以前にも書きましたが、菊地秀行先生の人気シリーズの再発版を読みました。
今回読んだのは第一作の『エイリアン秘宝街』と、第三作の『エイリアン黙示録』。
いやぁ~、面白い。正直云うと、シリーズの中では下位ランキングに入る話(あくまで僕の好みの中でのこと)なんだけど、それでも面白い。
土曜日の四時限目。あと五分の辛抱で明日は日曜日だ、というところで教室に訪れる謎の老人。クラス中の視線が俺こと八 . . . 本文を読む
『魔界都市ブルース 幻舞の章』を読み終えました。
新たに生み出された短編六本は相変わらず美しく、妖しく、これまで同様に僕を満たしてくれました。
『復活祭』
二年半ぶりの新作、その第一本目は以前の作品を知る読者。特に『闇の恋歌』を知る読者はとても楽しめたんじゃないでしょうか。もちろん、これで始めて魔界都市と秋せつらを知る人にも、悪くない導入作だったと思います。
個人的にはもうちょっと派手で . . . 本文を読む
完全版はいかがなものか? なんてことを先日いいましたが、いまもってその思いは変わっていません。
変わっていませんが、僕の意志の弱さはどうしようもないんです。
買ってしまいました。
『超人ロック』じゃないですよ。『トレジャー・ハンター 八頭大』をです。
これは僕の敬愛する菊地秀行先生の代表作のひとつ『エイリアンシリーズ』が、新たに復刊されたものです。
僕は前に出た文庫版を全て持ってい . . . 本文を読む
そろそろ二巻が出るということで、こちらの本のご紹介。
この本は去年僕が出会った小説家の中で、最も好きな深見真先生のライトノベルです。
良いところは多々ある作品ですが、ここでお薦めしたいのはその冒頭。これが特に素晴らしい。一部でも抜粋しようかどうか悩みましたが、僕なんかのブログで読むよりは、実際に本を手にとって確認されたほうが興奮が増すと思うので、抜粋はしません。
とにかく読んでください。
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僕の大好きな『魔界都市ブルース』の最新刊が出ました。二年半ぶりらしいです。まだ読んでいないですが当然買いました。
非常に楽しみなのですが、今回はひとつだけ残念なことがあります。それは、イラストレーターが代わったことです。
これまでは末弥純先生だったのですが、今回は漫画家の小畑健先生が描いています。小畑先生といえば『デスノート』でお馴染みの漫画家です。この変更を喜ぶ方も多いかもしれません。
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これまた遅筆な先生なのですが、小説家のベニー松山先生が大好きです。
好きな小説家トップ3のうちのひとりにランクインするぐらい大好きです。ちなみに他のお二人は栗本薫先生と菊地秀行先生です。
なんかひとりだけ知名度が低いな、とお思いの方もいるかもしれませんがとんでもない話です。実はある方面ではかなりの有名人なのです。
というのも、ベニー松山先生は株式会社スタジオベントスタッフの取締役でもあり . . . 本文を読む
今野敏著『隠蔽操作』を読んだ。
正しいとはなにか? その答のひとつがここにある。
はっきり云って、お薦めです。僕の中で殿堂入りしました。
今野敏先生のことが好きで、著書は何冊も読んでいますが、その中でもこれは一位二位を争うほどの大傑作です。とりあえず読みましょう。まず読みましょう。決して後悔することはありません。きっと魂が揺さぶられるはずです。
ちなみに、この小説はこのミステリーが . . . 本文を読む
新城カズマ著『サマー/タイム/トラベラー』を読みました。
なんといいますか、読んでいる過程で印象がいくつか変わる物語でした。
全編通して、もっとも僕が強く感じることは、悲しさというか寂しさです。これは物語の途中から最後の辺りまでの主人公や、その他の登場人物に強く感情移入した結果だと思います。
これはひとりの女の子の物語です。その女の子は、高校一年の夏に自分の能力に目覚める。三秒だけ未来に . . . 本文を読む
『ヤングガン』と聞いて、ビリー・ザ・キッドの活躍を描いた映画を思い描いた人とは仲良く慣れそう。そして、そんな人はきっと、今日僕が読んだ『ヤングガン・カルナバル』を好きになるはず。
いやぁ、久し振りに全巻買いを決意する本に出会いました。小説は一度読んでそれっきりになることが漫画に比べると格段に多いので、買い控えをしていたのですが、そんなことはどうでもいい! と云い切れるのがこの本です。本棚に並 . . . 本文を読む
推理小説作家有栖川有栖先生の『モロッコ水晶の謎』を読みました。
中編三本と掌編一本の作品集でしたが、一番楽しめたのは掌編でした。
別に中編がつまらなかった、というわけではないのですが、ビックリするようなトリックがなかったことは残念でした。
ただ、表題作である『モロッコ水晶の謎』には驚かされました。そんなのアリ!? というようなラストでしたが、よくよく考えれば今の時代、こういうことも起こり . . . 本文を読む