24枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)

  カブリ補正、背景ノイズ補正(ステライメージ8)

 


【りょうけん座】 M3 球状星団

2017年04月05日 20時27分20秒 | りょうけん座

 

 つい最近までりょうけん座という星座を聞いたことがなかったのですが、星空の写真を撮るようになってからおなじみの星座になりましたね。ステラナビでみると北斗七星のお隣さんです。M3はりょうけん座の中でもずいぶん端の方にあって、うしかい座との境界付近です。

この付近ですね。


 

 それにしても、おおくま座、りょうけん座、かみのけ座、おとめ座付近は銀河や球状星団が多いですね。銀河だけをみると天の川のようになっている感じです。

 前回アップしたM51と今回のM3、ISOを1600まで下げて十分な露出時間を取るようにしたのですが、背景の滑らかさ、星色などずいぶん向上しました。短時間露出でお手軽に・・・・、というわけにはいかないのですね。

 

【撮影データ】

 撮影日 2017年3月31日 北海道日本海沿岸 

  R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

  300sec×10枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)

  彩度(ステライメージ8)

 



【りょうけん座】 M51 冬季休眠明け

2017年04月01日 12時33分06秒 | りょうけん座

 

 最後に撮ったのが2016年12月3日、4ヶ月ぶりに星の写真を撮りました。ようやく長ーい冬期休眠が明けました。とはいっても撮影場所の裏庭は積雪30cm程度、雪の上にブロックを置いて、その上に三脚を乗せて撮影です。夜間の気温は氷点下、冬装備の撮影なんですが、星の写真が撮れるようになっただけでも嬉しいですね。

 前回の更新(2017年2月28日)もM51、2回連続でM51の掲載です。去年の12月に撮ったM51、ISO3200、90sec露出を17枚重ねたのですが、写りとしてはまったく満足できない状態、冬期休眠明けの第1弾はリベンジM51になりました。

 ISOを1600まで下げて、露出は420sec(7分)、16枚重ねました。処理方法も変えて、フラット補正はrap2、コンポジットと調整はフォトショップで行い、カブリ補正のみステライメージ8を使用しています。さすがに7分露出だと解像度が格段に向上し、無理な調整でも破綻しなぁ~・・・、そんなこと考えてやっていたもんですから・・・、カラフルにしすぎました。


【撮影データ】

 撮影日 2017年3月31日 北海道日本海沿岸 

 R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

 420sec×16枚コンポジット

 フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)

 カブリ補正(ステライメージ8)


 

 


【りょうけん座】 M52

2017年02月18日 17時03分36秒 | りょうけん座

 

 春は銀河しか撮るものがないと聞いていましたが、ステライメージで北~東の空をみると銀河、銀河、銀河ですね。R200SSでもそこそこ銀河をとることもできるのですが、撮影場所となる裏庭は雪の中です。まだまだ冬期休眠中は続きます。

 去年の12月に撮ったM52、ISO3200で90秒露出ですが、露出不足で17枚重ねても背景に荒れが残ってしまいました。

 

【撮影データ】

 撮影日 平成28年12月3日 北海道日本海沿岸 

 R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

 90sec×17枚コンポジット

 ステライメージフラット補正、フォトショップ調整

 

 


【りょうけん座】 M106

2017年01月26日 20時58分41秒 | りょうけん座

 

 

 M106を調べてみると、セファート型と呼ばれる活動が激しい銀河に分類されているようですね。ブラックホールがたくさんあると考えられているようです。

 ハッブルの画像を見ると、赤い渦、青い渦が回転する非常に綺麗な銀河なのですが、赤い渦は活動の激しさを表しているんですね。

 もっとも今回の撮影では赤い渦、青い渦の両方とも浮かび上がらせることはできませんでしたが。中心部の明るい部分だけでした。露出時間を増やしたら周辺部も浮かび上がってくるんでしょうか。

 

【撮影データ】

 撮影日 平成28年12月3日 北海道日本海沿岸 

 R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

 90sec×16枚コンポジット

 rap2フラット補正、フォトショップ現像・調整、ステライメージ調整

 

 


【ペルセウス座】 NGC1499 カリフォルニア星雲

2017年01月21日 17時38分18秒 | ペルセウス座

 

 初めて撮ってみたのですが、思ったよりも大きな星雲でビックリしました。アンドロメダ銀河と同じくらいの大きさがありますね。視等級は6等級と書かれているのですが、写真の写りからすると望遠鏡で視認するのは難しそうです。

 名前の由来のとおりアメリカのカリフォルニア州に似ています。たしかにカリフォルニア州にも似ていますが、見ようによっては、泳いでいるイカ? それとも、向かってくるカジキ? 写真の左から右へたなびく煙のようにも見えますね。宇宙の風。

 

【撮影データ】

 撮影日 平成28年12月3日 北海道日本海沿岸 

 R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

 80sec×30枚コンポジット

 rap2フラット補正、シルキーピックス現像、ステライメージ調整、フォトショップ調整

 


【ぎょしゃ座】 M37 星の数が多いですね。距離4400光年。

2017年01月17日 20時36分16秒 | ぎょしゃ座

 

 昔、”マツダ カペラ”という車という車がありまして、オリジナルのロータリークーペまで作っていたんですよね。2002年に生産終了になってしまいましたが、この車の名前の由来は、ぎょしゃ座の1等星カペラです。

 ぎょしゃ座もまた散開星団の多い星座で、メシエナンバーが付けられている散開星団が3つもあります。このM37は、3つの中のひとつ、メシエナンバーが付けられているだけあって星数も多く明るい華やかな散開星団です。

 しかし、う~ん、なんとなく特色が見えてこないなぁ。同じような明るさの星が密集している。周辺に明るい星が少ない。華やかな散開星団のわりには特色が出てこない原因かな。それにしても距離が4400光年ってずいぶん遠いですね。 

 

【撮影データ】

 撮影日 平成28年12月3日 北海道日本海沿岸 

 R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

 60sec×16枚コンポジット

 rap2フラット補正、フォトショップ現像、ステライメージ調整


 

 

 


【おおくま座】 M81・M82

2017年01月10日 22時23分12秒 | おおくま座

 

   M82は美しい姿をしたM81、棒のような形をして真ん中が赤いちょっと不思議なM82のペアーです。この二つの銀河は実際に近い距離にあって影響し合っているそうですね。

 M81の左上や左下の小さな銀河が写っていますが、おおくま座からりょうけん座、かみのけ座、しし座、そしておとめ座、この付近は銀河の宝庫です。10等級から12等級の銀河が数え切れないほどあります。いつも使っているR200SSでは焦点距離がちょっと足りず、これらの銀河の姿をM81のように写すことができないのがちょっと残念です。


【撮影データ】

 撮影日 平成28年12月3日 北海道日本海沿岸 

 R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)

 90sec×31枚コンポジット

 rap2フラット補正、フォトショップ現像、ステライメージ調整