快刀ホンギルドン第12話⑪スグンとイノク
イノクは「私が気がつかないとでも思ったの?」といいました。
スグンはポーズをとりながら目をぱちくりさせました。
「私がアンタを知らないとでも思った?その影からアンタが誰だかわかるわ!!アンタは私を知っているでしょ?私はわからなかったわ・・・」
(どうするんだよ???)スグンは影にいるギルドンにアフレコでききました。
ギルドンもどうすることも出来ません。
「あんた・・・・スグンでしょ」
そういってスグンの方に手を置きました。
ギルドンは驚きました。
しっかりばれたと思ったのですが・・・
これは好都合でした。
「あんたは私をだませたと思ったわけ?私は皆知ってるわ。」
スグンは罰の悪そうな顔をわざとして振り向きました。とりあえずギルドンのことがバレなかったのですから。
「久しぶりだったな。小鹿よ~~」
イノクは嬉しそうな顔になりました。
「やっぱりあんただったのね。今は活貧党にいるの?」「まあな」「あえてうれしいわ。かっこいいわよ」
ギルドンはそんなイノクをそっとみていました。
ウネの父はウネに言いました。
「我々はイニョンとの婚礼を急がねばならないのだよ」「お父様のいうことり結婚する事に興味は無いわ。もし頼んだら取りやめてもらえるかしら。」ウネはイニョンの薄汚さにあきれ返りまた愛想もつかしたのでした。
「わかった、もう行きなさい」と父はいいました。ウネが部屋をでていったあと「如何にしてあやつを排除するべきものか?」と悩みました。
廊下では乳母がウネの手をとろうとしました。それをウネは払いました。「お怪我は?」「大丈夫よ、怪我はなんとも無いわ」
そこにあのイニョンが現れました。「ウネさん。心配で来てしまいました。お怪我はいかがですか?」「あっちへ行け」イニョンは驚きました。
「私はウネさんをコンナ目にあわせた盗賊を捕まえます。」
「どうやって?あなたは強くもないし賢くも無いまた勇気も無い。あなたがいつもそうしているように、何かの後に隠れていなさい」
ウネはそういって部屋にはいっていきました。
イニョンはその姿をじっと見ていました。そしてウネのもう片方のくつをそっと置きました。
「ばあや・・・巾着の作り方教えて」「一つ作って差し上げましょう、お嬢様」「ちがうの、自分で作りたいの。刺繍もいれたいの。刺繍は鳥が良いわ。15日までにできると思う?」「あのものに会う日までに作るのですね。」「ええ、最後だから。喜んでくれると思う?こんな事思うなんて私やっぱり一線を越えているのね・・・」
イノクとスグンは酒宴をやっていました。
「どのくらいその格好をしていたの?まぁ~~飲んで」スグンは飲み干しありがとうよ、小鹿といいました。
イノクは嬉しくなりました。
「あの時党首は、さよなら小鹿なんていったでしょ。覚えてるわよ。でもあんたはこういったといってだましたわね「酔うなら5時から」あははは~~」
「お前は本当にだまされてたのだな?」
「うんうん」
「私は時々私の頭のよさに驚くよ。「さよなら小鹿」と「酔うなら5時から」はよく似てるだろ。」
さよなら小鹿・・・goodbye puppy dog eyes
酔うなら五時から・・go guy a puppy dog
ようするに似ているというフレーズだといいたいので、直訳すると日本語では似てるってことにならないので、直訳にはなっていません。
「本当に賢いわ」
ギルドンは呆れて影で見ていました。
「少なくともお前は俺が賢い事を知っていたんだ。あはははは」
「私は尊敬するわ。」
「賢い?」ギルドンはつぶやきました。そして頭を左右に振りました。ありえない~~~って感じで。
「ところでみんな元気?」
「もちろん。」
「私は皆にさよならを言う機会がなかったわ。いつも忙しくて忘れていたわ。」
「俺たちはギルドンが・・」
しッ(ギルドン)
「ギルドンが死んだのは知っているわ。」
「おいらこそ、おまえに聞くべきだったな
お前は大丈夫かって」
「うん、私は生きなくっちゃ!!」
「全てを忘れて生きているのか・・
今何をしているのだ?くすり売りか?」
「おじいちゃんは薬を売っているけど私はヨンナム団で働いているの。」
「ヨンムン?」
「私は若君と仲良くなってそこで働いているの。」
「俺よりイケメンのアイツの事か?」
「そうよ、イケメンでしょ。」
「親切にしてくれているか?」
「ええ、よく話をするわ
思うに、彼は私を好きなのよ。」
・・・奴は彼女にやかんを買ったな?(ギルドン)
「ほんの少し前まで会っていたのよ。」
「なんだって・おまえ彼(若君)をどう思っているんだ?」
「わたし??」
・・・・・(ギルドン)
「そうね・・・・
そんな事聞かないで。話を進めて・・飲んで・・」
「そうか・・・おまえも彼(若君)にぞっこんになったんだな。」
・・・(ギルドン)
「飲んで・・・」
続く

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