動物支援センター NPO法人・アニマル ウィング

1匹でも多くのワンちゃん、ネコちゃんが幸せになりますように…との思いを込めて活動しています。

今日は、タバくんが佐賀シェルターに来てくれました。

2012-11-09 20:40:50 | 動物愛護
[佐賀シェルター]

本日は、私の歯の通院が朝から入っていたので、
私が不在なためにタバくん&タバくんママが朝から佐賀シェルターに来て保護っ子達のお世話をして下さいました。

もちろん、タバくん同伴なのは、タバくんの介護のために一時も目を離せないからです。


こちらがタバくんです。

皆さん、ご覧になってみて気づきませんか?

タバくん、後ろ脚付近、悪性の腫瘍が出来ていて今にも弾けそうです。

尻尾も本来なら後ろにあるはずなのに・・・。

タバくん、約40分後に体勢を変えてくれました。

おばちゃんを呼ぶ声が切ないです。。

タバくんは、心無い元飼い主により遺棄され、動物管理センターに収容され、殺処分寸前のところを引き取られました。

元の飼い主、よくもまぁ・・・・・・
タバくんがこの状態になるまで放っておいたものです。

怒りを通り越して呆れます。

老犬介護も人の介護と同等の労力を要します。

私は傍に居てただ見守ることしか出来ませんでした。。

飼い主でもあるおばちゃんでも咬まれるとのことで、
おばちゃん以外の者がうかつに手を出してはならないという暗黙の了解です。


犬を飼うということは、終生飼育を約束し、責任を全うしなければ、
そもそも飼う資格を得てはならないのです。

流行の犬をアクセサリー感覚で買う人たちがいますが、
そもそも、少なくとも10年以上も先のことを考えて買っているのでしょうか?

この疑問に対して『はい』ときっぱりと言える方がいらっしゃれば、
まだ動物愛護後進国と言われる日本も辛うじて救われるのでしょうが。

この日本の現状を、少しでも動物達にとって棲みしやすい環境になることを願って、
少しでもより良い方向に変えていくことが
我々のボランティアの使命だと思い、
微力ながらも声を上げていきます。



不幸になる仔が1頭でも減りますよう
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「環境省、犬猫処分で新基準」のニュース

2012-11-08 21:43:16 | 動物愛護
47NEWSより転載

環境省、犬猫処分で新基準 高齢理由の引き取り拒否も

 環境省は6日、安易なペットの飼育放棄を防ぐため、地方自治体が飼い主から犬猫の引き取りを求められた場合に拒否できる基準を決めた。高齢や病気が理由なら拒否できるなどとしており、同日の中央環境審議会動物愛護部会で了承された。

 8月成立した改正動物愛護管理法は自治体が販売業者から犬猫の引き取りを求められた場合、相応の理由がないと拒否できると明記。6日の部会では、一般の飼い主についても拒否できる基準を省令に新たに盛り込むことを決めた。

 拒否の基準は高齢や病気の他に(1)同じ飼い主が繰り返し犬猫を持ち込む(2)飼い主が避妊や去勢をしない(3)新たな飼い主を探す取り組みをしていない―など。

元スタッフ野口のブログ「大地のぬくもり」より転載の感想

そうですね、販売業者から行政がホイホイ引き取るのは以前からおかしいと言われていたことですし、一般家庭では、どうしても世話できない状況になったのならば、新たな飼い主を探す取り組みは当然するべきことですよね。生まれてきた全部の子の面倒を見れないなら不妊手術をするのも当然ですし。やっと、しかるべき内容が法に盛り込まれるというところでしょうか。

このことで、遺棄が増える可能性もありますが、来年秋の新法執行に向けて、動物遺棄罪の罰則も厳しくなる方向で話し合われる予定です。
まあ、いくら罰則が厳しくなったところで、人間でもドラム缶に詰められて捨てられたりすることから、完璧ということはないでしょうが、世の中に殺人や飲酒運転同様に、「やってはいけないこと」として知らしめる効果は、罰則が厳しくなるというところが重要かと思います。行政の対応としても「当たり前のように引き取らない(飼育放棄は当たり前ではないということを認識してもらう)」「責任があるということを伝える」というところが国民の意識改革として肝心ですしね。

