さて今回は、前回の続きです。
日本の様に、どこに行っても石けんで泡立ててられる環境ではなく、
石けんが泡立たない世界(ヨーロッパ)だった訳ですから、
「じゃぁ、石けんに戻るかぁ」とはいきませんね。
でも、なんとかしなくてはいけなかった訳ですよね。
そこで、ラウリル硫酸Naの悪い点を改善して、参上したのが、ラウレス硫酸Naです。
このラウレス硫酸Naは、ラウリル硫酸Naに「ポリオキシエチレン」という石油系の
長い鎖状の部位を持たせたモノです。つまり、モノとして「大きい」訳です。
この「大きい」という点がポイントです。
モノが「大きい」と、肌の深くまで浸透出来ないのです。
このことは、ラウルリ硫酸Naで生じた肌トラブルを爆発的に改善しました。
その結果、今、世界のシャンプー基剤の主流はラウレス硫酸Naとなったのです。
現に、ドラッグストアで売り買いされるシャンプーの8割以上にこのラウレス硫酸Naが
使用されています。
確かにラウレス硫酸Naで、肌トラブルは治まったのですが、
やはり脱脂力は強く、加えてヨーロッパの気候も乾燥しがちでしたので、肌が乾燥して、
痒みを訴える人が後をたちませんでした。
そこで、参上したのが、両性界面活性剤(ラウリルベタインなど)でした。
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