小惑星の話題がニュースになったりしてるので、
「Aglaea」を『星と宇宙とVALENSIA』のページに追加しました。
Valensia には珍しい、一直線のラブソング。(笑)
Togather outside we count the stars at night
・・・
Stars tonight look so far away
May lightning strike me down
Stars tonight because each time we embrace
Heaven seems just a touch away
ブックレットのデザインにもなってますが、まさに打上げ花火のような曲だなあ、と思います。色とりどりのスターマインみたい… あ、仕掛花火も混じってるかも?(笑) 今の季節にピッタリなんじゃないでしょうか。
そうそう、このアルバム(「Matal Majesty」)では奥さんの Mayke さんは "May Clarkson" とクレジットされていますね。だから May lightning strike me down というフレーズは、単に 「稲妻に撃たれますように」 の意味だけではないと思われマス。(^_-)
試聴 → HMV
こちらにもレビュー書きました。
Gaia や Kosmos に勝るとも劣らない壮大系。
Valensia がただのロック( or ポップ)・ミュージシャンじゃない事を証明する曲です。
直接宇宙の事を歌っているものではないかもしれませんが、宇宙と 宇宙的な時間の流れ の中で生きる人間、を感じさせます。 "phoenix "という言葉も出てくるけど、ほんと「火の鳥」みたいな世界観かも?
The savour of an aeons gloriole ;
a sigh for the Kosmos on the whole
colourlusion glows
a macro cosmic kiss is all she knows
という宇宙的なフレーズもあります。
タイトルの「The Barely Acceptable Truth Of Knowing」って訳し難い言葉ですね。
最初は全くイメージ掴めなかったんですが、一生懸命考えて 「知識の、殆ど受け容れ難い真実」 と訳してみました。"わかっているつもりの事も、真実は全く違うかもしれない…" という意味かな、と。 でも "knowing" には「知識・理解」の他に「わけ知り顔・知ったかぶり」という意味もあるので、「わけ知り顔の、殆ど受け容れ難い実体」 なのかも知れません。(^_^;) 歌詞カードでは "The truth of knowing of it all is almost unacceptable"=「真実を全て知ろうだなんて、殆ど許されざる事」 と訳されていました。あーなるほど、そう訳すのか。…英語に自信があるわけじゃないので、どう訳すのが良いのか本当のところは分かりません。でも know it all で「知ったかぶり」だし…やっぱり…?(笑)
"of " のニュアンスが難しいんですよね。
ネイティブな人の意見、聞いてみたいです。
とにかく、他の部分も合わせて非常に難解な歌詞なのは確かですね。 壮大な曲だけにその難解さがむしろ相応しい…ように思います。
2nd アルバム 『 KOSMOS 』 収録。
YouTube - The Barely Acceptable Truth Of Knowing II
昨日ちょっと悲しい事があって、今日は鬱 だったのですが、
この曲を聴いて随分癒されました。
そういえば、さっきまで降っていた雨がやみ、
少し晴れ間が覗いています。
ああ、そう、こんな感じ。
雨の後の日の光のような、そんな曲です。
歌詞が良いのです。
虹と太陽、 星や月も出てきて…
昼間も含めて、「空」を見上げるイメージ ですね。
タイトルの Zenith は「天頂」という意味です。
Gonna walk on the moon
Gonna walk on the sun
Gonna slide down a rainbow
and talk to the stars
What if I jump and don't fall down ?
