東京スーパーミニヨン時折ブルー

未来のスーパーエッセイスト・マツドアケミによるカワイイモノのコト、好きなヒトたちのコトと時折プチブルーな日々

ママポチ12月2日 こんにちは、赤ちゃん!

2007-12-03 12:02:10 | ママポチ日記
昨夜、ぽちの赤ちゃんが産まれました!

実は一昨日からぽちの体温が下がっていたので
まだかまだかと思っておりました。
昨日の午前中には、朝陣痛がきていたようで
うぅ~うぅ~とうなり声をあげていたのです。

おなかをさすろうと手をのばすと
かまれそうになりました。
ぽち、よっぽど苦しかったみたいです。

昼過ぎに妹が手伝いにきてくれましたが、妹のことが
大好きなぽちは、そのときから痛みを忘れてしまったようです。

その後はちょっと落ち着きがない程度にベッドとソファを
いったりきたりしていましたが、体がつらいのか
目を閉じたり、息をあらめにしたり、、、。

大きく力みはじめてから2時間経って産まれなかったら
連絡して下さいといわれていたものの、
大きな力みもないままに夜に。

妹が帰宅し、よっちゃんが帰ってきた頃、
ぽちに異変がおこりました。

股のところから緑色の液体が出始めました。
先生から
「黒だったらいいけれど、茶色や緑色だったら
連絡して下さい」といわれていたこともあり、
すぐに先生に電話。

タクシーをひろい、ぽちを病院につれていって、
様子をみてもらったのですが
自然分娩ができそうになく、そのまま帝王切開の
手術をすることになりました。

夜の9時半頃からです。
看護士さんもいらっしゃらなかったので
私とよっちゃんも先生のお手伝いをすることに。

あたふたしながら、先生にいわれる通り、
用意してくださった紙の白衣を着て、帽子を
かぶってマスクをして、先生の指示を待ちます。

麻酔をかける時、ぽちがとってももがいて
目を見開いて苦しんだので
このまま死んでしまうんではないかと涙がでそうに
なりました。

麻酔が効きはじめ、先生がぽちの
おなかを開きはじめます。

小さなぽちの子宮には4匹の赤ちゃんがいたこともあり
大きく開かないと赤ちゃんがだせません。

少しづつ少しづつ開いて、赤ちゃんを取り出して
いきますが、簡単にはいきません。
ドキドキしながら

ぽち、がんばれ!
先生、がんばれ!
赤ちゃん、がんばれ!の繰り返しです。

そして出てきた一匹目の赤ちゃん。
茶色くて小さくて、犬らしいところなど
ありません。

先生が赤ちゃんの体を大きく振り下ろして
タオルでごしごしふいて、口をすってあげて
息をするのを待ちます。

お願いだから、息をして!

両手をくんで握った手があまりに強かったせいか
その後爪の跡がくっきり残ってしまいました。

数分続けていると、
しばらくすると口をぱくっと動かし始めました。

よかった!
一匹目の誕生です!

先生から預けられたタオルにくるまれた赤ちゃんを
私もさすってあげます。
しばらくするとミユーミューと鳴き始めました。
こんなに小さいのにミューミューって元気に
鳴くんです。かわいい、、、。

先生は汗をかきながら2匹目を取り上げました。
ちょっと大きめです。
同じようにしていると、今度も赤ちゃんの口が動き始めました。

この子はよっちゃんがふきはじめます。
先生が「この子は女の子だね」と教えてくれました。

よっちゃんはタオルで拭いて赤ちゃんを元気にするのが
とっても上手で、次の3匹目も
ミューミューなかせるところまでがんばりました。

そして4匹目。
ぽちの脈拍を示す数字が90代から80代に。
赤ちゃんはなかなか口をぱくっとさせてくれません。
ぽちのおなかも開いたままで、私は赤ちゃんも
ぽちも心配でなりません。

ようやく4匹目の子がぱくっと口を開き、
タオル拭き担当のよっちゃんに手渡されました。
とっても大人しい子で、静かに静かに息をし始めます。

3匹目と4匹目が女の子、そして一番はじめに産まれたのが
男の子(サンタくん)でした。
みんなちゃんと小さな息をしています。

次は脈が低くなりそうなぽちの開いたおなかを先生が
縫いつけていきます。
途中で私は、先生からの指示で、糸を出したり、ぽちの
おなかの中を洗うお水を流したりしていきました。

先生はずっと落ち着いています。
私とよっちゃんは赤ちゃんを手にしたまま
ぽちのおなかがどんどん縫われていくのを
じっと祈りながら見つめていました。

縫合が終わり、先生が開いていたぽちの体を
横たわらせくくっていたガーゼを外していきます。

その頃からぽちの体が大きく振るえはじめました。
がくがくするほど大きく震えています。

先生が「ぽち、ぽち」と近くで声をかけます。
私もそばにいって、ぽちの頭をなでながらぽちに
声をかけつづけます。

ぽち、ぽちと呼びかけると冷えた体をがくがくさせる
ほどぽちがふるわせています。
目はとじたまま、体を大きく震わせるぽち。
涙がでそうになります。

ガーゼでくくられた口からは
だらしなくのびた舌がでています。

「先生、ぽち、大丈夫ですか?」
先生は
「大丈夫ですよ。もうすぐ目を覚ましますよ」

赤ちゃんをケージにつれていって戻ってきた先生が
ちょっとあらめにぽちをつねります。
私もぽちのそばまでいって、何度も何度も名前を
呼びかけました。

目をあけて、ぽーちゃん。
赤ちゃん、産まれたよ!と。

「赤ちゃん」という言葉に反応したのでしょうか、
ぽちがようやく目を覚ましてくれました。

ぽーちゃん、よくがんばった。
えらいね、えらいね!

先生も隣で
ぽーちゃん、おかあさんになったんだよと
声をかけてくれます。

その言葉がうれしくって
涙が流れてきました。

麻酔でもうろうとしているせいか、
ぽちは私もよっちゃんもよくわかっていないみたいです。

先生にだっこされて、ぽちは赤ちゃんの待つケージへ。
元気なサンタくんはもうミューミューいいながら
ママポチのおっぱいを探しているようです。

先生にお礼をいって、
一晩、入院するというぽちと赤ちゃんの姿を
写真に撮って帰宅しました。

時計の針は12時を過ぎていました。

病院でひとりケージに入れられて待っていた
くまくんは泣きつかれちゃったみたいで
私の腕の中で眠ってしまいました。

くまくん、お父さんになったんだよ!

赤ちゃん、こんにちは!



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