あまぐりころころ

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『鬼滅の刃』第186話感想

2019-12-14 21:50:00 | 鬼滅の刃

 いや~~~、なんだか最近ニュースでも『鬼滅の刃』が取り上げられていますね~。
 ここまでくるともう、ちょっとした社会現象と言ってもいいのではないのでしょうか?
 私の地域でも単行本最新刊(18巻)は発売日の昼頃には残り4冊という状態。(早番で良かった)
 でもってこの前同じ書店を覗いてみたところ、最新刊はおろか『鬼滅の刃』全巻が売り切れていたという
 う~ん恐るべし鬼滅フィーバー。恐るべしアニメ効果。

 これだけ鬼滅人気が高まっているとなると、今月行なわれる「ジャンプフェスタ」の鬼滅の刃ステージも相~当~凄い事になるでしょうね~~~。(私は仕事にガチ当たりで行けませんいつものことながら)
 個人的にはこのステージ内で、来年公開予定の劇場版の放映日を発表して頂きたいところ。(さすがに早すぎるかな?)
 ま。
 もし発表されたりしたら余裕で会場大爆発でしょうけども。(^^A;;;)

 

 さて、それでは今週も『鬼滅の刃』の感想へといってみましょう~。

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年2号掲載
 第186話 【古の記憶】

 



 「記憶の遺伝」によって、再び先祖である炭吉の記憶とリンクした炭治郎。

 とそこへ、炭吉(炭治郎)を父と呼ぶ幼子が。
 え?この子って、以前の追体験(第99話)に出ていたあの赤子?
 ということは、今回の追体験は前回から数年後の出来事のようです。

 その幼子が指さす先に佇んでいたのは―――
 始まりの日の呼吸の剣士:縁壱!!!

 

 

 

 一方の現実世界では、村田さんが懸命に炭治郎に救命措置を施してくれていましたが・・・。

 えええええええええーーーーー!!!???!!!
 心臓も呼吸も止まっているだってーーーーー!!!???!!!


 もはや三途の川に片足突っ込んでいるってこと!?
 って、この子以前三途の川にダイブしたことありましたけど。(爆爆爆)

 

 

 あ・・・。
 村田さんは愈史郎の救助へと駆り出されちゃいましたか・・・。

 ・・・しばらく炭治郎一人になるわけだ・・・。

 さてこのまま愈史郎達が戻って、救命措置が再開されるのか。
 同期組や禰豆子が炭治郎のもとに集うのか。
 それとも。
 この間に、炭治郎の身体に何か変化が起きるのか・・・。(個人的にはこれを推したい栗うさぎ)

 

 

 

 場面は再び過去の世界へと戻り、縁壱と再会した炭吉(炭治郎)。

 日の呼吸の開祖である縁壱を前に、継承されていなかったヒノカミ神楽拾参ノ型について聞けないだろうかと思う炭治郎でしたが、口と体が勝手に動き自由に発言することが出来ません。
 今体験している出来事は先祖の記憶であるため自分は干渉出来ないと考える炭治郎。

 ・・・そうかな?

 いえ確かに干渉は出来ないでしょうが。
 “届ける”ことは出来るのではないでしょうか。

 

 多分。
 いえ、きっと。



この追体験の何処かで、炭吉の言葉と心、
そして炭治郎の言葉と心が一致する時が訪れると思います。



 

 その時の二人の言葉と心が、竈門家に自身の技と耳飾りを継承させることを縁壱に決心させるのではないのでしょうか。

 第99話で炭吉を目にした瞬間に思いましたから。
 炭治郎にそっくりと。
 外見ではなくて、彼から感じる温かくて明朗で誠実な雰囲気が。とっても。
 炭治郎の数年後はきっと炭吉のようになるだろうと確信するぐらいに。

 

 

 それにしても炭吉の子供って女の子だったんですね☆ 何故か男の子とばかり思ってました。
 名前は「すみれ」ちゃんですか~。
 なるほど、炭吉の「すみ」から取ったんですね。(^^)

 

