ワンダーランドの日記帳goo

話題は何でもアリスです。ブログ人のワンダーランドの日記帳そっくり
引越しました。記事は検索機能で見つけて下さい。

1)花子とアンあらすじと感想

2014-03-31 09:46:25 | テレビ番組

花子と呼んでくりょ1

昭和20年東京。

夜更け
すらすらと原稿用紙にペンを走らせる音。

「曲がり角を曲がった先に何があるのか
わからないがでも、それはきっと・・・」

大きな辞書を片手に英語を読み
お話をつづっているのか。

そこに突然
空襲警報がなった。

「きっと、一番良いものに違いないと思うの・・・」

焼夷弾が降ってきた。

火が町を焼き尽くすように、降ってきた。

★昭和20年4月15日東京の夜空に
百機を超えるB29が現れ大森の街も
恐ろしい爆撃を受けました。

娘が「お母様」と言ってきた。
その女性は娘に逃げようと
いった。

火が迫ってくる。天井が焼けて落ちてくる。
さきほどまでつづっていた原稿のもとになる
原書が・・・。
あれを焼くわけにはいかない。

★もしも、この夜たった一冊の原書が
燃えてしまったら私たちは永遠に
出会えはなかったかも
しれません。

★みんなが大好きなあの赤毛のアンに。

女性は、そこにあったクッションでたたいて
火を消して、原書と辞書をもって
防空頭巾をかぶった。

「なに?」娘は母に聞いた。

「命よりも大切なもの・・・」

二人は手を取って走って行く。

そこに、親にはぐれた子供が泣いていた。
「大丈夫よ、お寺まで行くのよ。」
女性は声をかけた

「こわいよ~~」
「こわいよぉ~~」
子供たちはおびえている。

夜空をおおうように落ちてくる
焼夷弾は火を噴いていた。それをみて
女性は、「花火みたいね」といった。

「いい?想像してみて
これからみんなであの花火の中を
走り抜けるの。恐くないでしょ?
いきましょ、急いで。」
子供たちはうなずき、一緒に走った。

★この勇ましいおばさんは
村岡花子といいます。

★赤毛のアンを初めて日本語に訳した
翻訳家です。これは花子とアンが出会い
日本中の人たちに夢と勇気を
送り届ける物語です。

★花子こと安東花です。
甲府の貧しい農家の家に生まれました。

甲府はブドウの豊穣の時をむかえ
美しくその実は陽に映えて輝いて
いた。それを見て花子は目を輝かせた。

花子は家の家事をやっていた。

水汲みは朝からの日課だった。
とはいえ、寒い朝のこと。
川の水は冷たく、そして
重い・・・。

花はそこに来ていた白鳥の群れに
声をかけた。

「おはよう、お前たち、早起きじゃね?」

すると、白鳥たちは空へ飛んで行った。

「あ、待ってくりょ」

そして、「ようおし・・」といって

目をつぶった。

えがいたのは自分がもし空を飛べたら
こんな感じに下界が見えただろうと
いう想像だった・・・。

★花は小さいときから夢見る力を持っていました。
眠い朝や辛い力仕事の時こうやって
想像の翼を広げれば

どんな鳥より高く飛べるのでした。

「富士山だ~~」遠くに富士山が見えた。
「あああーーー」持っていた水桶を落として
夢から覚めた。

重たい水を汲んで家に届けた。

「おじいちゃん、
お兄さん
お母さん・・」

みんなが野良に出て行く。それを
見送る。

花は背中には妹を背負い、

ご飯を炊き、おむすびを作り
野良に出た家族に届ける。

川に水汲みに行くと
ふと見上げれば土手の上を
本を読みながら歩く少年が
いた。

それをみて、花は「いいなぁ~~」

と思った。

そこへ、男の子たちが
ばらばらとやってきた。

そして、「花、はなたれ」
「お前んちは小作で貧乏だから
学校へもいけないんだぁ!!」

貧乏、貧乏
はなたれ
貧乏

と口々にいう。

「なんとか言え、はな!!」

「はなじゃない、花子と呼んでくりょ。」

「はぁ???
花子と呼べっし?」

「こいつなにいうだ?
小作のくせに
花子だって、笑わせるジャンけ」

はなたれ花と
口々にいって逃げて行った。

そこにさきほど本を読んでいた少年が
やってきて
「花、大丈夫か?」という
「花じゃない、花子と呼んでくりょ」

そういている間に悪がきたちが
なげつけた水桶が川に流されて
行く。

大変だと思ったときだった。

一人の男性が走って桶を取ってくれた。

その人は、一年の半分は家にいない
東京に行商に出ている父親だった。
安東吉平・・・安東家の養子だ。

「花~~ほれ!!」

「お父、帰ってきたのけ?」

二人は明るく輝く野原を歩いて帰った。
父親が買ってきた土産は
絵本だった。

食い物のほうがよかった・・・
と子供たちは言う。

「誰が読むべ?」と母親ふじ。

周造爺さんは、「婿殿しか字が読めない」
という。

ところが花は「本物の本ジャンけ。
おら、初めて本に触った。
夢みたいだ」と喜ぶ。

「夢みてぇか?」父親がきくと
花は「うん」と答えた。
「お父ありがとう。」

「やっぱり花はお父のこじゃ。」
父親は喜んだ。

絵本を読む花に、父親は
本がさかさまじゃという。

実は、家事手伝い、子守が
忙しいので、花は学校へ行って
ない。本来なら一年生。
・・・字が読めないのだ。

