メロン(マルセイユ)づくりに再挑戦の巻①【初回の失敗原因を探求して】σ(゚・゚*)ンート・・・

2020-06-14 17:50:00 | Weblog
家庭菜園では難易度の高いメロンづくり
何とかなるだろうと勤め人ながらも果敢に初挑戦した2年前
見事、良品はできず 考えが甘かったことを自覚

そりゃぁ、勤め人で出勤前の早朝と、陽が落ちて19:00以降帰宅してからしか
世話ができないところで甘くて美味しいメロンなどできるわけはないのだけれど
もしかして...と思い、バカげた挑戦をしたわけでした。
「甘いメロンづくりが簡単にできれば誰も苦労はしないよ!」と生産者から一笑に付されちゃいますね

前回(初回)の失敗、最大要因は温度管理と水分管理
その他にも孫蔓低節位の着果や摘果処理、収穫終了まで草勢維持など
マルセイユの場合は通常のメロンづくりと異なる点がいくつかあって
慣れる(栽培のコツをつかむ)までちょっと大変。

ただ大変という表現はちょっと違うかな?(大変と考える人のほうが普通かもしれないけど)
難しい~というモノではなく、他の夏野菜と比べて“手間がかかる”といったところだネ。
日々(毎日)生育状態を観察して適切な手を打っていかなければならない
メロンは基本的な手順を手を抜かずにしっかりやっていけば成果は出る果実だと思うな。

手を抜けばそれなりのモノしかできないという代物
それはトマト、ナス、キュウリ、カボチャで各7~10品種ずつ作ってみて
得られた経験からわかる
美味い野菜や果物づくりなど教科書通りにはいかないし(教科書は目安にはなるけどね)
自然相手にその土地(地域・土壌)や環境(気温・日照・風ほか)の違いでまったくデキが違ってくるから

以前、メロン生産者の方が「ネットに書かれている栽培法はほとんど役に立たない」と
辛辣なコメントをされているのをネットで見かけたんだけど
思わずうなずきました

アマルも野菜や果実を初めてつくったとき
いくつかの教科書(農文協、誠文堂新光社、NHK出版ほか)で勉強してきたんだけど
専門書にもときどき本当かな?と思えることや
一般図書で趣味の園芸レベルの本になると大雑把すぎて「ウッソー」と言いたくなるような項目もある

例えば「美味しいカボチャの作り方」なんか
園芸レベルの本の多くに(ネットにも似たような栽培法が)書かれてるんだけど
「カボチャは肥料を吸う力がものすごく強いため、元肥はほんの少しにしておこう!
肥料を効かせるとツルばかりが伸びて(ツルぼけして)雌花がなかなか咲かない」といった
「肥料は控えめに」といった紹介記事。

実際にこれまで計8種類ものカボチャを育ててみると
窒素過多になるとツルボケ現象は出るだろうけど
美味い粉質のホクホク栗カボチャづくりには
適切な有機肥料や無機化成肥料を併用してしっかり株元に(元肥として)施すと良品ができるんだよね

市販図書の多くには野菜づくりをしたことのない編集者がどこかの教則本や専門書から
引用して再編集、まとめているものをよく見かけます
ネット上での栽培記事・解説もパクリが多く目につきます。同じこところを間違えてたりする。
資料の出どころ(出典)は同じだなとわかっちゃう。

病害虫対策も具体的な防除の詳細(適切な薬剤の紹介や防虫ネット等の話)は殆ど掲載なく、
簡単な紹介だけ。
出版社の書籍販売価格設定から紙面数は限られるため、
病害虫対策の丁寧な説明も入れた紙面づくりにはムリもある。
また、書籍を売るためには野菜づくりのハードルを低くする演出も必要になるでしょう。

「バルコニーで新鮮な野菜を作ろう!」「農作物はこうすれば素人でも簡単に作れる!」といった
キャッチの紙面づくりをしないと普通の人は野菜づくりの本に手を出さないだろうし、
そんなイメージ戦略のなかで病害虫の甚大な被害を具体的に書けば
(特に女性はムシ嫌いが多いですもんねッ
回避のための薬剤(殺菌剤・殺虫剤)散布の必要性や無農薬栽培を求めるなら被覆資材も
考えなくちゃいけなくなって“野菜づくりは大変、面倒”とハードルを逆に上げてしまうことになるため
(=敬遠され、書籍は売れない)敢えて触れないと邪推してます 

