昭和45年入学組通信

日本大学芸術学部演劇学科同期生の近況情報

快楽亭ブラック師匠

2006-10-19 10:46:49 | 編集長独り言
10月15日、下北沢の

談四楼師匠の独演会のゲストが、かの快楽亭ブラック師匠でした。
今日の客席は100人を軽く突破、大入りでした。前回のコンタキンテさんに続き、下ネタへのファンがいかに多いか、なのでしょうか。しかし下ネタとは言っても、ただのエロ噺なんかじゃないです、出し物は「道具屋 松竹篇」。さすが邦画にかけては日本一の鑑賞者であり評論者のブラック師匠の噺です。

かたや、談四楼師匠の噺は「持参金」と「ねずみ穴」

前者は手を出した女中に持参金を持たせて厄介払いしようとする男が金の工面に昔貸した金の返済を迫る、借りた方は持参金を返済に当て込むのだが金よりも先に女だけが来る、という双方ない金を待つというトホホな借金噺。ブラック師匠の借金2千万円の話はその後やいかに。

後者は、放蕩の挙句田畑を失った弟が江戸で成功している兄を頼りにやって来る。兄は金の包みを与えるが、弟が開けてみるとたった三文の小銭。憤慨した弟は、なんと10年で間口六間の店を構えるほどの成功を収める。ある風の強い日意趣返しにあの時の三文をもって兄のもとに行く。だが、あの時大枚を渡していたら放蕩の続きで今のお前はなかったろうと兄に言われ和解する。そして酒席になるが、蔵にねずみ穴があり火事が起きたら心配だから今夜はどうしても帰るという弟を兄は無理やり泊まらせる。やがて夜中に半鐘が鳴り響き…

客席はどんどん引き込まれていきます。
カゲキなブラック落語のあとの談四楼師匠の人情噺、ほっとして聴き入ってしまいます。
終演後誰かが
「ここ2回のゲストはそういうモクロミもあったんですか?」
と師匠に聞いたところ、その通り、だったそうです。


このチラシは師匠の「ポプラ寄席」のもの。
去年11月にスタート、「落語とワインとイタリアンを楽しむ夕べ」です。
第二期目の今年からは師匠の二席に加えて、前座として師匠の弟子である立川三四楼さんの一席も予定しているそうです。

詳細は師匠のホームページでご確認ください。

また、快楽亭ブラック師匠のブログはこちらです。


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