それを聞いた父親は早速
翌日、花の手をひいて
学校へ連れて行った。
花は、どうしてそうなのかと
不思議だった。
子守も、ご飯炊きもだれがするのかと
言ったが・・

本が好きな花が字が読めないことに
ふびんさを感じた父親。

★ああ、夢にまで見た学校でした・・。

実際、花は学校へ着くと、本物の学校だと
喜んで入って行った。

「新しく入学した安東花さんだ。

みんな仲良くしてくれ。」

と先生が言った。

みんな、「はい」、と答えた。

「とりあえずここに座れ」と
先生は机を指差した。

「はい」、と花は答えた。

が・・・花は椅子がわからないのか
机を指差したのでそのとおりに
机の上に正座した。

クラス中はあっけにとられて
大笑いをした。
先生は、どうしてそこに座るのかと
いったら、先生がここに座れといった
と、花は答えた。

「花のいうとおりじゃ、先生の指示がまち
がっとる」

と、父親が後ろの扉から顔を出して
いった。

「余計なことを言わんでくれ」と先生は言った。

修身の時間だった。
「学問してよき人と成れ・・・ずら。」

と、先生は黒板に書いてある文字を
読んで「ずら」とつけた。
子供たちはその通りに読んで
「ずら」までつけた。
花はきょろきょろした。
するとまた父親が顔を出して
「そういうなまった言葉で教えると
は?東京では通じんぞ。ずらずら・・と。」

「お前またいたんけ?
授業の邪魔ずら。けーってくれずら。」

「俺は子供たちの教育のために
いっているのだじゃ。」

「先生は、尊とみ敬えずら。」
と先生はいう。
子供たちは声を合わせて
「先生は尊み敬えずら・・・」と言った。

父親は、怒りながら帰り道
つぶやいた。

「あんな田舎教師に花を任せられない。」

そして一週間後。

花はみごとに本を読んだ。

先生は一週間で読めるようになったと
ほめた。

それをよく思わないタケシたちは,
授業中ふざけていて
先生からお小言を食らった。

その腹いせに、タケシは花がおぶっていた
赤ん坊の髪の毛をそっとひっぱった。

赤ん坊は火が付いたように泣いた。
先生は「誰だ?赤ん坊を泣かしたのは」と
いう。

「朝市君でごわす・・・」とたけしが答えた。

たけしは、一列置いた別の列に座って
いた。そこから悪さをしに移動したのだ。
花のすぐ後ろにいたのが朝市で・・
朝市がやったのだと花は思った。

朝市はおとなしそうな子で
違うという前に花の怒りに触れて
石版で花に殴られた。

それを見た先生は、怒って
花と朝市を、水桶をもって
廊下に立たせた。

そのころ花のお父は・・・

★とんでもない場所でとんでもないことを
考えていたのでした。

「ここけ~~~~~。」
見上げたものは
洋風の建物・・・。

★この続きはまた明日
ではみなさま、ごきげんよう・・・
さようなら・・・。

花は水桶を両手に持って
廊下に立っていた・・・。

****************

はい・・・ついに始まりました。

花子とアン。

あの赤毛のアンの翻訳家の村岡花子さん
の少女時代ということです。

雰囲気は、カントリー風です。
おしんとは違います。
その点がメルヘンですが
どうも、この方言がよくわかりません。

でもカントリー風ってきれいです。
なんだか、おしゃれです。

豊穣のぶどう畑・・・きれいな赤紫の
ブドウの実・・・生き生きとした
生命力を感じます。また、光の色が
美しいです。

空を飛ぶ白鳥・・・これもきれいです。

空から見た花の村・・・。

自然豊かな村です。これも絵本のように
きれいです。

空を飛んでいるときに落ちていく水桶。

現実に戻るきっかけです。

誰も文字が読めない家族に
本をお土産に買ってくる父親。

彼は・・・なぜかしら、教育に
情熱を持っています。

花をどう育てようというのでしょうか。

ナレーションは美輪明宏さん。
やさしい上品な語りです。

わたくし・・このお話・・・最後まで
おつきあいできますでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

150)ごちそうさんあらすじと感想

2014-03-30 01:33:54 | テレビ番組

とんだごちそう6

わけのわからない男を連れて
竹元がやってきた。
原作では、竹元の恋人とか。

竹元はカレー粉を持ってきたのだ。

そのおとこは「ここはカレーの女神の神殿と
聞きました・・・」

とわけのわからないことを言う。

「そうだ、カレーを作れ。
カレーを作るとあいつもにおいに
つられて帰ってくるぞ」

と竹元。

「犬やないのですから・・」

さてうま介の店はみんなで(室井を除く)
甲子園へ行くというツアーをくんだ。

室井はまだ、阿呆の仏の最終回
がかけていない。
だから行くという室井をみんなが止めた。

めいこもいかない。復員列車が
帰ってくる日だ。

ところがめいこは、カレー粉が多いので
どっさりとカレーを作って
駅前で売ることになった。

一皿50円。
「えらい高いな」と源太が言う。

「悠太郎さんが帰ってきたら
ドドンと安するから」とめいこ。

この一皿50円というのは今の貨幣価値で
いくらなのか???5000円かな?

