アンクロボーグの世界

世界の存在すべてはSFです。
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ショートショート 【救済】

2008年12月17日 17時04分53秒 | ショートショート
《 自動創作プログラムが作製したショートショート作品です 》

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 【救済】



数か月前のこと世界の主要都市の上空に無数の巨大円盤群が突然出現し、人類社会は大混乱に陥った。

これまで未知の存在だったエイリアンが現実のものとなったのである。

異星の生命からのメッセージには平和的内容がこめられていたため、徐々にではあるが混乱は収まりつつあり、エイリアン代表と人類側代表との会談も設定された。

国防大臣は、その責任の重大さに表情がこわばり、膝の震えを何とか抑えつつ異星生物、地球種管理総督リーカガイーイの部屋にいた。

「では、どうしても全人類の30%以上の救済は考えていただけないのですね」 大臣はやっとの思いで言葉を発した。

異様に背の高い異星のリーカガイーイ総督は無言の返事をこの部屋に同席している各指導者達へ返す。

銀河系規模の時空の転移現象の発生から人類を救済すべくあらわれた銀河連邦のエイリアン。

今回の自然災害だが、高度に発達した銀河連邦種族にとっては、つむじ風かそよ風程度の影響なのだろうが人類にとっては種の絶滅に等しい危機であった。

そして、この救済には人類への一つの絶対的条件が付けられていた。

この、「ノアの箱舟」に乗船できるのは選ばれし人類のみというわけであった。

エイリアンはこの選出に、人類が大災害などの発生時の死傷者救済に採用している考え方、トリアージを使った。

つまり救うべき価値のある人類の選別方法として黒、赤、黄、緑の4つのカテゴリーにランク分けするというのである。

大臣ら、その国の指導者層のみに知らされたこの取り決めは銀河連邦種族側主導で数日中にも開始される。

「これは人類の未来にとって必要なものなのだ」

と、大臣は自分に言い聞かせて、処分され見捨てられる残り70%の人たちの事を思い悲しんだが、その一方で空に浮かぶ巨大円盤の内部に招待される時を楽しみにもしていた。

会談も終わり、大臣とその他の各指導者達も席を立つ。

今回の選別にはもう一つ、人類に、指導者層にも知らされていない事がらが存在していた。

つまり、第一選考基準は知的生命として基本となる倫理面が最重要とされていて、社会的地位は考慮されていないという事。

退室する各指導者達の後ろ姿を見送るリーカガイーイ地球総督。

その視覚内、エイリアン総督のみに見える識別評価を示す色はすべて同色だった。



それは『矯正もしくは治療など可能性は見込めず、救命不可能、つまり不要の人物』をあらわす黒色をしていた。


   《 お わ り 》

2068年12月17日 目覚めました

2008年12月17日 16時37分48秒 | ショートショート
4ヶ月間、記憶が全くありません。
前回書き込んだのが8月ですから、いったいその間私は何をしていたのか。
脳をいじってしまった結果、どこかにクラッシュが発生したらしいとのこと。

何とか徐々に記憶を寄せ集めています。そのうちわかったらご報告いたします。

8月のときは女だったんですが今はいつの間にか男の姿してます。


そうそう!!
朝方、私から連絡が入っていました。
以前から存在している違法にコピーされ流れてしまっている意識クローンからでした。
今の段階では88体の私の意識がそれぞれどこかで暮らしているらしいのですが…

で、そいつの近況ですが、中東の方で戦闘ロボットにインストールしテロリストと闘っていたとのことでした。
ちょっとリンクさせただけですが、かなり危ない精神状態だったので関わり合いになりたくないモードで絶対隔離させました。

消去させてあげたほうがいいか、どうしようか迷っています。