 どうやら縁壱さんは落ち込んでいる模様・・・。
 誰かに話を聞いて欲しくて、その時心に浮かんだのが炭吉と、炭吉の奥さんであるすやこだったそうです。
 そういえば、すやこはまだ出てきていませんね。
 彼女との交流にも注目したいところです。

 

 

 そうして、話し始める縁壱。
 話を聞いて改めて思いますが、縁壱って良い人ですよね、凄く。
 
感情表現が乏しいだけで、優しくて心の清い人だというのが伝わります。
 なんだか義勇さんに少し似てるかも☆(偶然かもしれないけど、義勇さんと縁壱って眼の描き方が同じなんですよね・・・)

 今は炭治郎が受け継いでいる縁壱の耳飾りは、お母様が作ってくださったお守りだったのですか。
 お母様は信心深い人で、毎日毎日平和をお祈りする優しい方だったそうです。
 そんなお母様が信奉していた神様はというと、太陽の神様。
 だから耳飾りが「日」のデザインだったのですね。
 縁壱が「日の呼吸」なのも、それが所以なのかも。

 

 そしてやはり、巌勝は縁壱にとっては優しい兄でした。
 笛のエピソードも、相手にとっては取るに足らない些細な事だったとしても自分にとっては非常に大きい事だった、というのはままある事です。
 っていうか、父親に顔が腫れる程殴られながらも尚自分に会いに来て笑いかけてくれたなんて、そりゃあ慕って当然ですって。(><。)

 ここは第177~178話と見比べながら読むべきでしょう。
 あの時は巌勝自身の視点で語られていたシーンですが、私は彼の考えや心理には全く共感を抱けませんでした。
 何故なら、巌勝は何も見えていなかったから。自分の本心さえも。
 鬼になってあんなにも目が沢山増えたというのにね。
 いや、だからこそ目が沢山になった、というべきでしょうか。

 
 要するに巌勝と縁壱は価値観の基準が真逆だったのでしょう。
 巌勝はひたすらに、自分に無いものを求め続けた。
 一方の縁壱はただ目の前にあるものを大切にしたかったという。

 このお互いの価値観はどちらが悪いというわけではありません。
 ただ私は、縁壱の価値観の方に共感出来るというだけです。

 

 

 そして謎に包まれていた、家を出てからの縁壱に何があったのかが明かされます。
 「どこまでも続く美しい空の下を思いきり走ってみたかった」
 ここの発言は、生まれてからずっと家に閉じ込められていた縁壱の解放感と、冒頭で述べていた「世界の美しさ」に対する思いが窺えて好きです。
 ただまあ、「一昼夜走り続けても疲れて足が止まるということがなかった」というあたりに縁壱の只者ではないところも窺えるのですが。
 道理で縁壱が家を出た後探しても見付からなかったわけですね☆

 

 そんな風に走って走って、走り抜けた先に出会ったのが
 「うた」という漆黒の瞳の女の子。
 これまた印象的な瞳の子ですね~。
 吾峠先生は“眼”に多くのバリエーションをつけておられる方ですが、この子の眼の描写にはかなりの気合を感じられました。
 個人的に“眼”が印象的に描かれていると感じているキャラを挙げるとするならば
 炭治郎(&すやこといった彼の一族)
 伊之助(&母の琴葉)
 うた
 この三人かな。


 「うた」もとても良い子ですね。
 大きな悲しみと寂しさを抱えながらも、それでも命を、命あるものの心を思い遣れる優しい子だというのがよく分かります。
 そしてうたは縁壱の疎外感(孤独)に寄り添ってくれた子でした。
 この事から既に、二人がお互いにとってかけがえのない存在になったというのは想像に難くありません。

 そして十年後、二人は夫婦に。(かなり意外でした。今回のエピソードを知るまで縁壱は独身と思っていたので・・・。)
 うたも身籠り、慎ましくも幸せな毎日を過ごしていた縁壱。