一人の女性が、もう少し安くしてほしいという。

みれば夫が復員兵である。
「このひと、においがたまらないから
食べたいというのですが・・・高くて・・」

めいこは、カレーをご飯の上にもった。

そして、「どうぞ」という。

「おいくらですか?」

「いいです。復員のお祝いです。」

とめいこはいった。

「おおきに。」と復員兵
「すんません~~おおきに、おおきに。」

とその女性は大変喜んだ。

『お富士の炊き出しは復員兵をわんさと
呼び寄せた。』

「ごちそうさん、」

「おおきに」

「ごちそうさん・・」

「おおきに~~~」

『お富士はごちそうさんの声をたくさん聴いた

だが、肝心な夫を呼び寄せることはなぜか
できないのだった。』

「うまいなこれ、通天閣が好きなんわかるわ。」

と源太はカレーを食べた。

「うまかった、ごちそうさん・・」

めいこはため息をついた。

「もう聞かれヘンかもしれヘンなと思って

悠太郎さんのごちそうさんが」

「戦争が終わって二年もたってヘンやろが。」

めいこはあの日記を出した。
日記と言っても悠太郎が出征するときに
めいこにあてた手紙の裏に書いていたものだった。
長い長い手紙だったが
そのうらに、話のネタをたくさん書いた。
悠太郎の描いた分、裏を全部書いてしまった。

もう書くところがなくなった・・・。

じっとめいこを見ていた源太は
「ほな、おまえ

わしといっしょになる?」

「うん?」

「お互い一人やし、わしと所帯でも持つか?」

「あ?はぁ?????

だって、ちょっと、だってだって
ありえへんでしょ?だって、私、太ってヘンや。
だいたい、二年もたってヘンし」

「そうやいうたやろが。」

「ひっかけた?」

「紙のうなったぐらいでへこむなや
あかんたれが。

お前はしゃーないの!惚れた弱みやし
ずっとずっと待つしかないの。

わしも一人やし、お前も一人で気張れや。」

「うん・・・」

ーそうだね、覚悟しないといけないのかもしれないね
長期戦になること・・・。

めいこは荷車を押して家に帰ってきた。

ひょっとしたらとんでもなく長い・・・・・
とん??とんだ!!!

そこへブタが飛んできた。

「捕まえてください!!!」

そのブタを追いかけて、聞いたことのある声がした。

すると・・・悠太郎が現れてブタを追いかけた。
さっきから悠太郎がめいこの前を往ったり来たり
している・・・。

「これ、ほんまなんかな???」

悠太郎はブタを抱えて、ちかづき
「ただ今戻りました・・・奥さん。」

「お帰りなさい。」あっけにとられるめいこ。
「あ、あの・・・復員列車に乗っていましたか?」

「あ、事情があって三日前に博多につきました。」

「そう??なんですか?」

向こうで養豚場を経営している方と知り合いになれて
もらう約束をしていたのもので。さきにそっちへいって
ブタをもらってきたという。

めいこは「何やっているんですか。」といった。

「何をやっているんですか。できるだけ早く帰ると
いったじゃないですか。私がどれだけ心配したと
思っているのですか。」

「あなたは僕の手料理を食べたい
といったじゃないですか。」

確かに、出征の時めいこは悠太郎の手料理が
食べたいといった。

確かに言ったことを思い出した。

「いいはったでしょ?」

「それって・・・」

悠太郎は子豚の丸焼きがおいしかったので
どうしてもめいこに食べさせたかったので
作り方も習ってきたという。

めいこは泣き泣きそして
やっと、現実を飲み込み泣きながら
悠太郎にだきついた。

「悠太郎さん、
最高です。ええブタです

ええブタです。」

「腹いっぱい食べましょうね!!」

「はい!!」

・・・・・・・・・・

しかし・・
ハッと気づいためいこ。
抱き合っているうちに
ブタを離してしまった。

うま介の店。焼き氷に火がついた。
「おおおお」の歓声。
泰介がいった。
「下関商業の川村
ええ球を投げていましたよ」

「いいなぁ~~」と希子。
実況中継の担当にもなれず
見れなかったので悔しいらしい。

室井はラストが決まらず
小説ができない。
「最後が、あほの最後が・・・・」とわめく。

源太が来た。

「めいこは?」と聞くと
源太は悠太郎帰ってきたことを
知っているらしく
「今日は来ないのでは?
みんなも帰らないほうがいいのでは?」

という。

泰介は、「もしかして・・・」

という。

静は

「悠太郎さん?」

一同は顔を見合わせて大喜びをした。

小説のラストが決まらない室井は

「それって、どんな感じなん?
どんな感じなん?再会した時って
二人はどんな感じだったの???」
と、焦って聞く。

「そりゃ~~~もう・・・

あま~~~い感じや。」

大笑いの一同だった。

室井はそれでも「どんな感じなん?」
と聞く。
源太は「しらんがな・・・」という。

二人きりのめいこと悠太郎。

悠太郎は自分の手紙の裏に書かれた
たくさんのエピソードを読み終えた。

めいこは、おやつを食べている。
悠太郎は、「おいしそうですね」、という。
めいこは「うん」、と泣きながら答える。

悠太郎は、チョコレートを渡した。
「これもあげます。」

「ほんまですか?チョコレートですよ。
チョコレート・・」

「はい、どうぞ。」

「ごちそうさんです。」

涙を拭いためいこ。
チョコを悠太郎に割って
渡した。

悠太郎もチョコを食べた。

悠太郎さんが帰ってきたら
食べると言っていたチョコだった。

紙に描いた黄色のオムライス。
それにはケチャップに
みたてた
赤い絵の具の

『おわり・・・』


の文字が・・・。

****************

で、あの竹元が連れてきた
おかしな男はいったい何者???

で、その男に寄り添う竹元は
何のためにカレー粉をもってきたのか?

よくわからない・・・・。
この辺がこのストーリーの
メルヘンなところかもしれない。

だってね、源太がプロポーズをしたのですよ。
めいこは、悠太郎が帰ってこないかも
と思っているのだから
だったら、プロポーズをしてもいいでしょ??

