はるのつぶやき

家族のこと、仕事のこと、いろいろです。
本業は税理士です。

年賀状

2005年12月13日 17時37分34秒 | つぶやき
年賀状の季節です。
来年は犬年ですね。

子供のころ、年賀状づくりは、大掃除に次ぐ年末の大イベントでした。

小学校高学年のころから毎年、一家の全年賀状の図案を任されていた(誰にもゆずらなかっただけ、という気もするが…)。
何しろ父のカイシャの人から親戚各家庭まで行き渡る年賀状のデザインである。ここが一番気合いが入るポイント。
年賀状の締め切りが近くなると、カット集や絵本のタグイを、手辺り次第に読みあさるハリキリよう。(…って、その割に取り掛かりが遅いのは、全てにおいてドロナワがちな私の性格のせい)

図案が出来たら、『プリントゴッコ』という、簡易版画機のようなモノで刷っていくわけですが。
機械のようで、その実ほとんど手動なので、出来上がりに微妙な差がでる。
そこは役得で、デキのいいのはまず自分の友達用。ただ少しだけはパパのカイシャの人用に回す。子供ゴコロに『ヘタクソな年賀状のせいで、上司に失礼だと思われたらマズイよな。うん、絶対マズイ。』と気を使ってたんである。一方『このズレちゃったやつは、ヤマちゃんとかに出せばいいからね。』と、子供のクセに、勝手に父親の部下をランク付けしたりもしていた。(ごめんね、ヤマちゃん。)

そんなこんなで全ての年賀状が刷り終り、心を痛める分配もすむと、一番気が重い、出す人の選別&宛名書きである。

この辺りまで来ると、大分息切れしてくる。そもそも締め切りギリギリの突貫作業、瞬発力勝負である。
八割方仕事を終えた気分の私は、担任の先生と従兄弟のウチ、数人の幼馴染み以外、考えるがめんどっちくなって、どーでもよくなってきちゃうんである。デキのいいやつを独り占めした甲斐もなく、ちょっと罪悪感。

両親は、住所録と去年の年賀状をめくりながら、夜中までかかって宛名を書き、郵便局の締め切りに前後して家じゅうの年賀状をまとめて出す。しかしそれに私は間に合った試しがない。

そうなるともう、『後だしでいいや』。ナゲヤリもいいとこである。

かくして、私の机の引き出しには、デキがいいのに宛名のない年賀状が、毎年たまっていった。(懺悔)

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