アンドレ稽古場日記

AND ENDLESS稽古場日記

稽古場日誌4/25 塚本拓弥

2007-04-27 | ONLY SILVER FISH
今回客演させていただきます、塚本拓弥です。

稽古場に少し早めについたので、近くの公園でボヘラ~っとしてみました。
公演が近づくと、そんな「時間が流れている」ことを感じずに慌ただしく過ごしてしまうのでなかなかに貴重な時間でありました。
三半規管が弱いのにブランコ漕いでみたりして、案の定酔ってみたり。
30過ぎた男が平日昼間に住宅地にある公園で。

実に香ばしい画ですな。人目を気にしない珍しいタイプの役者です。すみません。

気分がリフレッシュできたところで稽古場へ。
みんなが揃ってきてじっくりとアップ。

ですが。

床がジャリジャリするんです。
よく見るとそこかしこに砂が。

ひどいもんです。

みんなで使う所なんです。キレイにしないと迷惑かかる。公共心のかけらもありませんね。何処のドイツだ。

アップはみんなで輪になって。

村田ま「うわ、なんかきたな~い」
村田よ「ひでぇ」

そうだろう、僕のならびに位置するW村田君たちもそう思うだろう。
思いは一緒だ。

・・でも・・こういうときに大騒ぎするはずの、向こう正面の加藤親方は無言。

・・僕が歩いた所で柔軟している人だけがぼやいている。

・・なにより、僕のまわりだけひときわの砂が。

そっと靴の裏を見る。溝につまりまくった公園の砂・・・


何処のドイツだ? オランダ・・


ばつが悪いとはまさにこの事。

「あの、それ、僕です!ほんと、ごめんなさい」

いや、ほんと、ごめん。

急いで掃除しようと思ったら伊藤・宮本・植野の各氏が手伝ってくれました(むしろほぼ彼らだけでやってくれちゃった)

「いや、なんか元々全体的に汚れてましたよ」と竹内氏。

このしがない客演の不備ですら、すかさずフォローしていく若手の方々。
なんて素晴らしい劇団なんでしょう。教育が良いのか、類は友を呼ぶのか、朱に交われば朱くなるのか。

当然のことながら、新人の皆さんとは初共演。
食い入るように人の芝居を見ています。
おそろしい。お陰で気の抜けない稽古です。

「本当にありがとう。この事は感謝と共に稽古場日誌に書くから・・」

そういった瞬間に佐久間さんも手伝ってくれそうになりました。
新人の皆さんには、願わくばそんな「朱」には染まらないでいて欲しいものです。

でも、そんな佐久間さんが大好きです。