居住は「仕事」の対価か?

2006年10月17日 23時31分31秒 | memo
ニュース23で出所後の問題を取り上げている。
更生保護施設の満期出所後の就労支援が鍵だという。
それはそれで貴重な取組みだと思うが、疑問もわいてくる。
今日、所要で東京にいたが転送の携帯に電話がかかってきた。
某更生保護施設の出所後行き場のない人からの電話だ。
この夏、一人その更生保護施設退所者の生活保護申請を支援して以来、口コミでつぎつぎと相談が寄せられている。
刑余者が何の手当もなく路上に放り出されている。通常資産もなくて仕事をさがすが、困難を極める。
相談先にアクセスできればいいが、できなければ、、、。
この場合「詐欺」でつかまったりするが、その「詐欺」っていうのは要は無銭飲食だったりする。
餓死するよりはそうするしかない、というか、当座の飢えのしのぎと「安定した」(「住居」とはいえまい)居場所はそうやってしか得られないのだ。
そこで、疑問なのは、衣食住というけど、「住」っていうのは実はもっとも基本的な権利の筈なのだ。
その基本的権利が何らかの対価として恩典的に与えられているのがこの国の現状であることを、刑余者に対する仕打ちが示してはいまいか?
社会参加のあり方は「就労」には限られない筈だ。就労できないからお前はだめなんだというスティグマを強要しつづけてていいのか?
実は基本的権利-居住の保障からすべてがスタートするのであり、しかも狭義の「就労」以外の多様な「生き方」の選択肢が示されることがみんなにとって(嫌いなことばではあるけどwin win 関係?)必要なんではと思う。

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