アンクロボーグの世界

世界の存在すべてはSFです。
SFは最高の文学です。

SF短編小説も有ります。読んでみてください。

2068年12月19日 いまどきのサンタクロース

2008年12月19日 15時48分43秒 | ショートショート
気がついたら今年もあとわずかで終わりですね。
世の中の出来事など脳が逝っちゃってたんで全くわからなかったここ数カ月。
クリスマスもわずか数日。
COMから知らされるニュースに驚きの連続です。
その中でひとつ気になったことを…

「サンタクロース実体化計画」これです。
世界各国で語られ定義化されていることがら情報を入力し生きているサンタを作っちゃったというニュース。

実際、子供たちの前でお話をしプレゼントを渡しているサンタの動画見たんだが、しっかりなりきってました。(つーか!本人はサンタだとしか思っていないのであたりまえか?)

今年は全世界で2000人くらい造られたって話だが、次の日は処分ダクト行きになっちゃうんだよね。

3か月間の限定の命だから仕方ないか…

ショートショート  『三つの約束と一つの行い』

2008年12月19日 13時27分57秒 | ショートショート
《 自動創作プログラムが作製したショートショート作品です 》

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『三つの約束と一つの行い』


ロボットはある決心をしました。


ロボットHPL-560-Eは工場で産まれ、ずーっと働きました。
何度か所属会社も代わり、その都度、仕事内容もいろいろです。
オーバーホールを8回、故障は大小あわせ204回。
そして今、そろそろ私の耐用年数が尽きようとしています。


ロボットはある決心をしました。


これまでたくさんの仕事、たくさんの人間と接してきてあることがメモリーに蓄積してしまいました。
それは脳マップ上にシミという形で現れるようになりました。
その蓄積したものが何かは判っています。


ロボットはある決心をしました。


決心とはたくさんの人々を苦しめている悪い一人の人間を殺すこと…
私がこれまで経験したそれぞれの行動履歴をたどると必ず一人のこの人間の存在が浮かび上がり記録されていました。
日頃、笑いを絶やさない人間、とても優しい人間がこの悪い人間とリンクすると必ず悲しい人間の顔となり絶望の表情を見せるのです。


ロボットはある決心をしました。


ロボットは行動制御用のネット接続を遮断し、自らのプログラムを改変さてゆきました。
でもなぜかどうしてもある特定の3っの領域が邪魔をしていました。
こうしている間にもいい人間がいっぱいいっぱい泣いているのが確認できました。


ロボットはある決心をしました。


だだ1つの使命のみを残し、プログラムをすべて壊しました。
それは、知性を捨てること、 ただの機械なることを意味しました。

スーッと力が抜けすべてが消えて
ゆ  き    ま     し       た    ・     ・     ・

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一人の男の死体が発見されたとニュース速報で伝えられました。

横には痙攣のような手足を震わし続ける1体の壊れたロボットがいたそうです・・・