もちろん最終的には、飼い主免許のようなものが必要でしょうが、このことに関しては、まだ制度全体を変えることになるためにいきなりは出来ず、次回の動物愛護法改正で話し合いましょうという内容が去年の法改正話し合い時の環境省のログにありました。

人の意識同様に、現実として法を変えるには一気にはなかなか難しいもののようです。動物の命も人の命同様に大切に思う人々にとっては、もどかしく、イライラもするでしょうが、自分に出来ることを地道にしながら気長に待ちたいと思います。

動物愛護の精神の浸透を願って
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化け猫伝説と動物愛護

2012-09-13 13:19:35 | 動物愛護
佐賀は動物愛護に対しての意識が遅れているという話をよく耳にします。
それはどうしてだろう?と考えていたのですが、地方であるほどにそういう傾向がある、お年寄りが多いから考え方が古いということ以外で、ちょっと気にかかった点があり、調べてみました。それは、「化け猫伝説」のことです。もちろん、今時「化け猫」を信じている人がいるから動物愛護が遅れている、というストレートな意味ではありません。

佐賀の鍋島藩の化け猫伝説は有名ですね。
佐賀・2代藩主の鍋島勝茂(かつしげ)が、囲碁の場で家臣の龍造寺又一郎(りゅうぞうじまたいちろう)を切り殺した。その又一郎の首をその飼い猫が持ち帰り、飼い主の血をなめて、妖怪となる。そして、側室・お豊に化けて鍋島家に入り込み、復讐する、という話ですが、色々、語り伝えられる中で変化していったものもあります。

そういう言い伝えや、有名な話があると、その中に出てくる動物のイメージが一人歩きし、気持ちの悪いもの・怖いものだというイメージが強く染み付いてしまうことがあります。西洋の「狼」にしても、西洋の魔女のお供の「黒猫」にしても、そのような話の被害者です。西洋の狼は死活問題としてということもあったかもしれませんが、絶滅するまで、それも必要以上に残忍な殺され方をしたとあります。(その狼の子孫である犬が「人類最良の友」となったということはなんとも言えない不思議な縁を感じます。狼の社会は人間の社会に似ていて、いやそれ以上に素晴らしく統率されているといいますから、似たもの同士が戦い争い奪い合った時代があったということでしょうか。)魔女のお供とされた黒猫は、魔女狩りの歴史の中で、たくさん殺されたといいます。今はさすがに魔女とか信じられていないでしょうし、むしろ、日本では「魔女の宅急便」のジジとして親しまれていますね。

日本で、年配の方の中には、猫を「気味が悪い」と言う方がおられますが、それもまた、語り伝えられた話の影響もあるのではないかと思いました。猫についての怪談のような気味の悪い言い伝えがあると、それを直に聞いて育った年配の方ほど「猫は気味が悪い」という印象を持ってしまい、猫は嫌いだと言う。また、それを聞き覚えて育った子供たちも、猫に接する機会がなければ、最初の話のイメージだけで、気味が悪いとか、どちらかというと好きでないという意識を持つことはあるのではないかと思います。

そんなわけで、佐賀の猫に対する愛護意識の遅れは、化け猫伝説発祥の地という土地柄もあるかもしれない?私はそう考えてみました。
そして、主な化け猫伝説のある地域と、その地域の猫の殺処分数(人口比率)を、調べてみたのが以下の結果です。

人口比率からみた猫の殺処分数(平成22年度)
1位 高知県
2位 長崎県
3位 沖縄県
4位 和歌山県
5位 愛媛県
6位 島根県
7位 山口県
8位 佐賀県
9位 徳島県
10位 広島県

このうち、4位の和歌山県には「猫が死人に憑くと死体が動き出す」という言い伝え、
5位の愛媛県に、「猫が死人をまたぐと、蘇生してネコマタになる」という言い伝え、
9位の徳島県には「主人の家を滅ぼされた猫が化け猫になり、敵の家を滅ぼした」という言い伝えがあります。
また、3位の沖縄県と10位の広島県には、「老いた猫が化け猫になり、飼い主を殺す」という言い伝えから、猫が一定の年齢になる前に捨てるという慣習があったそうです。

こうして見ると、少しは関係あるのかな?とも思えますが、
「老いた猫が化け猫になり、飼い主を殺す」という言い伝えは、長野県や茨城県にもあります。
この2つの県はランキングには入っていないし、むしろ、有名な伝承のない県が1位と2位を占めています。

