ヴァレンシア と ブラッドベリ。
実は私の中ではもう一つ繋がりがあるんです。
Valensia のファンになってから、色んな事をつい彼と結びつけて考えてしまうようになりました。 あ、これってなんだか ヴァレンシア ちっく! って(笑)。 音楽だけでなく、色んな事に。
そんな中の一つが、私の一番好きな漫画家の 萩尾望都さん です。
両者には何か通じるところがあるナーと、ずーっと前から思っていたのでした。
繊細・緻密ながらユーモアもあって(時にエキセントリックですらある!)、どこか天衣無縫でピュアなフィーリング…。私は望都さんの作品を読んでいると、ふと BGM に Valensia の音楽が流れているような気がする時があるんです。
そして彼女も、驚くほどバラエティーに富んだ幅広い作風の持ち主。 一級品の SF を描いたかと思えば、少年少女の日常やハチャメチャなラブ・コメディを描き、はたまた深~い心理物やサスペンス、そしてホラー(?)・ファンタジーまで。 でもその全てに 望都印 が付いている、ような。(^^)
あと、気に入ったモチーフは これでもかってくらい、あちこちに何度も出して来る(笑)ところや、自身のルーツからの影響をかなり OPEN に反映させながらも、新たな素晴らしい作品を生み出しているところとか、共通点がたくさんあります。
そしてその萩尾望都さんのルーツというのが、 レイ・ブラッドベリ なのです。
彼女のブラッドベリ好きは有名で、自身の作品への大きなインフルーエンスの表れだけでなく、小説を漫画化 したりもしているほどです。 それって、Valensia が QUEEN のトリビュート・アルバムを出したようなものなんじゃないかな、と。
萩尾望都さんのルーツがレイ・ブラッドベリだということ、
ヴァレンシアが (異ジャンルながら) 彼女と作風が近い気がしていたこと、
そんな下地があったので、前回お話したようなヴァレンシアとブラッドベリとの共通点を見つけた時、「!!!」 と思ったわけなのでした。
実際にヴァレンシアがブラッドベリ・チルドレンかどうかは不確定ですが、少なくとも 宇宙や星やミステリーにファンタジー、そういうモノが好きな者同士 であるのは間違いないんじゃないでしょうか。
あ! と思ったことがあります。
私の思い過ごしの可能性も大なのですが、ひとつの話題として…。
レイ・ブラッドベリ ってご存知でしょうか?
アメリカの有名なSF&幻想文学作家です。
修飾・比喩を多用した情景描写で読者の五感の全て(いや、第六感までも)を刺激し、鮮烈かつ幻想的なイメージを喚起させる独特な作風を持った作家。 そして素顔はとても快活で、少年の感性を持ち続けている人。
先日、彼の作品を amazon で検索していたところ、こんなのが出てきたんです。
『初めの終り』
・・・原題は、 『 The End of The Begining 』 !
そう、ヴァレンシアがHPを閉じる直前に残した言葉と同じ。
あの言葉はもしかしたらこれの引用だったのかな? と。
実は私がヴァレンシアとブラッドベリに関連を感じたのはこれが最初ではないんです。
「カタレプシア」 の歌詞に、
Where was I in '69 and where will I be in 2055 ?
(1969年、僕は何処に居た? 2055年、僕は何処に居る?)
という一節がありますが、'69 というのは '71年生まれの Valensia がこの世に存在する前、という意味でしょうが、"2055"の根拠って何だろう?とずっと思っていました。1999年の他に2055年滅亡説とかがあるのかな?と。
ところがいつだったか新聞を整理していたら、「2055年 人類滅亡」 の大見出しがっ。 …それは 「サウンド・オブ・サンダー」、という近未来SF映画の広告でした。そしてその原作は、レイ・ブラッドベリ! も、もしかして?! と。
いや、「2055」にはもっと別の意味があるのかも知れないし、単に語呂がイイからだけだったのかもしれない( sixty nine と fifty five は一応韻を踏んでますよね)。 「The End of the Begining 」 という表現も、もしかしたら一般的なものなのかもしれない。
でも、読書が好きと言っていたヴァレンシア。彼の好みや歌詞の傾向からして、ブラッドベリも絶対好きそうな気がするんです。
本当のところはどうかわかりませんけど。
MLでのQ&Aの時に、好きな作家を聞いておけば良かったなー。
ちなみに 『初めの終り』 は、こちらの短編集にも収録されています。
ブラッドベリの「The End of the Begining 」 は、初期の段階が終わり、これから新しい時代がはじまる という意味です。
Next Stop : The Stars (次は 星 に停まります)というサブ・タイトルも付いています。