ところが、それをひっかけにしてしまった
ストーリーがメルヘン。
だれも悪い人はいませんというメルヘンだ。

でも、源太の本心は、ずっとお姫様を
思い続けるナイトです。

これからも、ずっと思い続けるでしょうね・・。

それから、ブタがトンできた場面も
メルヘン。

ずっと待っていた悠太郎が帰ってきた。
絶望していたのに目の前に悠太郎が
いる。

「おかりなさい、待ってたのよ。

うれしい。よかった、会えてよかった
生きていた良かった・・」と
普通ならこうでしょうが・・・

「ええブタです・・・」

このセリフ・・・メルヘンでなければ
出てこないセリフです。

悠太郎も、悠太郎で
「苦労させてしまってすみません。
心配をおかけしました。
待っていてくれてありがとう。
よく、頑張ってくれました・・・」

ぐらいはいうでしょ。

それが

「はらいっぱい食べましょうね!!」

です・・・

メルヘンの世界です。

最後、めいこが書き溜めた
日記を読んで、「苦労しましたね。

僕が帰ってきたから大丈夫です」

というのではないですか?

「おいしそうですね」

というセリフ・・・・・。

そして、二人でチョコを割って食べる

のだから・・・

なんと、幸せそうな、王様とお妃様・・・。

最後の「おわり」の文字は・・・

開明軒の赤茄子ライスの絵の上・・・・。
なんとなく
大吾たちを彷彿とさせ
その昔、開明軒で出会った二人を
暗示させて・・・

そして小さな源太がおいしそうに食べた
ことも・・・。

その一シーンに
このお話のエッセンスを見て
すごく幸せな気持ちになりました。

半年間・・・朝になって
雨のちハレルヤを聞いて
頭の中が雨のちハレルヤがぐるぐると
回りながらエンドレスで流れています。

しばらく、この余韻に浸りたいと思います。
読んでくださったみなさま。
ほんとうにありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

149)ごちそうさんあらすじと感想

2014-03-28 09:38:30 | テレビ番組

とんだごちそう5

ヤミ(モリス)を蔵座敷に迎えて
日本料理を出しためいこ。

それはそれでよかったけど
すべて甲子園大会のためだった。

なのに、その点にあっては自分たちで
何とかしろとの話となった。

自分たちで勝利を勝ち取ったほうが
いいだろう?なんていわれても・・

モリスの口ぞえがいただけない。
蔵座敷でめいこたちは困り果てた顔をして
話し合った。

希子は、ヤミことモリスがハイスクール時代の新聞を出して
そこに小さな巨人、カーチスの話が載っていた。
かれが、GHQにいる甲子園大会を中止した
人物カーチスだった。
彼は甲子園開催有無の決定権を持っている。

彼は大変才能のアル選手であったけど
体が小さいためプロにはなれなかった。

その後別の人生を歩むに当たっては
かなり苦労されたらしい。

つまり、プロ野球の選手になれないなら
学生野球は意味がないと思っているのかと
静は言うが。

「なんか悲しいな~」と泰介。

「結果はどうあれ熱中することに意味がある」と
泰介。

ヤミのメッセージはもうひとつ、カーチスは
アイスクリームには目がないというので
参考にするようにといわれたと希子は言う。

めいこは、活男が一緒にアイスクリンを作ろうなと
いったことを思い出した。

そしてあることを思いついた。

さっそく材料、器具を持ってうま介の店に行った。
うま介に手伝ってもらって
アイスクリームを作るのだった。

卵を溶いて、すこしづつミルクを入れる。
それをかき回す・・

その繰り返しをするのだが、活男が小さいとき
いっしょに、「くるくる~~~~」とか
「のびのび~~~」とか言って作った。
うれしそうな活男を思い出した。

さて・・・

GHQへいった泰介、希子、諸岡、川久保・・などなど。

カーチスの前にお土産ですと言って
二種類のアイスクリームを置いた。

ひとつは卵の黄身で作ったアイスクリーム。
多少、黄色い色がある。

もうひとつは白身で作ったアイスクリーム。
真っ白である。

泰介は、二つを進めた。

カーチスは二つを交互に食べて
どっちもおいしいと言う。

泰介は言った。
「野球もそのようなものだと思います。
学生野球もプロ野球もどちらもすばらしい。」

意外な顔をするカーチス。

野球は戦時中敵性スポーツだと非難されたが
泰介たちは敗れたボールに紙をつめてでも
野球をやったことを話した。

「なぜなら、野球がスキだったから。

僕たちは全員プロになれないけど

あの時間の価値が損なわれるわけではないです。

仲間と一緒にすごした日々は抑圧のなかで
最後まで白球を追いかけた日々は
自分たちの自信になっています。
その自信はこれからの人生の折々に
僕たちを支えてくれると思います・・。」

川久保はトムカーチスの話をした。
「かれは、小さな体でも特大のホームランをうったこと。
9回の裏絶体絶命のピンチで彼が見せた
アーチに僕たちは勇気をもらった。
ありがとう、小さくて大きなトム。」

