実は、『ジャンプ展』に行く前から下書きは完成していたこの第231話感想。
なのに。
データが消えるという事態に。
二回も。
ひっさびさにデカい精神ダメージ喰らいました。
(しかもほぼ同じタイミングで附田先生もネームが消失する事態があったとか・・・なにこの奇遇)
週刊少年ジャンプ2017年42号掲載
掲載順第11位
第231話 【円陣全開!】
・・・。(‐□‐ ;)
あまりの筋肉密度に絶句。
そんな扉絵。
昔は男性を描くのが苦手だった佐伯先生も、今やマッスルボディをノリノリで描かれるまでに・・・。
これは成長。
多分成長。
おそらく成長。
そう自分に言い聞かせる今日この頃。
かくして本編。
第1カード 「バター」
第2カード 「牛肉」
第3カード 「りんご」
各カードそれぞれのテーマ食材も決まり、どんな料理を作るかイメージを固める選手達。
と、そんな中。
創真達反乱軍はがっちり円陣を組んで何やら相談を。
そう!
創真達は三人共に連携し合おうとしていました!!
待ってましたこの時を!!!
\(>▽<)/
これぞ連帯食戟の本来の姿。真の醍醐味。
そしてそれを最初に披露してくれるのがこの三人組というあたり、ホント附田&佐伯先生は分かってらっしゃる。
えりなは『つきかげ』で特訓を繰り返した三人だからという理由で選んだそうですが、それを差し引いても、この三人はチームプレーにおいて最も安定した面子です。
付き合いの長さも、そしてお互いへの理解も最も深い間柄なのですから。(^^)
でもって四宮師匠から教えを受けた者同士として、創真にとっては恵に続きタクミも同じ兄弟弟子という認識になった模様。
個人的には大万歳。
ここに葉山と黒木場も加わってくれたら万歳三唱。
そんな彼らに発破をかけるえりな。
本当に変わったねえ・・・。
これほど気取らない姿を大衆に見せるようになるなんて・・・。
でも、そもそもこれが本来の彼女なのでしょうね。
怒るも笑うも感情のままに、という。
このえりなを見ていると星座が「火」の属性というのも頷けます。
ここで場面は、昨日行われた対戦カードの取り決めのシーンに。
自ら茜ヶ久保ももとの対戦を申し出た恵。
それ以上何も言わず彼女の意を汲んでくれた創真とタクミが粋すぎる。
彼らは作中でも1・2を争うイケメンだと思います。
この眼差しを見るに、恵は決して後ろ向きな理由で茜ヶ久保ももとの対戦を望んだわけではないようですね。
彼女の意図が明かされるのを静かに期待して待つとしましょう。
そしてタクミも、叡山との対戦は自ら志願したものでした。
なんで?と思ったら・・・。
あ~、な・る・ほ・ど・ね。
そんな敵陣の要望を優先してくれる斉藤綜明はやはり好漢なのである。
その一方で言い分がまるっと無視された叡山は不憫なのである(苦笑)。
いざ、調理に入る創真達。
十傑である自分達を相手にしていながら、全く臆することなく活き活きと料理する創真達が気に入らない茜ヶ久保もも。
茜ヶ久保ももって不愉快なことがあると、ブッチーを引っ張ったりして虐げるよね。(個人的にぬいぐるみを苛める行為は嫌いです)
自分達の置かれてる立場分かってんの?といったような発言で突っかかってきますが・・・
それに対して創真様はというと
うぉほぅあぁあああ♪♪♪
マジでこんな声が口から洩れ出ました。
周りに人がいなくて良かった。(←)
いやほんっっっと、ダークサイドな創真様には心底ゾクゾクさせられます♪
発言内容が事実というのもさることながら、相手が格上だろうが外見年下だろうが一切関係無しの老若男女平等っぷりがまた気持ちいいんですよね~♪
しかも畳み掛けるように
この爽やかな応酬ときたもんだ☆
天然でダークネスとホワイトネスを使いこなす男、幸平創真。
誠に恐るべし。
再び場面は回想となり、恵の四宮との特訓の様子に。
四宮から「十傑との勝負でどんな品で戦うかイメージはあるか」と尋ねられ、野菜料理を活かして・・・もしくは魚介で・・・でもテーマ食材が肉類になってしまったらオシマイ・・・と困惑する恵。
そんな恵に四宮はツッコむわけですが・・・
超常現象まで起こして、自分もツッコまれるという(大苦笑)。
四宮って基本ツッコミ役だけど、その反面盛大にツッコまれもするよね。
ツッコんでくれたのが乾と水原というあたりが、これまたなんとも。(^^;A)
野菜を活かすことはどういう事か。
それを教授してやると言う四宮。
どうやら彼の指導は、まさに[レギュムの魔術師]としての真骨頂を伝授する大変重要な内容だった模様です。
スタジエール最終日に創真に徹夜で指導してくれたことといい、なんだかんだで気前が良いですよね四宮って。
顔はめっちゃ悪そうだったけど(爆)。
創真ら第1カードのテーマ食材が寿司職人である斉藤綜明にとって馴染みが薄いであろう「バター」であったことに、これは有利?と期待する仲間達。
そんな中、当の斉藤綜明は何を作ることにしたかというと―――
海鮮丼!!