ということで、全体を見ると、非常に関係するというほどではないけれども、少しは関係ある?程度の結果となりました。
愛護の歩みは、そこにどんな意識の「センターの職員(犬猫譲渡や処分に携わる)」がいるか、愛護団体の数なども関係してくるために、地域色がどれだけ反映してくるかをバックグラウンドに、個人により支えられているところも多くあるわけです。殺処分ゼロに近づけた熊本などは良い例ですね。(「殺処分ゼロ」佐賀シェルターにこの本を置いていますので、ぜひ読みに来られて下さいね。)

いずれにしろ、イメージで判断するのではなく、自分で触れ合ったり知ろうとする機会は必要だと思います。テレビの流行や売り文句に踊らされて、生後間もない子たちを購入する悪習も、現代の「誤ったイメージを持たせる伝承」のようなものですね。

動物の心を肌で実感したり、正しい情報を得ようとする機会をたくさんの人が持ち、そのことが正しい教育として言い伝えられたらいいなと思います。

佐賀シェルター 野口

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『咬傷犬』って何?!

2012-08-27 16:35:01 | 動物愛護
[武雄シェルター]

この女の子のワンちゃん、
8月14日(火)武雄の某ホームセンターでさまよっていたそうです。


某ホームセンターの職員が保健所に通報し、
狂犬病予防員と捕獲員、それに随行した市職員が現場に来たそうです。

捕獲しようとしたそのときに当ワンちゃんが市職員を咬んだそうです。

それで当ワンちゃんは『咬傷犬』となりました。

その日は捕獲されず、
翌日15日、当ワンちゃんはまだ某ホームセンターに居て、
たまたま出くわしたA様は、可哀想な当ワンちゃんに餌をやったり、写メールをとったり、
次第に、何とか保護したいと思われ、
ご本人のブログに当ワンちゃんのことを載せられ、
呼びかけをされたところ、飼い主になってくださる方が見つかったそうです。

そして16日、A様が某ホームセンターに行ったところ、
既に当ワンちゃんは保健所職員が来て捕獲されたとのこと。

抑留されて4日が経った20日に、
「16日保護されたワンちゃんを飼いたい人が見つかったので、
ワンちゃんを譲渡してください」
とA様は強く申し出されたそうですが、
対応した保健所職員の方は「咬傷犬だから出せない」の一点張りだったとのこと。

21日、駆け込み寺のごとく当法人(武雄シェルター)を尋ねてこられ、
保護依頼を受けました。

A様のお話を聞き、A様が当ワンちゃんを強く助けたい・保護したいというお気持ちに
代表も心を動かされ、保健所に掛け合ってもダメでした。

それならと、代表は愛護の関係者や某ホームセンター付近の方を次々あたり、
21日の夜に何とか飼い主を捜し出すことが出来ました。

22日、代表と飼い主が犬抑留所に向かい、
当ワンちゃんを無事引き出すことができました。

22日より5日間、武雄シェルターで当ワンちゃんを保護し観察したところ、
全く、人を噛むような犬でないことがわかりました。

・・・

この件に関し、争点となる3つの大きな疑問があります。

まず、
①狂犬病予防員と捕獲員がいながら、なぜ随行した市職員が噛まれたのか?

②咬傷犬と言う狂犬病予防員が、なぜ捕獲するまで2日間放置したのか?

③咬傷犬とは、何なのか?
◯飼い主でも、飼犬から噛まれることがあるのに・・・・・。
◯犬が、知らない人を警戒することは当然なことなのに・・・・・。
武雄シェルターが、当ワンちゃんを5日間観察しても人を噛む様子は全く認めれませんでした。

以上のことから、

保健所職員の対応が、「ずさん」であることは言うまでもありませんが、

重要なことは、今回狂犬病予防員が、自分たちの業務遂行の中で起こした咬傷なのに、
犬を安易に「咬傷犬」にして処分しようとしたことです。

「咬傷犬」については、キマリだから処分の方法しかないではなく、
処分される「咬傷犬」だからこそ、より慎重な判断が必要ではないでしょうか。
(犬にも、噛まなければいけない理由が必ずあるはずです。)

佐賀県では、「咬傷犬」のキマリの改善をお願いしたいと思います。

皆様はいかが思われますか??



