GoogleGlassを入手した開発者の何人かは、すでにそのかけ心地や性能をWeb上で公開し始めている。データ解析企業米国NumerateのCTOであるBrandonAllgood氏もその1人。同氏は、4月17日のGoogle+への投稿で次のように述べている。
「私は今日1日、GoogleGlassを装着して過ごした。GoogleGlassは軽く、1日装着していても気にならなかった。バッテリーは、本当にまる1日持った」
Allgood氏は、GoogleGlassを装着したまま仕事に臨んだそうだが、同僚はこのデバイスにみな興奮していたという。
「全般的には、反応は肯定的なものだった。同僚は、私がGoogleGlassを装着したままミーティングに参加しても、嫌がったりはしなかった。私はシリコンバレーの住人なので、他の人は違う経験をしているかもしれない」
Allgood氏は、骨伝導システムには感銘を受けたと述べている。これは音声を、装着者の骨を通じて伝えるシステムだ。
「バックグランドノイズがある場所でも、音声の聞き取りに問題はなかった。だが音漏れはする。会議中に、試合中継を聞くことはできない」
Allgood氏はeWeekの電話インタビューに答え、まだ36時間しか使用していないが、同氏はすでにGoogleGlassのとりこになっていると述べた。
「GoogleGlassは生活習慣を一変させるものだ。これまでであれば、私は何かしようと思ったとき、コンピューターのもとへ走っていた。だがいまではそんなことをする必要はない。Glassがあるからだ。Glassは革新的なデバイスだ」
Allgood氏は、GoogleGlassでもっとも素晴らしいのは、GoogleNowサービスだと述べた。GoogleNowでは、「イベント」「フライト」「スポーツ」といった名称を持つ"カード"で情報を提供する。カードは、利用者の必要に応じて表示される仕組みだ。例えば、利用者が電車の駅に向かっているとき、「公共の交通機関」カードが表示されるようになっている。
GoogleNowはAndroidスマートフォンでも利用できるが、GoogleGlassではさらに便利だとAllgood氏は語った。
「朝起きて、GoogleGlassの電源を入れる。すると、目の前には勤務先までの道路の混雑状況が表示されるのだ。私は、GoogleGlassに対して、これからどこに行くのかを指示したわけではない。だが、昨日私が職場に向かい、そこで1日過ごしたことから、GoogleGlassは私の目的地を学んだのだ。退社時間頃になれば、GoogleGlassは私が帰宅すると認識し、それにあった情報を表示する」
帰宅時間頃には、SanFranciscoGiantsの試合状況も、GoogleGlass内部にライブで表示されたそうだ。
Allgood氏によれば、GoogleGlassには改善すべき点もあるという。同氏は、現時点ではGlassで利用できるアプリの数は非常に限られていると述べた。利用できるのは、Google+、Gmail、モバイルソーシャルメディアプラットフォームのPathなどだ。他に、写真とビデオ機能も利用できる。だが、Glass利用者の可能性を広げるには、さらに幅広いアプリを利用可能にする必要があると、Allgood氏は語った。
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