 そんな中、うたの臨月が近付いたため産婆を呼びに出掛けることに。
 その道中で苦しんでいたお爺さんを縁壱は助けます。
 お爺さんが息子さんの危篤に間に合って良かった・・・。本当に良かった・・・。縁壱ありがとう・・・。(><。)
 それは本当に良かったのです、が。

 

 

 

 

縁壱もまた、炭治郎と似た悲劇に晒されるとは・・・。

 

 

 

 何の前触れもなく。
 突如として奪われた大切な人達。
 
 うたと、生まれることさえできなかった子供の亡骸を抱きながら、十日間も茫然自失としていた縁壱。
 もはや泣くことさえ出来なかったのかと思うと・・・。

 

 

 私の夢は家族と静かに暮らすことだった
 小さな家がいい 布団を並べて眠りたい
 愛する人の顔が見える距離 
 手を伸ばせばすぐに繋げる 届く距離
 それだけで良かったのに
 そんなことすら叶わない

 

 縁壱のこの独白が。

 この願いが。

 本当に本当にささやかな願いで。

 尚の事、やるせなかったです。

 

 

 炭治郎が鬼殺隊に入る切っ掛けは義勇さんとの出会いでしたが、縁壱の場合は煉獄さんの先祖との出会いでした。
 こうして見ると縁壱は炎の呼吸の剣士と縁が深かったようですね。
 今現在、自分が使っていた刀に炎柱の鍔が用いられている事を縁壱が知ったら喜んでくれそう。(^^)

 

 こうして縁壱は鬼殺隊へと入り、これまで語られていた事の真実が明らかに。
 なんと!これまでは縁壱の日の呼吸が全ての型の原型と云われていましたが、縁壱が教えたのはあくまで「呼吸」のみだったとのこと。
 炎や水といった剣技の「型」自体はそれ以前から存在していたのでしたか!
 これまでは縁壱が全ての開祖にして始祖というイメージでしたが、こうしてみると縁壱は鬼殺隊の基礎戦力の底上げをしてくれたアドバイザーといったイメージにもなってきましたね。

 

 やがて鬼舞辻と対峙することになった縁壱。
 鬼舞辻の傍らに控えていたのは・・・
 珠世さん!?
 え~~~!?いや珠世さんと鬼舞辻の間には浅からぬ因縁があるだろうことは感じていましたが、まさか側近を務めていたほどの関係だったなんて!
 これが珠世さんが自ら仰っていた、自暴自棄になっていた時期なのでしょうね。 

 

 

 さて、先代の親方様の言葉通り、鬼舞辻は本来なら一生眠っていたはずの虎の尾を踏みまくり、竜の逆鱗をはがしまくったことを身をもって思い知るに違いありません。
 次回はそんな鬼舞辻のトラウマ(笑)となった、縁壱との戦いが描かれることでしょう。
 ただし、その概要は既に炭治郎は知っている筈なんですよね。千寿郎からの手紙で。(第149話参照)
 なので個人的にはどんな戦いが繰り広げられたのかという点よりも、縁壱の視点からと第三者(当時の炎柱)からの視点の違いを炭治郎がどう汲み取るか、という点に注目したいと思います。

 あと、どうやって鬼舞辻は縁壱から逃げおおせたのかという点ですが、どうせコイツのことだから珠世さんを盾にしたとかじゃないですか?💢
 でも縁壱は珠世さんの深い絶望や悲しみに気付き、殺さずに見逃してくれたのでは?
 そして珠世さんはその時の縁壱との関わりを切っ掛けに自分を取り戻し、罪を償うためにも鬼舞辻の支配から逃れる決心をすることになったのでは?
 もしそうだとしたならば、縁壱と面識があった珠世さんと、縁壱の日の呼吸(ヒノカミ神楽)を受け継いだ炭治郎が出会ったのは運命的と言えるかもしれません。

 

 

 ・・・少しずつですが、いよいよ炭治郎のもとに集う様々な運命が明かされ始めましたね。

 

 

 多分・・・。

 

 「あの人」との出会いも、炭治郎の運命の一つなのではないのでしょうか・・・。

 


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