アンクロボーグの世界

世界の存在すべてはSFです。
SFは最高の文学です。

SF短編小説も有ります。読んでみてください。

待望の戸田誠二のコミック2冊が発売

2012年03月09日 10時43分48秒 | Weblog
戸田誠二の新刊が3月7日に発売されました。


さっそく発売日の7日、渋谷のTSUTAYA 7階コミック売り場にて購入してきました。



「音楽と漫画と人」(宙出版)、「東京メイト」(竹書房)


「音楽と漫画と人」は、音楽雑誌・音楽と人(音楽と人)にて6年にわたり連載された2ページのショートマンガ。単行本では連載分の中から、69本を厳選して収録しているとの事。

「東京メイト」はまんがライフオリジナル(竹書房)でのショート連載。


どちらも1ページか2ページでまとめられて私にとってとても大切な保存用のコミックになりました。
この先生の本は大好きで少ないページ内でとてもよく人間が描けていると思う。

この本を電車の中で読んでいて、私も2ページか4ページくらいの長さでSFショートの漫画を描きたいと思いました。
内容は異星人に支配された地球の中の日本での人々の日常の暮らし。比較的友好的な異星人に圧倒的な力でねじ伏せられた後の地球。
一般市民の人間は一時の大混乱から平凡な生活に戻り暮す。
そんな中での異星人文化が混ざり合ったちょっと変わった日常を描けたら面白いのかと。


7日には、もう1冊「戸田誠二作品集 グリム奇譚」(ぶんか社)も発売されましたが、こちらの購入は予算の関係で今回は見送り。
「戸田誠二作品集 グリム奇譚」は、絶版となっていた「化けの皮」「唄う骨」を1冊にまとめたもの。


サザエさんフリークに感心!!

2012年03月02日 11時49分31秒 | Weblog
いつもの掲示板からの面白い書き込みです。
ココまでサザエさんで語れるとはすごい事です。

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"俺はサザエさんフリークだ。

日本総国民がサザエさんを見ていると思うが、中でも息の長いファンだと言いたい。
よく、サザエさんを見ないと月曜が始まらないとか言うが
俺としては、四六時中「サザエさん」を録り込んだテープを回してるわけで
いつが月曜だか日曜だか、週感覚がなくなってきている。
うちの旧式のVHSビデオデッキの録画スケジュールから
「サザエさん」が消えたことはない。


さて、「サザエさん」は主に2人の脚本家が執筆している。
雪室俊一と城山昇だ。
1話ごと、この2人のどちらが担当する回かを把握しておくことで
より楽しむことができる。

意識して見ているとだ、よりぬきサザエさんから引っ張ったようなエピソードでも
明らかに傾向が見えてくる。

雪室俊一。68歳の大ベテランで、時折あれ?と思うような昭和の古臭さを醸し出す。
このセンセの回はとりわけ子どもをネタ振りに使うことが特徴的だ。

特にタラオ。
タラちゃんが、妙にませた物言いでとんちんかんな事を言い始めたら
大抵、雪室作品だ。(2択なんだが)

よくあるパターンは、大人の会話を盗み聞きして、
タラ流なルールで使い始めるというもの。
「おじいちゃん、○○は△△なんですぅ」とか自信たっぷりに言うと、
マスオ辺りが真に受けて、ますますタラオが増長し、
今日も磯野家はてんやわんや、、というパターン。
幼いタラオをダシにした、微笑ましい大人目線のエピソード。

こういった回が俺は大好きなんだが、その楽しみ方はちょっとヒネている。
雪室先生の豪腕は、大抵が超強引なオチ(もしくはオチなし)で締めくくられるからだ。
ドリフだと、セットがどがちゃかに壊れてそのまま次セットと入れ替わるような感じ。

始まったらまずタイトルを確認。
(実際は前の週の予告の時点で、「タラちゃん 小説家になりたい」とか
怪しげなタイトルを見た時点で一週間胸がワクワクしっ放しなんだが)
で、子どもが絡みそうなタイトル且つ、次に脚本家に雪室俊一の名前を見たら
その回は“当たり”だ。超強引なラストが待ちうけていることが確定。
後は、誰が、どう強引にオトスのかを予想しつつ、そのオチのパターンを脳内で
1話10分の間に『よりぬきサザエさん』の膨大なエピソードの中から探していく。

アニメ「サザエさん」は、大抵1話の最後に、
その回の流れに かするくらいのエピローグエピソードが入っている。
これ、必ず長谷川町子の4コマ漫画のオチから引っ張っているんだが、
どれが使われるかなかなか当たらない。
うちにある68巻ぶんの『よりぬきサザエさん』と、
俺の見続けている20年以上の放送傾向の中から探るわけだが
こいつが相当に難しい。過去問だけじゃ試験は突破できないということか。


特に、最近、雪室俊一脚本には新しい傾向が入って来ている。
そいつが、カツオと花沢さんのエピソードだ。

10年、20年前にはなかった、この少年少女が二人きりで行動するような回が
ここ数年の間、頻出している。
進学塾なら講師が花丸つけるくらいの、要注意ポイントだ。

昔、花沢さんがイイ女だ、という話をここで書いた記憶があるが、
最近の花沢さんは、着々とカツオとの二人っきりの時間を持ち、
要所要所でカツオをサポートし 磯野家にも頻繁にあがりこむようになってきた。
花沢不動産にて、親のいない間に二人で密談する回なんてざらだ。
もしクラスメートに見られたら噂になっても仕方ない状況だし、
このカップル誕生のお陰で中島やカオリちゃんの登場回数が激減している。

こいつは、雪室の陰謀だ。雪室俊一はカツオと花沢さんをくっつけたがっている。

そういった目線で見ていると、実に花沢さんのアプローチが的確で、
カツオもまんざらではないという形が出来上がっているか分かってくる。

そんな、脚本家に ひいきにしているキャラクターがいると“思い込んで”見るのも
楽しみ方の一つだ。
そして、ひいきキャラにもブームがあることも覚えておくといい。
実際、今はタラオ>イクラ、だし
(昔昔はイクラが最強だった時代が確かにあった。政権交代したようだ)、
フネとノリスケはジョーカー的な存在である。
ここ最近、ノリスケがぎゃふんと言わされる回にはまず出会った事がないし、
フネは常にスーパーウーマンだ。

俺の中ではフネ最強伝説がある。
フネは波平を手の平の上で転がし、波平のちょこざいな隠し事なんぞ
フネは全て把握している。
そう“思い込んで”見ると、フネの言動の端々に
ギラッと光るものが隠されているのが見えてくる。おーこわ。

そして、サブキャラ・子どもへの思い入れが強いのか、
よく主役であるサザエが置いてきぼりにされる。
続けて意識して見ないと分からないかもしれないが、
今サザエはお飾りの存在だと思う。


どうも、雪室俊一は、古典的な話作りが芯にあるのか、
起承転結、序・破・急の構成が強く分かりやすい。
原作通り、実に4コマ的で、出だしから先読みできる。

雪室俊一脚本のサザエさんはもう、
予想ゲーム、推理ゲームの感覚で割り切って見た方が、断然面白い。
子ども中心に見るのと、大人中心に見るのとで、
全く捉え方が変わってくる。


そして今日も、俺はタラオエピソードを心待ちにしている。
カツオと花沢さんの密会にドキドキする。
そして次週予告でじゃんけんの前に
「タラオがメインってことは・・・・・・雪室俊一か!」と一人ごちる。"

--脚本家・雪室俊一で見る「サザエさん」|スポンサーサイト|猫の屍を越えてゆけ (via kasei-san)
(otsuneから)


2009/04/25 01:19


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