泰介は

「あなたもそうだったのではないですか。」と聞く。

カーチスはアイスクリームを食べ終えた。

そして・・・・。


うま介の店では、甲子園大会再開決定の
祝賀会が開かれた。

諸岡は大吉を抱き上げて、「おまえ甲子園へいけるぞ」と
いう。

めいこは、活男の手帳を出して
「活男!おおきに!!!」と叫ぶ。

泰介も、「活男、おおきに」と叫ぶ。

その場からふ久が消えた。

ふ久はふらふらとあるきながら、祖父正蔵を思い出して
いた。

小さいとき祖父から教わった、見えない力・・・。
この世界には見えない力がいっぱいあるという
話を興味深く聴いたあの頃を思い出した。

「おじいちゃん・・・」

見上げた空にはボケの花が咲いていた。

うま介の店に帰ると店の前で大吉を相手にめいこ
がキャッチボールをしていた。

ふ久は「自分も大吉にええもん残してやりたい」

という、

「うち、電気をつくりたいんや

地下熱や風や波や太陽や・・

この世には見えない力があふれている
それを電気に変える仕組みを残したい。

できるなら大学へいきたい。」

それを聞いためいこは
「おばあちゃんも、曾おばあちゃんもおる。
諸岡のご家族もやさしいひとばかりやから
どこでもいき
日本でも外国でも

たぶんあんたはそのために生まれたんやろ?」

そういって笑った。

その夜、悠太郎への日記には

『甲子園が戻ってきました。
ふ久が戻ってきました。
心のなかにかっチャンも戻ってきました。

・・・

悠太郎さんは、いつ・・・戻ってきますか?』

翌日のことだった。

蔵に和枝と倉田が来た。
そして持ってきたのは
いわしだった。

相変わらずのいけずである。

「いわ・・・し・・・か・・・・」
考え込むめいこ。

「いわしのエスカベッシュでございます」

「ま、世界一の洋食でっか?」と和枝。

「はい・・・」

「いただきます。」と和枝。

「うまい・・・」と倉田。

「あの、ありがとうございます。」

とめいこはいった。

「あの時お姉さんから突き放されたことで
心の準備が出来たと思います。

なんやかんやというても
生きていけそうやとか・・・
そういう妙な自信みたいなものももろて・・。」

和枝は黙々と食べていた。

「あれがわざとそうしてくれはったんですよね?」

もぐもぐ・・・と食べて和枝はいった。

「ただのいけずだす・・・。」

「・・・(来たか)
お味どうですか?」

「・・・
普通・・・」

「・・・そうですよね?

これはわざと普通に作ったんです。

次はびっくりしますよぉ~~
お持ちします・・・。」

そういって、めいこは蔵を出た。

じっとみる和枝。

めいこが出て行って
倉田は

「うまいがな・・・うふふふ」と笑う。

和枝も笑った。

そして、帰る時間となった。

玄関先まで見送りに出ためいこ。

和枝は、振り向いてめいこにいった。

「ほな、悠太郎さんが返ってきたら
連絡ちょうだいな。」

「え??」

「この話をせなあきませんさかい・・。」
和枝はあのときに書いた、家屋敷は
和枝に渡すと言う証文を出した。

驚くめいこ。

「わすれて、はりましたやろ?

このうちはわてのもんでッせ~~」

和枝は証文をひらひらさせて笑った。
そして

「また、来るわ」といって帰った・・

「もう~~こんで、ええです・・よぉ~~~~」

そういうのが精一杯だった。

そのとき、後ろから声がした。

「奥!!
カレーを作れ!!!」

ひとりは竹元。

もうひとりの男性は・・・
誰や????

めいこは、目を凝らした。

**********************

ま、甲子園大会、よかったですね。
このことを期にいっきに話が
ほぐれていきました。

泰介は、自分たちのやってきた野球と言うものへの
価値観を話すことが出来
それも、必要と感じた英語で
話が出来たこと。

めいこは、かっチャンとの約束だった
アイスクリンを作ることが出来たこと。
ふ久は、祖父から教わった、エネルギーを
作ろうと自分の道を見つけたこと。

そして、和枝との再会。
相変わらずのいけずに、気を引き締めたこと。

それから・・・

竹元のことはこれからだと思うけど
彼がこのストーリーにどの程度影響をしめしていたかが
わかるエピソードが生まれそうである。

開明軒で入り口に階段が壊れていたのに
大吾が直さなかったことで
竹元が怪我をしてから・・・悠太郎への影響などです。

優しく教えるなどと言うものではなく、自分の価値観を

情熱的に語る・・・

いえ、演説をする

または

どなりちらす

タイプなので
ずいぶんとストーリーがにぎやかになったけど
結局この人は、戦争へいかずに、無人島に
逃げたと言うことか???

日本が負けたから良かったものの、あのままだと
日本に帰れず、見つかれば犯罪人ですよね。

で、横にいた美形の男性はだれだぁ????

明日が最終回です。
実は所用で出かけるので、明日のブログは
完成が夜中になると思います。

せっかくの最終回ですが・・・
残念です。

毎朝、このように、番組を見てブログをアップする
作業をしました。
それも明日で終わり・・・・。

始まりがあれば終わりありです。
訪問してくださった皆様の足跡が大きな
励みとなりました。大変ありがとうございました。

ただ・・・・前の純と愛とくらべて今回は取り組みが
あまかったのか、コメントをいただけませんでした。
それが、力不足を感じた原因でした。

次回の花子とアンは、書くか書かないか
見てから決めます。

時代的にはすきなのですが・・・

見ないと分かりませんね・・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

148)ごちそうさんあらすじと感想

2014-03-27 09:42:01 | テレビ番組

とんだごちそう4

モリスの日本料理が食べたいという
リクエスト。

その結果によりGHQにいる甲子園担当に
大会の復活の話をするが・・・という。

甲子園大会がかかっている。

アメリカを大きらいなめいこは、悩んだが
甲子園がかかっているならと乗り出す。

蔵に源太、八百屋の銀次、タネをまねき
「日本料理とはなんだ?」という質問をした。

銀次たちは大笑いをして「またまたぁ笑いを
とるつもりだ」というが・・

めいこは本気である。甲子園がかかっている。

「甲子園・・・甲子園がかかっているんですよ。
この席には・・・甲子園がかかっているので
すよ!!!!」

その勢いに三人とも圧倒される。

香月の事務所で電話を借りて東京の
大吾と話をするめいこ。

日本料理とフランス料理の違いを
質問した。

ソースが違うという。
フランス料理は素材にあわせてソースを
作るが、日本料理にはソースはない。
しいて言えば、醤油である。
これは、いかなる素材にもあうという奇跡の
ソースである。これがあるから素材にあわせた
ソースを作る必要がなかったと
大吾は話す・・「そして照るンとこのガキが来たら
またな」といって電話を切った。

