昭和45年入学組通信

日本大学芸術学部演劇学科同期生の近況情報

活版再生展

2007-05-11 00:21:55 | 編集長独り言
東京・三軒茶屋キャロットタワーで、「活版再生展」を観てきた。

再生というのは、つまり、今の時代活版印刷がいかに廃れてしまったかということなのだ。
しかし、活版印刷の持つ手造りの温かみを愛する人々が年々増えているのもこの企画展が実施されることの証しでもあるわけだ。



大学時代はガリ版で台本を刷ったし、年賀状は版木を彫刻刀で苦戦したし、とアタシはアナログ・活版世代だ。
広告代理店に入ってからは企画書の清書は和文タイプだったし、新聞広告の原稿は写植版下の凸版入稿だった。それがいつの間にかワープロに変わってきたし、広告原稿もマッキントッシュコンピュータによるDTPに移行してきた。たかだか30年ほどのことだ。

活版印刷による書籍やカードなど見たり手にとってみると、その紙の表面の印字の凸凹による表情や雰囲気がなんとも言えず暖かいものを感じる。
たぶんそれは完成まですべて人の手による様々な工程や手間が掛かっているからなのだろう。

展覧会は、グラフィックデザイナーやアーティストによる作品展示と実際に活版印刷を体験するワークショップの二本立てだった。

もしかして……、と思っていたのだが、やはり出ていた。



「7 days cards」の藤原弥生さん、だ。
戯曲コースの同期生なのだ。
卒業後一回だけ、偶然なのだが銀座の伊東屋で遇っている。

勤めた会社が銀座二丁目の明治屋ビルにあったので、ヒマがあると向かいの伊東屋にはよく行っていた。(余談だが、お茶は隣のオリンピックで、今はティファニーになっちゃった。昼飯はその隣の地下、三共グリルで。)
そんなある日、アタシはサボって伊東屋にいたとき、仕事で来ていた藤原弥生さんと店内でバッタリ再会したというわけだ。

「7 days cards」という小粋でおしゃれなポストカードがあるのは知っていたが、まさかその作者が「藤原弥生」だとは知らず、びっくりしたのを覚えている。

そして、展覧会で十何年ぶりに再会したというわけだ。
「弥生ちゃん」のカードは、それはそれは素敵です。
アタシは時々使っています、だって中々見つからないですよ、中年男が使えるカードは。デザインやセンスは抜群にイイです。

銀座に行った折には、伊東屋に立ち寄って「7 days cards」、探してみてください、ゼッタイお勧めです。

伊東屋のHPに記事が出ていました、こちらです。


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1 コメント

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弥生ちゃん! (土肥真美子)
2007-05-20 19:17:02
いやあ、懐かし名前を見てしまいました!
弥生ちゃんとはパリでばったり会って以来のおつきあい。個展にもたびたび行ったし、会わなくなってからも年賀状のやりとりはしてたんですが、いつのまにかそれも途絶えてしまい・・・
弥生ちゃんを知ってたのは高畠ゆかりちゃんのお友達だったからですが、ゆかりちゃん、どうしてるんだろう。そうそう、彼女がラチヤを熱演した「壁画」の資料がこの間出てきました。制作ノートなんて一応書いていたんですねえ。パンフレット見てたらちょっと故人が多すぎるんじゃないのと思ったりしましたが・・・
いやあ、ありがとうございました。

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