I wait for a rainbow
I wait for the sun
and fall down
ミニアルバム「NON PLUGGED」収録。
この曲のレビューはこちらにも書いています。
YouTube - Zenith
まだ雨が降り続いている所も、早く上がりますように…
ステレオ効果が凄いジェット機のSEと壮大なオーケストレーションによる「The Cassiopeian 」のプロローグ曲。(1分弱)
Surveillance は「監視」という意味。
YouTube - Cassiopeian Sky Surveillance
“E.T.曲”シリーズ、ラストです。
でもこの曲がどうして?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
Heaven harbours many races
「Heaven 」 には「天国」そして「天空(宇宙)」の2つの意味があります。それに合わせてこの曲も2種類の解釈が出来るんじゃないかと思うんです。 前者だと、どんな民族も平等に天国(この場合宗教色の無い“天上”とでも言った方がいいかな) にいる…という意。そして後者だと、宇宙には様々な種族がいる… となるわけで。
それぞれの解釈で読んでみるとそれなりに意味が通じるように感じます。 Valensia は両方の意味を込めたんじゃないかなと思いますが、どうでしょう? この曲のイントロはロケットのカウントダウンだし、なにより曲タイトルが 「カシオペア」 ということで、Heaven = 宇宙 という解釈も自然なのではないかと。
We will watch them blue balloons
この blue balloons が何なのか…
単に blue balloon なら地球の事だと思ったのですが、複数形になってますよね。地球のような星はいくつもあるだろうという暗示?それとも宇宙船?
宇宙は広くて他にも知的生命体はいるかも知れないのに、小さな地球の中で争い合ってる愚かしさ、を歌っているのかも…と思いました。 曲調はとても明るく爽やか。希望と冒険心をなくさないで、と言っているかのようです。
確かこの曲で私は 「ミレニアム」 という言葉の意味を初めて知りました。
1996年発表の 2nd アルバム「KOSMOS」に収録。
YouTube - The Cassiopeian
これぞ E.T.曲本命。そのタイトルもズバリ 「The Extra Terrestrial (=地球外生命体)」 は、「Metal Majesty」の1st.アルバムに収録のちょっと複雑な曲です。めくるめくメロディ展開と幾重にも重ねられたハーモニーが “深遠な宇宙” を感じさせます。宇宙は静寂のようでいて、実はこんな風に 「音 =エネルギー」 に溢れているんじゃないか…。そんな気さえしてきます。
Ten million billion stars
But no extra terrestrial (もちろん反語でしょう)
や、
Cazing at the stars at summernights
And see that traveling light so bright
Mistaken for a satellite? Jet in flight?
というフレーズが宇宙好きの心をくすぐります。
実は…私も見たことがあるんです。
Cazing at the stars 中に traveling light を。
低倍率とはいえ天体望遠鏡で見て点でしたからジェット機ではなかったはず。人工衛星だと思ったのですが、スーッと動いていたのが突然ピタッと止まったんですよね。 「!!?? う~ん…」と悩みましたっけ。人工衛星って動いたり止まったりするのかもしれませんが、まさにこの歌詞通りの経験でした。
曲後半のエピソードは、彼の友達の経験(どこかへ行く途中で道に迷い、気が付くと1時間抜けていた…)を元に書いたのだとか。彼の腕が緑色だったかどうかは知りませんけど。(笑)
「宇宙・星」テーマの中でも、
今度は Valensia のちょっとお茶目な(?)一面、
E.T. 四部作↓(勝手に名付けました。笑)について。
* The Extra Terrestrial
* The Cassiopeian
* 21st Century New Christmas Time
* The Mercurian Mystery March I
前回の「The Mercurian Mystery March I 」にはこういうフレーズが含まれていました。
They came from the sky
sowing seeds on the world
breeding many kinds of races
