あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

感謝と感動の80周年。

2013-10-19 23:55:42 | 旅行

 去る9月30日。東京へと日帰りで出かけてきました。

 目的は、「生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展」!!



 
完璧に『ドラえもん』世代な私。(当時、藤子・F・不二雄先生は藤子不二雄A先生と共に「藤子不二雄」という名でご活躍なされていましたが)
 毎日『ドラえもん』のコミックを読み、毎週『ドラえもん』のアニメを見て、毎年『ドラえもん』の映画を鑑賞していた子供時代。

 今の私の漫画の価値観は『ドラえもん』によって育まれた。
 そう断言できます。

 他にも、アニメの『おばけのQ太郎』や『パーマン』、『キテレツ大百科』、『エスパー魔美』、『チンプイ』・・・。
 その作品それぞれに溢れる輝くような夢、ワクワクする冒険心、ゾクッとするような毒、胸しめつけられる切なさ、そして深い温かさ・・・。

 本当に、本当に、どれだけ藤子・F・不二雄先生には多くのものを頂いたか…。



 
先生がご存命だったら、もう80歳になられていらっしゃるのか・・・。
 そんな思いを胸に、開催場所の東京タワーへと赴きました。


 東京タワーへは、中学の修学旅行で一度行ったきり。
 勿論一人で来たのは今回が初めてです。
 
 東京駅からJR浜松町駅へ。(←地下鉄はややこしそうという理由で使わない人物/爆)
 そこから都営バスで目的地の東京タワーへ到着。

 




       
  
 いやあ~東京タワー周辺って、まさにオフィス街といったかんじですね。
 高層ビルが立ち並ぶ様を見てると、「都心だな~」とつくづく実感(ザ・田舎者)。
 当時いかに東京タワーを中心にして街が作られていったかというのがよく分かります。(それを考えると、スカイツリーは周辺がまだまだ未発展ですよね・・・)

 今回訪れる際、決めていたことがひとつ。
 聞いたところによると、今回の催しには「80周年」にちなんで80体の等身大ドラえもんが展示されているとのこと。

 ならば。

 80体全員カメラに収めてやろうじゃねえか・・・!!(燃)


 そんな(アホな)決意を胸に、チケット売り場へ。
 入口には早速ドラえもん達がお出迎え。
 大展望台にもドラえもんが展示されていると事前情報を得ていたため、「藤子・F・不二雄展&大展望台セット券」を購入。

 まずは大展望台へと足を運ぶことに。
 そこで150メートルの高さから見た東京の景観を堪能。
 ですが、敢えて写真は撮りませんでした。(なんせ、たった一週間前に450メートルの高さを体験しましたからねぇ・・・。
 修学旅行で訪れた当時は「なんて高さだろう・・・!」と足がすくんだものですが(苦笑)、時がたち、再びその場に立ってみると、見方も変わってくるものですね・・・。

 あ、勿論ドラえもん達は忘れず撮影。
 撮り忘れは無いか、くまなく周辺をチェックしながら(笑)。


 そしていよいよ本命の藤子・F・不二雄展へ。
 展望台へ向かうのとは別のエレベーターにて、フットタウン屋上へと向かいました。

 人が少ないであろう平日を狙って行った、今回のお出掛け。

 なのに・・・
 子ども連れの人達がたっくさん。
 何で~~~!?

 

 お陰で、写真の撮り辛さが半端じゃありません。
 
 しかし!ここで退いてはドラえもん世代として名がすたる!!(←?)

 人波の隙間を根気よく狙い続け…。

 遂に目標達成!!!


 さあ、それでは・・・。


 栗うさぎの

 意地を

 見よ!!!


             
    1.タイムライト         2.カムカムキャットフード      3.ムードもりあげ楽団          4.神様ロボット          5.ミチビキエンゼル


             
   6.窓景色切り替え機         7.季節カンヅメ          8.時間ナガナガ光線         9.深海クリーム         10.ペットクリーム


             
    11.水よけロープ          12.スカンタコ            13.救命イカダ              14.時門           15.スーパー手袋


             
   16.強力うちわ風神          17.夢風鈴             18.タイムベルト          19.フエルミラー         20.チューケンパー


             
   21.着せ替えカメラ         22.独裁スイッチ        23.CMキャンデー発射機      24.ハウスロボット          25.もぐら手袋


             
           26.ハッスルネジ巻き                     27.取り寄せバッグ        28.N・Sワッペン         29.オールマイティパス


             
     30.光ごけ            31.お手がる巻物         32.ゴーゴードッグ          33.ムシスカン          34.悪魔のパスポート


             
    35.室内旅行機          36.エースキャップ         37.タンマウォッチ          38.アベコンべ           39.名刀電光丸


             
40.ロビンソンクルーソーセット     41.とうめいマント          42.バイバイン          43.糸なし糸電話          44.ペコペコバッタ


             
   45.いいなりキャップ         46.呪いのカメラ          47.まあまあ棒         48.猛獣誘い寄せマント       49.ワスレンボー 


