雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

魅力ある地域をつくる。

2018-05-12 07:36:46 | 日記
 若者のいない地域に未来はない…と確かに思っています。
 地方の各自治体も、若者の流出を防ぎ、Iターンや、Uターンを促しています。

 ただ私は素直にそれでいいのかなと疑問を持っています。

 若者の囲い込みもいいですが、若いもの、可愛い子には旅をさせよと言われるように、若くて元気なうちは外の世界を見ることってとても重要だと思います。都会で過ごす時期もあっていいと思います。この地域から出ることによっていろんな人と出会い、経験し、世界の広さを知ることはとても大切なことだと思うのです。

 最近は、大学も地元や、その周辺の大学へ行く人が増えています。

 でも、首都圏の大学には全国から学生が集まっていてその繋がりが出来るというメリットもあります。地方に住んでいても全国ネットワークを持つということはとても重要だと思います。地方で生まれ育ち、そういうもんだ~という自分たちの常識から抜け出せなければ地方は衰退するばかりかもしれません。

 大事なことは、視野を広く持った人材を地方にいかに多く残せるかということで、そういったことを考えるとやはり、若い子を学校が終わってすぐに地元に縛るのはどうかと考えます。

 金魚水槽の中の金魚は幸せか、何が楽しくて生きているのか、でも彼らはそこしか知らないから、そこが彼らの世界の全てだから、多分幸せなんでしょうね。人も基本的には同じだと思います。でも、地方が疲弊したり、輝けないのは、そこが世界の全てだと思っている人間が多くを占めているからではないかと思うのです。疲弊していると言われても、実際暮らしている人たちはあまりそういうことは考えていないし、それは仕方のないことだと思っています。諦めというより、違う世界を知らないがゆえにそこに特に不満はないのです。

 地方の賃金が安くても地方だから都会と同じわけにはいかないと各企業さんはいいますが、それはなぜですか?

 若者が一旦都会で就職すると、どういう賃金格差もありなかなか地方での生活に踏み切れないんです。都会は生活コストが高いから賃金が安くても地方で生活できるといいますが、本当にそうなのでしょうか。

 地方は一人1台、クルマが必要です。4台くらいクルマがあるの家庭もザラです。車庫も必要です。雪国は除雪機も必要です。大学進学すれば学費は地方も都会も変わりません。むしろ地方から大学行く方がお金が掛かります。

 地方は、地方だからということに甘んじてきたのではないか…とこの頃考えます。

 自分の子供達がなぜ、家にいないか、それは、やはり仕事です。自分にこの家を将来どうするかという不安もありますが、子供達の可能性とここから通える仕事というものを天秤に掛ければおのずと…。

 そう考えるとやはり地方はもっと若者が職業を選択出来る場や、賃金を都会並に近づけるということをやってのけなければならないのです。地方は地方だからということに甘んじているだけなのかもしれません。

 何もない地方を凄い地方にするプロジェクトにはなにより人材でしょうね。

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