そしてこれも既出の「21st Century New Christmas Time」では、
White stars were falling
From breathless sky
Something travelling fast
Something passes me by
But it's no reindeer
No go this time
音も無い宙から白い星達が降ってきた
何かが足早にやって来る
僕の横を通り過ぎる
だけどそれはトナカイじゃない
ダメだ、今は行けないよ。
なんて感じです。
ヴァレンシアは映画「 E.T. 」が大好きなんだそうです。
自宅のスタジオには大きなぬいぐるみが置いてあります。(^^)
「The Mercurian Mystery March I 」です。
宇宙に関連した言葉は以下のフレーズに含まれています。
「In the beginning, a sun and two moons in the sky
Mercurian orbit swinging, the polar lights on the equator sing 」
「We threw rocks at the moons in the sky 」
「The Mercurian Mystery .. 」
これは Valensia が Robby Valentine と組んだユニット “ V ” の
1stアルバム 『 V 』 に収録されている曲です。歌詞カードには Valensia/Valentine とクレジットされていますが、実際の作詞・作曲は Valensia です。元々自身の2ndアルバムに入れるつもりだったのですが、プロデューサーから「待った」が掛かって諦めた曲なのでした。 それは何故かというと…
クイーン に詳しい人なら聴けばすぐに分かるでしょうが、彼らの名曲「The March Of The Black Queen 」 に似ているんです。…って、タイトルからして既にその影響は明らかでしょう。( 実際にはクイーン以外からの影響も色々あるんですけど。)
しかし単なる亜流、とスルーしてしまうにはあまりにもったいない名曲です。"Black Queen"の事は少し忘れて、じっくり聴いてみて下さい。僅か3分に凝縮された壮大な叙事詩。素晴らしいメロディとハーモニー。ギター・ソロもドラマチックで、胸が熱くなります。
そして…
先ほどタイトルについて触れましたが、前述したように、大抵の人はこれは 「Freddie Mercury(=クイーンのヴォーカリスト)」 と 「The March of the Black Queen」 からの"頂きモノ"だと思うでしょうね。 曲調からいって確かにそれはあるでしょう。でも実はもう一つ意味がある、と私には思えるのです。
「The Mercurian Mystery March 」 とは、「水星人の不思議な行進」…でも良いけれど(笑)、本当は 「水星の不可解な運行」 の事ではないかと思うんです。 Mercurian orbit swinging.. とあるように。
19世紀、太陽系の惑星の軌道はニュートン力学によってほぼ計算されていました。しかし一番内側を回る水星の軌道だけが、計算外の不可思議な揺れを含んでいたのです。その原因の解明に学者達は長い間頭を悩ませていましたが、20世紀に入り漸くそれを解決したのは、かのアインシュタインでした。彼の一般相対性理論は、重力によって時空が曲がる事を示します。その考えに則って計算した水星軌道は、見事に観測値と一致したのです。これは一般相対性理論が世に認められる為の最初の重要な成果でもありました。
「Einstein」という曲を作ったほどですから、Valensia はアインシュタインに興味を持っているんじゃないでしょうか。だからこの曲もきっと水星軌道の話がベースにあるのでは、と思ったわけです。
Nuclear breeze という言葉も出てくるように、詞は核の脅威を歌っています。核兵器もまた相対性理論の産物… それで 水星のマーチ と掛けたのではないかと。 そして曲の方は (フレディ・)マーキュリーのマーチ と掛けた、と考えると…
深い。そして凄すぎです。「単なる亜流、とスルーしてしまうにはあまりにもったいない名曲」と言った意味、分かって貰えましたよね? (仮に Valensia がこの事を知らずに作ったのだとしたら…それはそれで凄い…というかちょっとコワイくらいかも。)
更に…
「我々は歴史を繰り返してしまうけれど、(水星のように)少しずつ軌道をずらす事は出来るかも 」って意味も含まれてる?と思ったり…。 そこまで考えるのはちょっと穿ち過ぎかもしれませんけどね。
We're reviving the history
The Mercurian Mystery ..