本日16時に飼い主の娘さんの嫁ぎ先の佐世保で飼われるということで、
引き取られていきました。
登録変更もされるそうです。

この飼い主さんならワンちゃんも幸せになれるでしょう!



アニマルウィングの存在を多くの皆様に知っていただきたいので
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犬も猫も「見た目」だけじゃない。彼らのことをもっと知って欲しい。

2012-08-16 12:41:41 | 動物愛護
最近の問い合わせの中に、血統書はいますか?とか、容姿に対する問い合わせが多く、なんだかがっかりしてしまいます。
中でも、とても人間を慕っている優しい性格の子が、
血統書じゃないならいらない、とか耳が垂れてないから嫌だ、顔が好きじゃない、
などと言われるのは非常に残念です。
もちろん、それぞれに好みがあるのは仕方のないことですし、より好みのほうがいいのは理解できますが・・・

私達は、1匹でも救いたいという思いから活動しています。
1匹もらわれると、また1匹救われるからという思いで活動しています。
お世話をした子たちは、皆等しく愛しい命たちであり、皆可愛い子たちです。
見た目がどうあれ、ハンデがあろうとも。
(ハンデのある子のほうが、よりいっそう手がかかったぶん、可愛いということはあります。)

アニマルウイングは、血統書のいるペットショップでも、ドッグショーに出るためのスタンダードの子たちの集りでもありません。
けれども、人間に遺棄されたにも関わらず、人間をまっすぐに信じていたり、一生懸命に生きようとしている、「真に美しい子たち」の集まりです。

保護っ子たちのほとんどは、命からがら救われたり、
「いらない」と元家族だった人間に捨てられた子たち。
でも、彼らに何も悪いところはありません。
見た目は、柄が不人気だったり、その種類にしては大柄だったりと、一般受けしない子もいます。
ハンデを持っている子もいますし、まだ人におびえている子もいます。
それでも、彼らは同じ「命」であり、同じように「心」を持っています。
ただただ、一生懸命に生きようとしています。
(彼らは人間みたいに自殺はしません。たとえば、茶トラ兄弟の中で一匹だけ黒猫の水羽くんに、「兄弟の中で自分だけが黒猫だということをどう思う?」と聞いたところで無意味です。彼らには、他と比較して劣等感や優越感を持つというところはありません。そういう自意識があれば、あるからこそ、自殺をもする人間ですが、動物達は、ただ、今を懸命に生きているのです。)

もちろん、より好みの容姿であるほうが初めて動物と暮らそうというときは特に、
より嬉しいかもしれません。
それは理解できます。
ただ、私達の活動の主旨をご理解いただくと共に、もう少し彼らの「性格や心」も見ていただきたい。
選ぶときは、本当に自分や、自分の家庭・生活スタイルに合うのかどうか、性格面を重視して頂きたい。
そう願います。
そして、願わくば、彼らの「心」を見ていただきたい。
少しだけでも寄り添って頂きたい。
そうすると、彼らに悪いところが無い、とても純粋無垢で1匹1匹が大切な存在だと気がつきます。
彼らには1匹1匹、心があり、それぞれ人間同様に「生きてきたドラマ」があるのです。

そんな中、1匹選ぶということは、家族として、長い時間を共にする伴侶を決めるということです。
日本では、家庭動物のことをペットと言いますが、海外の動物愛護先進国では伴侶動物という扱いです。

日本では、仔犬・仔猫など、見た目の可愛さばかりが重視されてしまいますが、
ドイツやイギリスなどの進んだ国ではそうではありません。
自分達の生活スタイルに成犬・成猫の方があっているという判断で、
大人の子たちが選ばれることが多いのです。

日本で、家族に迎えられたのに、「こんなはずじゃなかった」と捨てられることが多いのは、見た目重視でありすぎるからということもあると思います。
他の先進国と日本で、動物の命の扱いが違ってしまうのは人々の意識による面も大きいからだと思います。

私達は、1匹でも多く救いたい、殺処分を減らして、最後にはゼロになって欲しい。
皆、1つの命として幸せな一生をまっとうして欲しい。
ただそれだけのために活動しています。
どうか、そこを理解した上で、保護っ子達に会いに来て欲しい。
それは難しいことでしょうか?


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