             
     50.正直太郎           51.望み実現機        52.カップルテストバッジ        53.上げ下げくり           54.復元光線


             
   55.ファンタグラス           56.本物図鑑          57.コンビパトボール        58.ドラマチックガス         59.ころばし屋

             
 60.桃太郎印のきびだんご       61.ウソ800           62.あいあいパラソル        63.コエカタマリン        64.ほん訳こんにゃく


             
   65.通りぬけフープ         66.スモールライト         67.タイムふろしき       68.コンピューターペンシル       69.アンキパン


             
     70.ドロン葉             71.空気砲            72.石ころぼうし            73.水圧銃             74.ビッグライト


             
    75.ウマタケ             76.タケコプター         77.カムカムキャット       78.絵本入り込みぐつ        79.ミニドラえもん


 以上!
 って・・・・・・・・・・。

 あれ?

 79体?
 もう1体は・・・???

 まさか。 見逃した・・・?

 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!

 そんなはずは!
 そんなはずは~~~!!

 はっ

 なるほど、そういうことですか主催者様!もう、ニクイことをなさるなあ~!

 はい、最後の80体目です!!

 
     80.ミニドラちゃん 





                     ツッコみは一切受け付けません!!!!!(←開き直った!!)




 ていうか、お願いですからどうかツッコまないでくださいませ・・・(涙)。
 展望台はくまなく探した自信があるので、フットタウン内に居たのかなあ~。(どうやら「Yろう」や「影切りばさみ」を持ったドラえもんも居たようですが・・・。時期によって展示内容が多少変更されたのでしょうかね?)



 気を取り直して、次の展示の話に移りましょう。

 フットタウン屋上から階段を下りて、四階へ。
 

 建物の壁面には藤子・F・不二雄先生の作品のキャラクターや、東京タワーが登場するシーンなどが貼られてありました。
 

 

 

 

 

 展示の形式や雰囲気は、『藤子・F・不二雄ミュージアム』のそれを感じさせられました。

  こういう点や・・・。

  こういう点が。

  極めつけがコレ(笑)。


 そしていよいよ藤子・F・不二雄先生の作品が展示されているブースへ。
 


 ここから先は残念なことに撮影禁止。
 入ってすぐに、日本初となる室内型の4Dプロジェクションマッピングによる「SF(すこしふしぎ)シアター」に案内されました。
 今回の展示で、これを一番楽しみにしていた私。
 感想はというと・・・。

 素晴らしい!!!

 
色づき動き出すキャラクター。飛び出し広がる藤子・F・不二雄先生の世界・・・!
 感動しました。ちょっと涙さえ浮かんでしまいました。
 実物大ドラえもん達もそうですが、藤子・F・不二雄ミュージアムでもどうか展示して頂けないでしょうかねえ~。


 次に原画が展示されているブースへ。
 ここは、藤子・F・不二雄ミュージアムで展示されている内容とほぼ一緒でしたね。
 それでもじっくり閲覧してしまいましたが(苦笑)。
 ここでは白黒時代の『オバQ』と『パーマン』の上映もなされていて、小さい子供たちが座って鑑賞していました(笑)。
 私は時間面が心配だったので、ここは少し惜しくもスルーすることに。


 そして藤子・F・不二雄先生と藤子不二雄A先生の合作「少太陽」。
 今でいう同人誌がそれにあたりますが、なんと緻密でクオリティの高いことか…!!
 漫画はもとより、読み物や次号予告、挙句の果ては広告や奥付まで・・・!!!
 これが全部手書きというのだから、もう脱帽としか言いようがありません。
 このパワー、この才能…。
 手塚治虫先生が“漫画の神様”なら、藤子・F・不二雄先生&藤子不二雄A先生は“漫画の王様”ですよもう。


 そして場が明るくなり、撮影スポットの「なりきりキャラ広場」へ。
 

 

 

 

 

 おひとり様だった私では、ここのブースの魅力を半分もお伝え出来ないことをどうかお許しください(半泣)。
 ああ、のび太のおばあちゃんとツーショットしたかった・・・。
 ちなみに、一番人気はのび太の机(タイムマシンへの入り口)から顔を覗かせられる撮影スポットで、長蛇の列ができておりました。さすが。


 そして「どこでもドア」をくぐり抜け、最後の展示へ。
 

 ここも撮影は禁止。
 あああ残念無念。
 
 部屋の奥には、あるブロンズ像が。
 それは、ドラえもんと握手を交わしている藤子・F・不二雄先生。
 そんな2人を囲んで、Q太郎&O次郎、パーマン、魔美、コロ助、チンプイ、(ドラえもんの真下にゴンスケ/笑)が。
 先生とキャラクター達のその姿に、熱いものがこみ上げました。
 そうですね。先生が生み出された数々のキャラクター達。
 先生亡き後も、今度はそのキャラクター達が先生が伝えたかったものを私達に今伝えてくれているんですよね…。


