昭和45年入学組通信

日本大学芸術学部演劇学科同期生の近況情報

サイン本

2006-01-03 12:09:57 | 編集長独り言
ムコセの「マイブック」繋がりで私も本の話をひとつ。

東京演劇集団風の納会で2冊の本を手に入れました。
祥伝社新書「だから歌舞伎はおもしろい」がそのうちの一冊。
麻美子から「面白いから、是非読みなさいよ」と薦められていた本でしたが年末にはなかなか本屋にも行けず入手することが出来ませんでした。
歌舞伎と言えば、2、3年前に原教授の日芸歌舞研が日本橋公会堂で打った公演を観たのがかろうじての接点。でも最近は「歌舞伎って面白かも」という思いを強くしつつある、という心境の変化。
筆者はかって東京新聞の記者、今は演劇評論家の富澤慶秀さんです。
まえがきに「素人の素朴な疑問からなった歌舞伎入門の一冊があってもいいのではないか」とあり、まさに今の私向けにぴったり。一気に読んでしまいました。
だからでしょうか、大晦日の3チャンネルNHK教育テレビの「十八代中村勘三郎襲名披露公演」「坂田藤十郎襲名、京都南座顔見世大歌舞伎」は、おかげさまで観てしまいました。(感化されやすいんだから…)



もう一冊は、「砂漠の町とサフラン酒」という絵本です。
原作は小川未明、絵を描かれたのが山福朱美さん、風の納会で初めてお目にかかりました。
山福さんはルポや雑誌のイラストレーターで、絵本も何冊か出されているそうですが、今回のこの本は初の木版画で出版されたとのこと。拝見すると実に木版画の風合いがくっきり、やわらかく、あたたかく、心地よい仕上がりの絵本です。
お話を伺うと、赤・青・黄の三原色を使って刷る普通の印刷ではなく、版画同様に赤はこの赤、青はこの青、黄土色はこの色、と色を決めて印刷したというわけです。ですからオリジナルの木版画が持つニュアンスを限りなく忠実に再現できているのでしょう。
女のうらみが密かに込められた赤い酒の悲しいお話、山福さんの素敵な絵本です。


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