「なるほど・・・・」と考え込むめいこ。

帰ろうとすると香月が出入り口にいた。
「おばはん~~」

「お電話をお借りました」というめいこ。

「かまへん」といいながら、「うまいもん横丁
みていったらいい」という。

めいこの作り出したうまいもんがいまでも
評判がいいという。

「おおきに」

ーそうこうしているうちに件のお方がやってくる日と
なりました。

蔵のなかでめいこはガラス越しにみえる
空を見上げていった。

「師匠・・・・・・(正蔵)
かっちゃん・・
宮本先生・・・

どうか・・・見守ってください・・・。」

台所では見事な霜降りの牛肉が手に入った
と源太。
そこへタネがりっぱなねぎと菊菜を
もってきた。すき焼きかな・・。

大喜びのめいこ。

そしてモリスがやってきて
静の案内で蔵座敷に入った。

希子が台所横にたっている。
「どないしたん?」

希子はモリスにたのまれた肉を
持ってきた。
その肉は・・・大きな塊だった。

「油は少ないし、すき焼きにむく肉では
ないな・・・・」と源太。

めいこは、「きれいなお肉やな~~」

といいながら、においをかぐ。

そして、「これ・・・絶対おいしい!!!!」

天性の食いしん坊の勘である。

蔵では静がモリスにビールをついだ。

アメリカ的なまりの日本語で「スコシ
オジカン、イタダク、イウテマスンデ・・」

希子は静を制してから・・
漬物をだした。

ーアイアム ジャパニーズ ピクルス・・・で
ございます。

台所では忙しそうだった。

肉の塊を糸で結んで・・・

ロースハムのようにした。

そして

庭で燻製用の機械を作って・・・

いぶす!!!!!

機械を作ったのは泰介、諸岡だった。

「ローストビーフでございます・・・。」

出したのはロースとビーフ。
モリスは日本料理を注文したはずなのに
それは違うという。

めいこはめげることなく、ビーフを
モリスの目の前で薄く切る・・。

「日本料理は素材の力を最大限生かすものです。
このお肉はこれが一番おいしいと
判断しました。」

希子が通訳をする。

「醤油と言う日本のソースと
日本のハーブです。

どうぞ、召し上がってください。」

丼にごはんをいれて
ビーフを並べ、ねぎとわさびを
のせて、モリスに進めた。

モリスは、両手を組んで祈る。

ーあれが、いただきます・・・かね?

モリスは食べる・・・
何も言わずに・・・黙々と食べた。

その様子はおいしいという悠太郎であり、
活男でもある。

ーおいしいときの顔って本当に
みんな、似ているね~~~。

めいこは思わず、微笑んでしまった。

「あ、あのおかわりしましょうか?」

モリスは話を始めた。

彼には息子がいて、息子は料理が好きだった。
彼を無理やり軍人にした。
でも、真珠湾でなくしてしまった。

モリスは彼の写真を出した・・・。

めいこは、かっちゃんの手帳を出して
「私にも料理好きの息子がいました。」
という。

「ご飯作るために兵隊になって
船に乗って戦死しました。

私は、アメリカを許すことができません。」

モリスは、それを聞いて、だからあなたに
会いたかったという。

誰しも憎みながら生きたいとは思わないし
憎んだから楽になれるというものでは
ない。

彼は憎しみでは何も生まれないという。
めいこのお結びを食べて、それを感じた。
息子だったらめいこのおむすびをおいしいと
思うだろうし、自分もそれを食べて
同じようにおいしいと感じた。

「ここから、好きになれる・・・」

モリスは空を見た。

めいこも見た・・。

「おいしい顔って同じなんですよね。

日本人もアメリカ人も

食べなければ生きて行かれ変から
きっと同じなんですよね。」
めいこは涙が出た。

「忘れんようにせんとあきませんね
命をかけて争うほどのものは
なにもないんやて・・・・おかわりしましょうか?」

笑顔になった。

お変わりをつぐめいこ。

「おいしかったですか?」

笑いがはじける。

「わかるもんやな?」

泰介は心配で除いていたが
なごやか雰囲気だったので
安心した。

そこへ希子が出てきて
泰介、諸岡、ふ久、源太
銀次、タネにいった。

「お相伴しませんかって・・・」

泰介は笑顔になって

「もちろんです」といった。

ローストビーフ丼をみんなで食べながら
それぞれが言う。

「この肉うまいわ~~」

「おいしいなぁ~~」
「ねぎとわさびが利いている~~」

「(おいしいって)なんだっけ??」

「ヤミ??」
「ヤミ・・・・(笑)」
「ヤミ(笑)」

蔵のなかでおいしい笑顔が
そこかしこにあふれた・・。

*********************

「ここからはじまる・・・」と

モリスはいった。

憎いと思っていても
あってみないと分からない。
話をしてみないと分からない。
そして、一緒にご飯を食べて
見ないと分からない。
お互いを理解をしながらそこから
平和への道が開けると