さてお話を戻して

今年リタイアしたことでメロンづくりにしっかり取り組める時間ができたため
2年前の失敗原因を探り改善すれば美味いメロンづくりに近づけると考えました。

こういうことをするとこういう結果になると初回は貴重な体験ができたので
「失敗は成功の母」「経験に勝る知識なし」の認識で
マルセイユメロンづくりに再チャレンジしようと3月に決断(決断なんてそう大げさなことじゃないんだけど
3月にマルセイユの種を入手

4月12日播種(発芽・育苗器で4/19発芽)、苗は日中できるだけ陽にあてがっしりしたものに育苗
5月10日圃場づくり(今回は正確な記録を取っていくため3株用で実験栽培)
 圃場:2.5㎡(2.5m×2.5m)
 全面施肥:腐葉土(完熟堆肥がなかったため昨年の夏野菜ほかで作った腐葉土一山500kg程使用)、
        苦土石灰、有機化成肥料、発酵鶏糞、塩化カリ、溶リン N:P:K=目安1:2:1
 作業手順:圃場耕転→全面施肥→畝立て(15cm程の高さ)→液肥(住友液肥2号:希釈600倍)を
        圃場(畝)全面に撒く→灌水ホース設置(試験灌水)→マルチング→アーチ支柱設置 
 資材:灌水ホース、黒マルチ、農業用ビニール(厚さ0.1mm)、アーチ支柱(メロン栽培向きトンネル支柱は
     使わず代用)、パッカー、Uピン、洗濯ばさみ、わらイラズ、遮光ネット
5月17日定植
株間80cm、直径15cm植穴(深さ20cm)を掘り
 1穴の底土に元肥として苦土石灰30g、有機化成肥料10g、発酵鶏糞15g、魚粉10g、溶リン5g 混ぜ込む
 苗が肥あたりしないよう植穴に土を盛りかぶせ液肥(住友液肥2号:希釈600倍)を流し込み
 植穴に水気のあるうちに苗を定植
 定植時、本葉3.5~4枚となっていた為、定植後摘心。本葉3枚のみとする。
 【土壌ph6.4。日中気温29℃。定植後ビニールトンネル内一気に47℃と高温となった為、四方裾空け換気、
 風通しを良くする。⇒日没前18:30ビニールトンネル内26℃、夜間21:00ビニールトンネル内21℃】

■2020.5.17定植直後: 圃場上部に映るシルバーマルチ畝はトマトの苗木で~す


■定植後7日目(2020.5.23):本葉3枚の節(脇)から子蔓の葉が伸び始めています


■定植後14日目(2020.5.30):子蔓がグングン伸びてきました(子蔓の目印として青ビニール紐でくくっておきました)


■2020.6.6圃場:6月に入って日中は30℃となって陽射しも強くなり、黒マルチの放射熱や地温上昇、ビニールトンネル内の高温や蒸れを回避するために、敷モノ(わらイラズ)や遮光ネット(75%)を取り入れました。ちょっと準備の手順が違うけど
わらイラズを敷いて遮光ネットを掛けた後の晴天下トンネル内の気温が30℃~32℃に保たれ驚きました (画像上部のネット掛け内のトマトもグングン成長してます)

■定植後21日目(2020.6.6):1週間で子蔓が1m程伸びてます


で関東甲信越は6/11に梅雨入りしました。
昨日6/13は早朝以外、一日中雨降りで圃場の画像を撮れずにいましたが
今朝6/14撮れましたので次回ご披露します。
上の画像(定植後21日目(2020.6.6))の株が土壌の水分(雨水)吸収して子蔓は2m程に伸びました。
孫蔓も伸びてきて数か所、試験的に人工交配してみました。

またご報告しま~す。

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さよならの言葉☆八神純子


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