Valensia が歌う "The Mercurian Mystery.."の部分がとても好きです。
YouTube - The Mercurian Mystery March I
「Goodnight Orion」は、5thアルバム「The Blue Album」収録の わずか 0'40'' の小品。愛娘・アリッサちゃんが生まれた時に書かれたララバイで、アルバムの中ではその名も「Alyssa」という曲の前座のように使われています。
アリッサちゃんは12月生まれなので、ちょうどその寝室の窓の外にオリオン座が輝いていたのかも知れませんね。愛情に溢れた綺麗な曲です。
しかし、ヴァレンシアの歌声、知らない人が聴いたら絶対に男性だとは思わないでしょうね。(笑)
試聴 (というか、短いのでフル聴けます。) → HMV
(その1)はこちら。
今回は「宇宙・星」的な部分を見てみると…
「Hi little girl, the earth is so sore
And I think she's gonna die soon
Remember girl that earth is your homeland
That earth... earth.. 」
「Stars, the moon & the stars, the sun
The moon, the sun
All seeking love anyway 」
「Fly with the planets the stars and the sun
Time time time goes as fast as light 」
「With the stars and the moon and the sun
The stars, the sun, the moon
Come on all together
Let's welcome the new MillenniuM 」
この詞がワルツのリズムに実にハマって、星たちと共に宇宙を飛んでいるような気分になります。
地球は病んでいるけれど、新しいミレニアムに希望を繋げよう…という曲だと私は解釈しています。
「 So enter this brave and new MillenniuM ! 」
Yesterday, a star was born
universe is breathing it is pure life
で始まるこの曲は、1996年に発表された VALENSIA の 2ndアルバム「KOSMOS」 に収録されています。「人間は何処から来て、何処へ行くのか…」この永遠のテーマを元に作られ、タイトルからしてまさに"宇宙 "。
思い返せば1980年、カール・セーガン博士がTVから語り掛けて、この「コスモス」という言葉は一躍世間に広まったのでした。「核の冬」という言葉が浸透したのもこの番組がきっかけだったと思います。 Valensia のこの曲も、直接 or 間接的に影響を受けているのは間違いないでしょう。
KOSMOS (その1)
ところで、「コスモス」というネーミングは今やあちこちで目にするようになりましたが、私が今注目しているのは、“日本科学未来館”に設置されているプラネタリウム「メガスターII COSMOS」です。大平貴之さんという方が全く個人で(!)制作されたプラネタリウムなのですが、天の川の星一粒一粒まで正確に再現する事で、非常に奥行きのある星空の表現に成功した、画期的なプラネタリウムなのです。この「コスモス」が設置されているドームの名が、なんと「ガイア」! “ドームシアター・GAIA” なのだそうです。行ってみたいなあ。今すごい人気で、すぐ定員一杯になってしまうらしいんですが。
そしてこの大平さんという方、どこかヴァレンシアに通じるところがある、と私には思えるんです。そっくり!とまでは言わないけれど、何かしら似てらっしゃるんですよねえ、性格とか考え方とか(本やHPを拝読しただけの感想ですが)。職人技とアーティストとしての才能&強い(!)こだわりを併せ持ってるところとか。年も近いですね(一つ違い)。 今、ネスカフェ・ゴールドブレンドのCMに出演されるなど、メディアでも活躍されています。
私は流星雨を見る時とか、いつもウォークマンで Valensia の曲を聴くんですけど、やっぱりハマるんですよね。 メガスターの降るような星空の下で GAIA や KOSMOS、そして MillenniuM を聴けたらどんなに素晴らしいだろう…と夢見ます。今は家庭用プラネタリウムの「ホームスター」でコラボを楽しんでいますが、やっぱりもっと大きな星空の下で聴きたいなあ…と思います。
YouTube - Kosmos
久しぶりの投稿です。(汗)
何にしようか迷ったけれど…書きたいのは、やっぱりこれかな。
ヴァレンシア作詞・作曲の「宇宙・星に関する曲」。
まずはリストアップしてみます。
Gaia
Kosmos
MillenniuM
The Mercurian Mystery March
Cassiopeian Sky Surveillance
The Cassiopeian
The Barely Acceptable Truth Of Knowing II
The Moon
Goodnight Orion
Zenith
The Extra Terrestrial
Stars Tonight
Requieme Pour Jacqueline
21st Century New Christmas Time
こんなところでしょうか。
「The Sun」 は…まあ、入れなくて良いでしょ?(笑)
あと、カバー・ソングですが 「HIJO DE LA LUNA」(ミニアルバム「LUNA LUNA」収録) は捨て難いかも。月の伝説をドラマティックに歌っています。