モリスはそういうことをいったのだろう。
録画をするワンセグの事情でモリスの
台詞の日本語の文字表示が見えない。
だけど、そんな話をした・・・と
頼りにならない記憶ではありますが
そんな感じを書きました。

まさか・・・ローストビーフとは・・・・・・

日本の醤油のすばらしさを改めて
感じた話でした。

たしかに、どんな素材にも会う。
こんなソースはフランスにはない。

そして、あっさり系の肉には
その素材を生かしたいぶすと言う
方法で調理をしてローストビーフに
したことは、すばらしいと思う。

ねぎのおいしそうなこと。
わさびのおいしそうなこと。

単なるローストビーフではない。日本風の
ローストビーフ・・・これいかに?
が、食べたことのあるローストビーフと言う
点が、モリスにとってうれしいことだったと
思う。

おいしい顔は万国共通。

本当にうれしいお話でした・・・。

で、明日とあさってでおしまいですが
悠太郎の消息が気になります。

悠太郎が帰ってきたとき、めいこは
食べ物は何を出しますかね?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

147)ごちそうさんあらすじと感想

2014-03-26 09:58:18 | テレビ番組

とんだごちそう2

毎日復員列車を見に行くめいこ。

他の家族の再会を横目で見てがっかりして
帰る毎日だった。

そんなめいこに、静は声をかける。
「わたしは、8年・・・待ったで・・。」

「負けませんよ。」とめいこ。

家にはいると川久保、諸岡、泰介が
どうも、イラついている。

「何やってんの?」

「おねえさん」、と川久保がめいこの前に座って
いった。

「はい・・」

「この春の中等学校の甲子園大会が
あるというのは知っていましたか?」

めいこは新聞で読んで知っていたが
川久保の話によるとそれが中止になったという。

去年の夏は西宮の球場だったが
この春からは甲子園が使えるようになった。
さすが、ベースボールの国だとアメリカを
高く評価していたと川久保は言うが・・・・

「このご・・・この・・」あまりの感情に川久保は
諸岡にタッチした。「この期に及んでGHQが、
GHQが・・・・」といいながら言葉がつまり
諸岡は泰介にバトンタッチした。

「その決定を自らひっくり返して・・」と泰介。

「甲子園はつかわさへん、大会は中止すると
いうてきよったんですわ・・。」
と川久保が結んだ。

「なぜ、許可があってそれがひっくり返されたのか
合点がいかない」、と川久保は言う。

めいこは甲子園大会中止に、
「それはあかん」と激怒した。

「なぜ、一度大丈夫だったのがあかんなったのか」と
静は聞く。
「その辺の事情は希子が・・・
おっそいなぁ~~~」・・・と

川久保は、希子の帰りを遅いとイラついていた。

めいこと静は川久保が怒るのをめずらしそうに
みて、「初めて見た。怒ったのは・・・」と話しあった。

「ごめん、おそなって・・・」

「遅いよ本当に。
それでどうなった?」
イラつく川久保は、端折って帰ったばかりの
希子をせかした。

大会主催者は米軍に問い合わせたという。
今折衝を重ねているらしい。でも、そこの許可が
降りたらしいが・・・
GHQの民間情報教育局という組織から大会を
中止すると言われたという。この組織が
こう言った件を左右する機関らしい。しかし
この機関は大会の話を聞いていなかった。

「親方に話をせずに決めてしまったので・・」と希子。

「話をせずに決めたからへそを曲げてしまって・・か・・?」
と静は聞く。

希子は「簡単に言えばそういうことですね」といった。

なんだか、合点がいかない。
「それだけのことで中止って・・・?」とめいこがいうと
川久保は早口で気持ちをぶつけた。
「なんと、けつの穴の小さいことでしょうか。
夏の大会の時はGHQは再び日本の
若者の血潮を沸かせるだろう
おめでとうとまで言うてたのに・・!!!」

「僕らに何かできることはあるかな。
目標が突然奪われるようなあんな思いは
後輩にさせたくない・・」と泰介。

「そのとおりや」、と諸岡。
めいこは、「なんでもするから、いうて!!!」
と勢いよくいう。

「うん、」と泰介。

「アメリカの差し入れに腹下ししこもか?」
その言葉に、泰介、諸岡、川久保
顔を見合わせた。

署名運動をやろうという結論だった。

ーその日から怒涛の署名集めが始まりました。

闇市で静とふ久が署名を集めている。
「おおきに、ありがとうございます。」
そこへめいこがおやつをもって
「おひとつどうぞ・・・」という。

かいた人は喜ぶ。

大声で署名をお願いする一同だった。

こちらはうま介の店で、署名運動の決起を高めて
町へ飛び出す。
ここは西門家だけではなく、町内の人たちも
参加していった。

「生き残った僕らにできることは・・・」と泰介は
ぼそっといって

大声で「この手で・・・」と右手を挙げて
「甲子園を取り戻すことだけやぁ!!!!」

うま介の店に結集したメンバーはいっせいに
「うぉ~~~~~~~~~~~!!!!」と
勝鬨を上げた。

ーラジオ組は・・・
希子がマイクをもち、川久保が、マシンの操作をする。

町の通りすがりの人にインタビューをするのであるが
普通の生活の質問から、むりやり甲子園大会の
話しに持っていき、それから、大会中止は理不尽だと
訴え、その賛同を得るようにする。

川久保に至っては、広島商業と中京商業の
名試合の話をするのである。
通りすがりのある人は野球に関心がなくて、
頭をかしげてさっていった。

ーかなり強引なインタビューを展開し
町の声を集めました。

それを聞いているモリス大尉。(日本語わかるのか)

