大根めしは、五目飯やクリご飯のような混ぜご飯の一種である。しかし、もともと大根めしは、主食とするコメが足りないときに大根を増量材や代用食として使うところから始まった。
「おしん」の主役 小林綾子さんは、貧しさの象徴である大根めしを家族みんなで食べるシーンのときに、小道具さんから「山形の民俗資料によれば、大根めしはひどい不作の時には大根が8割、お米が2割しか入っていなかった。醤油や塩も貴重品だから入っていない、本当に空腹を満たすだけのものだったんだよ」と聞かされたそうである。
もっとも、「収録のときに出てきた大根めしはちょっと醤油味が付いた「おじや」のようなもので、すごく美味しかったんです。それで、弟役の子が、テストの時も本番も関係なくずっと食べていて、「収録本番」と言われた途端に「トイレ行ってくる!」って言って出て行っちゃった」とNHKインタビューで言っている。
昨今のダイエットレシピや献立リストに載っている大根めしは、大体 醤油、砂糖、酒で下味をつけたり薄揚げなどを加味して美味しく食べられるように工夫されている。
市販の大根の葉は切り落とされていることが多い。これは 葉は、痛みやすい、収穫から販売段階でかさばり 扱いにくい等、商品価値が低いところから てっとり早く産地で切り捨ててしまっているのだろう。それともうひとつ、葉には農薬が多く残留していることも 捨てている主な理由のようである。
大根葉は 食べて美味しく、栄養豊か、繊維質もしっかりとれるから自分ちでは自家栽培で食べている。
「葉大根」なるタネがある。葉は、40センチ位に伸びるが根は10センチほどにしか太らない。葉の部分はみそ汁へ、茎はさっと茹でてみじんに切りオカカをかけたり、納豆に入れたりして食す。この品種はプランターでも栽培できるように思える。
2009/11/18(水) 午前 6:00・記
大根めしは、五目飯やクリご飯のような混ぜご飯の一種である。しかし、もともと大根めしは、主食とするコメが足りないときに大根を増量材や代用食として使うところから始まった。 |