一瞬意外に思えましたが・・・
考えてみれば、海鮮丼の具材が生でなければいけないなんて決まりはないものね☆
バターで香り高く炙られたホタテや鮭がご飯の上に・・・。
うわーーーお!!
めっちゃ美味しそう!!(想像しただけで涎が)
そして。
奇しくも、創真も同じくご飯ものを出すことが判明!
1stBOUTで一色先輩がリゾット仕立てのひつまぶしを出した時(第216話)も軽く述べられていましたが、創真ってご飯ものを、もしくはご飯が進む品を作る傾向がかなり見られますよね。
その理由も「定食屋出身」という彼の背景を踏まえてのものですが、1stBOUTに引き続きどうやら今回も大衆料理になりそうです。
こうして創真、斉藤綜明両者共、自分の得意分野に合わせたバター料理を出すことに。
果たして、如何なる勝負が繰り広げられることとなるのでしょうか?
それにしてもラストのイメージ画格好良いなあオイ!!!(><)
感無量。
今回はまさにこの一言です。
遂に、ずっと望んでいた形のチームプレーが披露されることが。
そして。
創真にとって最初の連帯食戟のチームメイトが、恵とタクミであったことが。
恵とは常々一緒でしたが、ことタクミとの同行はこれまでずっと丁寧に積み重ねられていましたからね・・・。遠月革命編が始まる直前から。
なにせ、恵とタクミは数少ない創真の理解者。
これから先の展開に少なからぬ不安を抱いている私としては、その点においても此の度恵とタクミが創真と共闘してくれたのは大変有難く思っています。
料理面におけるファクターが密接に人間関係にも関わっているこの作品。
彼らとの絆はいずれ料理面だけでなく、それ以外の面でも創真を支えていってくれるに違いないでしょうから。
寝台列車『つきかげ』内での特訓にて、創真に「定食屋出身」という元来の“個性”を再認識させた城一郎。
そして、その着目点は四宮も同様だったようです。
城一郎も秋の選抜で葉山に負けた事例を出して、創真の得意分野・特色を理論化し、分析させてましたからね。
果たして恵はどういった方向性から「野菜使い」という“個”を特化してもらったのでしょうか。
創真は「定食屋であること」から定食屋ならではの着目点と気遣いで寧々先輩と闘った事から考えて・・・。恵は「郷土愛」をベースにした発想や着目点で闘ってくるかも。
そんな反乱軍を尻目に、相も変わらず「連携」という戦法を取ろうとしないセントラル陣。
その理由は第225話でも述べられている通り、己の“個”を出すことが最大の戦術と確信しているから。
己の“個”を発揮させようとしているのは創真達も同じ。
ただし、セントラル陣は己の個性を最大限に引き出すには自分一人で行動するのが最善と考えているという。
まあ確かに、一人ならば個性を保持するのは容易でしょう。
ですが、私はこう思っています。
他者と関わることで引き出される己の“個性”もあると。
えりなやタクミ、そして郁魅がこの好例。
彼らはまさに創真と関わる事によって、大きく己の魅力たる個性が引き出された人物ですからね。
そして、これは城一郎が掲げる「良い料理人になるコツ」とも繋がっていると思うんです。
他者の為に料理を作ること。
そんな他者に向ける気持ちや気概、思慮が料理人自身の個性を輝かせることにもなると。
そして今現在。
創真達は連携して闘っています。
協力し合うことで。
他者と意見を交わし合うことで引き立つ“個性”。
それを是非とも見せて欲しいです。
パートナー達がいたからこそ創れた料理を。