 展示の最後の最後に、生誕80周年のお祝いとして、各著名人の方々から藤子・F・不二雄先生に向けての色紙が飾られていました。
 これがもう、とんでもない豪華な面々ばかりで・・・。
 『名探偵コナン』の青山剛昌先生に、『こち亀』の秋元治先生、『タッチ』のあだち充先生、『絶対可憐チルドレン』の椎名高志先生、『うる星やつら』や『犬夜叉』の高橋留美子先生、『ドラゴンボール』の鳥山明先生、『あしたのジョー』のちばてつや先生、『うしおととら』『月光条例』の藤田和日朗先生・・・、他にも漫画界のそうそうたる面々がズラリ。
 そして・・・、先日他界なされた、やなせたかし先生の色紙も。(ご冥福をお祈りいたします・・・)

 それは漫画界だけに留まらず、声優界や芸能界の方々まで。 
 当然といえば当然ですけども、大山のぶ代様も!ひー!(大山ドラえもん世代の栗うさぎにとって、大山様は声優の巨匠)
 そして中には武田鉄也さんの色紙も。この方も、旧・映画ドラえもんの主題歌を長らく担当して下さっていたんですよね~。 
 改めて、藤子・F・不二雄先生の存在の大きさ、そして先生の作品がいかに多くの方々に愛されているのかを強く感じました。

 そんな絢爛豪華なお祝い色紙の中で、特に私が印象に残ったものが3つほど。
 ひとつめは、先生のアシスタントであらせられた田中道明先生の色紙。
 F先生の手の平の上で頑張って執筆する田中先生。そんな田中先生をF先生が指ちょんちょん。
 しかもF先生が咥えているパイプから出ている煙は、なんとドラえもんの顔という粋っぷり。
 本当に温かさとF先生への敬意に満ちたイラストでした。

 ふたつめは同じくF先生のアシスタントであらせられた、むぎわらしんたろう先生。
 色鉛筆調の優しい絵柄で描かれたF先生のキャラクター達。
 そこに書かれていた一言のメッセージ。
 「みんな元気ですよ。」
 もうヤバかったです。
 
すでに緩んでいた涙腺が決壊しかけましたよ。

 そして・・・。
 この方を語らずして何がありましょう。
 F先生の無二の相棒、藤子不二雄A先生。
 A先生が描かれたイラストに、コメントは一つもありませんでした。
 ですが。
 そのイラストは、絶句するほど緻密に丁寧に描かれたF先生と、先生の周りを囲む先生のキャラクター達。
 ・・・そうですよね。
 もはや言葉はいらない。
 
そんなお二人の絆の深さをひしひしと感じました。 

 どなたからのかは忘れてしまいましたが、多くのメッセージの中にあった一文。
 「80歳の先生にお会いしたかった・・・」
 涙腺の限界突破。
 
本当に、心から本当に、これらのメッセージをご覧になって頂きたかった。
 藤子・F・不二雄ミュージアムの開館に立ち会って頂きたかった。
 ドラえもんの生誕100年前を、皆と一緒にお祝いして頂きたかった。
 今の日本の漫画界を見て頂きたかった。
 もっともっと藤子・F・不二雄先生に生きていてほしかった・・・!!!

 
・・・改めて、藤子・F・不二雄先生に尽きぬ感謝と尊敬を申し上げます。



 涙をしまい、展示ブースをあとに。

 ショップは結構な混雑ぶり。
 私は公式図録と、家族へのお土産にクランチチョコレートを購入。
 自分へのお土産は「桃太郎印のきびだんご」を(笑)。
 ショップのおすすめと紹介されていたこのきびだんごですが、ホントに美味しかったです!
 年内に藤子・F・不二雄ミュージアムに行くつもりなので、その時にまた買おーっと♪



 そうして、万感の想いで帰路へとつきました。
 もし時間に余裕があったら芝公園あたりを散策できればと思っていたのですが、夢中になってじっくり閲覧していたらあっというまに時間が過ぎてしまっており、散策は断念。
 でも、その分心ゆくまで展示を堪能出来て非常に満足です。  

 帰りも都営バスを利用しようと思っていたのですが、バスが来るのを待っているより歩いた方が早かったため、徒歩で浜松町駅に向かうことに。
 ぶっちゃけ道がよく分からなかったのですが、「ま、行きは東京タワー目指して向かってたんだから、帰りは東京タワーを背にして歩いていれば着くでしょ☆(←アバウト過ぎ)」と安直に考え、ひたすらテクテク。
 細い道に入っても、途中で何度か道を曲がってもひたすらテクテクテク。

 結果。

 無事に駅に着きました。(←)
 いや~野生の勘って結構頼りになりますねえ~。(←←←)


 東京駅内のお店で夕食を購入後、予定通りの新幹線に乗車。
 夕方には地元に帰ってこれました。




 本当に充実した一日でした。
 改めて藤子・F・不二雄先生の偉大さを学び直し、また、実感し直すことが出来たと思います。
 本当に行ってきて良かった…!!
 そう、心から思えたお出掛けでした。

 


 最後までお付き合いして下さり、ありがとうございました!