ーこうしていよいよGHQに直接市民の声を届ける
こととなりました。折衝の場で手渡すことが許された
のです。

その出発の時西門家の前に勢ぞろいした一同。
「では、思いのたけをぶつけにいってまいります!」と
川久保が挨拶をした。

見送る女性たち。
これは出征のシーンではなく
平和な時代になって交渉という戦争への出征の
シーンである。

「会社休みもらえてよかったね。」と希子。
「うん!!」と川久保。

ふ久は「がんばってな」と諸岡に言う。

「うん!」と諸岡は言いながら
大吉をだきあげ、「大吉、まっとれよ!」という。
大吉は、「はい」と手を挙げていった。

「ほな・・おかあさん!!」と泰介。
めいこは、泰介の両腕を両手で
にぎりながら、「しっかりやるんやで!!」と激励
した。

うなずく泰介。

静は、「せぇ~~~のっ!!」と
合図をした。

♪~~勝ってくるぞと、勇ましく~~~
誓って国をでたからにゃ~~

交渉メンバーは歌に合わせて
行進するように一列になって出発した。

「それは、それはまずいですよぉ~~」と
男性の制止にもかかわらず
めいこたちは歌う。

♪手柄たてずに死なりょうかぁ~~~!!!

終戦はとっくに終戦だったが・・・。
戦いはあらゆる意味で続いていた・・

ということだ。

台所をするめいこに、希子は声をかける。
「今日はみんなに何を作るんですか?」
「コメのコロッケ・・・

コメは米(べい)コロッケはカツ・・
つまりアメリカに勝つや!!」と
めいこ。

二人は笑った。

「最近、顔出さなくてごめんね。」と希子。

「ええ、ええ。忙しいのはわかっているし。
けーへんというのは思いやりってことわかって
いるから大丈夫!!」

希子は思いを伝えた。
希子はめいこを大好きだということ。

希子にとってめいこは
姉であり
母であり
一番大事な友達で
なんでそんな人のこと傷
つける仕事をしているのかなって
思うという。

めいこはうれしくなって希子を抱きしめ
「大丈夫だから、わかっているから」と
言った。

さて・・・ラジオ放送局では・・・
モリスに強引インタビューが
ばれたと希子に上司が言う。

モリスの部屋に行くと通訳が
「なぜあのようなインタビューをやったのか
白状しろといってます・・・」という。

その夜の夕餉。

コメのコロッケを食べるが、
みんな元気がない。

めいこ、静、ふ久は
泰介、諸岡、川久保に
折衝はどうだったのかと聞く。

あいての民間情報教育局の
ベーカーは、自分は何も聞いていないの
一点張りで話を元に戻そうとしない。
川久保はそれは反省しているから
どうにかしてほしいというが

ベーカーは、学生の本分は勉強だ。
そもそも年二回も大会があるなんて
どうかしているという。春も夏も
野球をしていたらあほになるというのだ。

川久保は日本には文武両道という
ことばある。体も頭も同時に鍛えると
いうことだと説明する。

すると、これをやってみろと
ベーカーは言う。

それは・・・・・

腕立て伏せをしながら

数学の問題を解くのだった。
川久保は挑戦したが
腕立て伏せも数学の問題も
どうにもならなかった。
「数学やなかったらな・・・・」
というが・・

その話をめいこたちにした。

「ふ久は?」とめいこはいうが
ふ久は数学はできても体育が
てんでダメである。
その前にはたして文武両道とは
そういうものではないだろう。

泰介は自分たちの思いをぶつけるためには
ことばが問題だ。といった。

通訳を介してでは、うまく伝わらないのである。
相手の言葉で話さな伝わらないという。

そこへ希子が帰ってきた。
様子を感じて「あかんかったんやね」という。
「聞かんうちからわからんとってよ・・・」と川久保。

希子は強引なインタビューがばれたことを
話した。
それで、大丈夫だったのかと川久保が言う。

事情を説明したら助けてやってもいいと
モリスは言ったという。

「でもね・・・」
民間情報教育局のカーチスとモリスは
同じハイスクールで、顔なじみ。
面識がある。

「助けてくれるって?」と川久保。
希子は続けた。

「それにはひとつ条件があるって」

「ヤミを(モリスのこと)ここに招いて最高の日本料理を
だすこと、最高でなければ
協力しないと・・・・」

めいこは、アッと驚くが・・・

*************
確かに今、春の甲子園大会をやっています。
こうした大阪の人の思いが
甲子園を支えているのですね。
さすが、商人の町です。
人の気持ちがひとつになればこれほど
強いものはないのです。

っていうか・・・
ラジオ放送を聞くモリスさん。
日本語わかっているのでは?
いいえ、私は聞こえませんって
佐村河内さんじゃあるまいし。

いいえ、私は日本語がわかりません
っていうのかな?

でもあの通訳のベーカーさんだっけ?
名前なかったっけ?
いつも、へんな命令口調の日本語ですよね。
白状しろ・・・とか。説明せよではないですか。
犯罪人ではあるまいに。

で、昨日、川久保と諸岡が血相を変えて
泰介につめよった件とは
この甲子園大会中止のことだったわけで。
いよいよ、めいこの出番となったのですね。

めいこがおいしい日本料理を出して
くれるか否かで甲子園が決まるのです。

このへんはフィクションでしょうけど・・・。

まさか腹下しをまぜるわけにはいかない
わけで・・・めいこはどうするのでしょうか。

いまだ帰らない悠太郎を待ち
失った活男への罪悪感を持ちながら
生きているめいこ。
この気持ちの折り合いはどこで
どうつけるのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする