第10話 冷たい月
ウノが亡くなって4年後となった。ウノの命日。ヒョングムは寺で祈りを捧げていた。
ミョンウォルと名乗る売れっ子キーセンとなったジニは荒れて泥酔し池にはいって死のうとする。
ちょうど旅の途中のヤンバンのキムジョンハンがそれを助ける。
おい待てやめろ!何をしているんだ!死ぬ気か!!!しっかりしろ!!
「いや!!離して、やめておろして。いやぁ~おろして!!」
「大丈夫か?何のマネだ?」
キムジョンハンの頬をたたくミョンウォル。
「なによ、なんでじゃまするのほっといてよ。
なにしようかってでしょ。」
「ならば死ぬのを見ていろというのか」
「お前には私が生きているように見える??」
「初めて合った相手にお前とは無礼な!!」
「御酒持ってきて・・
乾杯しなくちゃこの上なく哀れな私の愛をいわって」
そういって倒れるミョンウォル。
その彼女を引き取りにきた、一人の男がいた。
ジニのボディガードをしているムミョンだった。
いまや、キーセンになったタンシム。教坊の下男になったウノの下男トクパル。
売れっ子キーセンのミョンウオルは豪華な家に住み、豪華な生活をしていたが、心は死んでいた。
朝、ヘンスペンムと、教育係のクムチュン、タンシムがあるいてくる。ミョンウオルは、ムミョンとトクバルを一緒だった。
ペンムを見て頭を少し傾けた。
クムチュンは「礼をするならきちんとなさい」
「お怒りですか?礼は感じた分だけすればいいのです。」
「どこへ行くの修練の時間でしょ?」
「まだ修練を無理強いするつもりですか?」
「なんですって?」
「何度いっても私は舞など舞いません。」
ミョンウオルの輿が通る途中、キムジョンハンが物乞いのごはんを
よこどりして飯を食っていた。
乞食からミョンウォルの話を聞く。
天下に怖いもの無しのミョンウオルです
手を握るだけで家一件分の玉代だぜ
キムは、ミョンウオルにともにすごしたいという。
「無理です。今から行く先はいただく玉代は家二件分です。
それ以上払ってくださるなら・・・」
「私にはそんな金はない。」
「・・なさけない、玉代はお金だけではないのに・・・」
ピョクケスにもその噂は届いていた
「ミョンウォルか~~
美しい上に最悪の振る舞い、一度鼻の先をおってやろうか。」
「世間はあのおなごを得ようとする男で溢れている。」
「あのものと詩を交わした明の大使は今だにフミを送っている。」
ミョンウォルの人気でプヨンは怒り狂う。
メヒャンは、ミョンウォルに技芸はたいした事はないと言い切る。
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ソクチョンの宴を行っている場所にキムジョンハンが笛をかなでて参加する。
それを聞いて、ミョンオルはリズムを早くしたり遅くしたり楽しそうにコムンゴを奏でる。
「どうだ?私の玉代はきにいったか?
今宵はわたしとすごすか?」
「それもいいでしょ~~
生きるも死ぬも玉代しだい・・・」
ソクチョンが聞く。
「なにがほしい?望むものを与えよう」
「では御内室の座をいだだけますか?」
「えええ??」
「冗談です。キーセンごときが御内室など拉致もない。
御内室の部屋をいただきたい。
御内室は、私の目に止まらぬ所に追い払ってください。」
「それだったら、そちに妻の家をやろう。」
「なんという女だ!!まったくけだものにもおとるやつだ。」
「人倫にそむいた罪は死に値しましょうが、旦那様がお手を煩わせる必要はありません。」
そこへ刑を執行する役人が入ってくる。
これはミョンウォルの策だった。
妻を追い出させたミョンウオルは人倫にそむいた罪で死に値する、
法をおかし、キーセンを妻にするといったソクチョンも死罪になる。
「ではわたしから、(捕らえられましょうか)??」
ソクチョンは怒り出す。
なさけないとキムジョンハン。
宴をひっくり返して去っていく。ソクチョンはますます怒って、キムジョンハンをつかまえよと、叫ぶ。
面白そうに笑うジニ。
怒り狂うソクチョンの追っ手に逃げるキムジョンハンだが、あやうく殺されそうになったところで、ムミョンに助けられる。
キムジョンハンはミョンウォルの家に連れて行かれる。
「お待ちしてました旦那さま」
「それは結構だ。粗末な笛など、玉代とはいえまい。」
帰ろうとするキムジョンハンに警吏がとらえに来る。
「あれは、謀反人を捕らえる警吏。あのものは謀反人か??」
と興味を持ったジニだった。
キムジョンハンは、王様の下につれていかれて
判書に任命されそうになる。
断るキム。
王は「毒を服すか命に服すかえらぶがよい」
「それなれば毒を賜ります。
6年前にとうにに捨てるべき命でした・・・。」
「ならば朝鮮の楽曲を誰が守るというのだ・・・」
朝鮮に来ていた明の大使は、朝鮮の音楽や踊が大変嫌いだった。
キーセンなど、話にならないほど嫌っていた。
それで明の大使は朝鮮の楽曲の楽譜を全部燃やそうとした。
大使は低俗だと言い切った。
「郷学」=母国の音楽(ヒャンアク)は大事というが、明の属国であることから、明(中国)の唐学だけを行い郷学は必要ないと大使はいった。そして、それら大切は資料や楽譜は炎の中に消えた。
王は朝鮮の楽曲の保存を望んでいる。そのためにキムジョンハンを任命した。王の思いにキムジョンハンは判書の任命を受ける。
カンプクを着ることになったキム・・・
わたしになにができるのかと悩む・・・。
友人であるピョクケスは協力するという。
明のチャン大使へなんとしても朝鮮の音楽や舞いを知って欲しいと思うが、そのため策を考えるキムジョンハン。
詩を歌って勝負しようという。
大使は何をかけるのかときく。
キムジョンハン:「私が勝ったらその技芸(朝鮮の音楽)を見てください。」
大使:「では私が勝てば、どうする?」
「そのときは朝鮮の楽曲を廃止します。」
「よかろう~~うけてたつ。」
題は「明」と「遼」にしよう。
30篇にわたる詩がやりとりされる。
キムジョンハンは勝つとプヨンはいう。
仕事で詩を書くから書くのはなれているから・・・大丈夫です。
二日目ですか・・・
ミョンウオルはこの競争を気にかけている。
もし、キムジョンハンが勝てば、女楽が技芸を披露するわけだし、責任重大になる。
「女楽が危ういですね・・(笑)」
礼曹判書=イエージョパンソがキムジョンハンと聞いてミョンオルは驚く。
「この腐った世の中に怒りを募らせるのも少しは話の通じる相手かと思ったけれども、王様に呼ばれてすぐさまカンプクにそでをとおしたところをみるとただ権力が好きな犬だったようね。」
詩の勝負はキムジョンハンの勝ちになった。あとは女楽の力だというが。
メヒョンは女楽よりソンド教坊のペンムを推薦する。
宴はペンムに委ねられる。
松都=ソンドへ行くキム。
メヒャンは明は朝鮮の楽曲をつぶすつもりなんだから、なにをしてもむりだ。朝鮮の楽曲はこれからも、今までどおりやっていけばいいのだと計算する。ソンド教坊はあわてた。
ペンムは真心が通じないわけがないという。窮地にあるペンムたち。クムチュンはシミョンウォルがおとなしく宴を受けるわけないと疑う。
まさか宴をぶちこわしてやろうとおもっているのでは・・・?
当日ミョンウオルがいないと騒動が起こる。
どういうことだというキムジョンハン。
ミョンウォルはお寺にいた。
寺では早く行けといわれていた。
法主はジニにで明月(ミョンウォル)という名をあたえた。
やさしい女性を想像していたのであろうか。
ジニはウノとの初恋が破れたことから、不信に陥っていた。心を閉ざして、暖かく明るい月どころではなく・・・冷たい冬の月になっていた。
「真冬の冷たい氷のような月になるのもいいでしょう。
それらは、目という目をつぶす刃にもなるのです。」
ミョンウォルを連れに来たキムジョンハン。
が・・彼に従うつもりはない
「コムンゴの名手の誇りはないのか?」
「ヤンバンのやからは勝手なことばかり
普段は卑しい身分とか、いうくせにこんな時は
都合よく名手などというのですか。はらわたが煮えくり返ってまいります。政を盾に私服を肥やすことしか考えていないものが着るそのカンプク。みただけで吐き気がします。」
「そなたがいうとおりだ。そなたが、正しい。」
腐敗したこの世でヤンバンだ役人だというやつ等は権力を振りかざしては民をふみつけにして私腹を肥やすことに忙しい。民の苦しみなど気にも留めない。
だがこの国の郷学は民を心からうれいて慈しむために生まれた。その心が忘れられているために世の中が一層腐敗している。
だからこそ私は決して郷楽をあきらめない。あきらめれば民を思う心が、その心が永遠に忘れ去られてしまうだろう。
「勝ち目のない戦でございます。郷楽を葬ると決め、目と耳を閉じたものが相手。その相手を説き伏せられる音色などこの世にはございません。」
「私は真心を信じる・・・。そなたの真心が指先で音色となり朝鮮の郷楽を守ってくれると信じている。」
フッと笑って立ち去るミョンウォルだった。
大使はつまらなさそうにソンド教坊のキーセンたちの演技を見ている。目と耳を閉ざしてしまったものの姿である。友好にとの配慮で明国の衣装が出てきても、つまらなさそうにしている。
ピョクケスは大使に感想を聞く。
もとより感想などないが・・・。
気を使ったピョクケスが楽器をおねがいしたい・・というと、今まで姿を見せなかったミョンウォルが現れる。
「ミョンウオルと申します。大使様のご高名はよく存じています。なにやら今日は素晴らしい音色を奏でそうな気がします。」
コムンゴを出すが、そこには弦がない。
怒る衆人たち。なにをふざけた事をするんだ。大使も怒っている。
大使に向ってミョンウォルはいう。
「そのお心に響く音色がこの朝鮮にこの世にあるでしょうか?音色は耳で聞くものではありません。心で聞くものです。しかし大使様はあるお考えをお持ちゆえ、その心を閉ざしています。いくら私が調べを届けてもそのお心に届くわけにはいきません。」
ミョンウォルの話は、おかまいなく続きます。こうなると理論戦です。
「ですが、大使は音楽には秀でた才能をお持ちと思います。
心で聞くのであれば、奏でた方も奏でたものの心が音そのものとなりましょう。コムンゴの弦がいかに響くかは大使様のお心しだい。」
「つまり、私の心が清ければ」
「清く響きましょう」
「私の心がにごっていれば」
「にごった調べになりましょう」
その対話に大使は面白いと笑い出した。
詩もうまいと聞いていますが、試されますか?
との話に大使は、天と東との言葉を与えてミョンウォルに詩をつくらせます。
ふるさと(中国から見れば朝鮮は東になる)は、誰にとってもすばらしい国であるものだという詩を作る。
大使はミョンウォルの賢さに感心し、チマに詩をかき、再びここに来る時はそなたを尋ねようといいます。その時はこのチマをもってくるがいいと。
ところが、ミョンウォルは笑いながら、そのチマを引き裂いて火にくべます。
大使は激怒されるところで10話は終わります。
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カウントダウンもユニバーサルスタジオジャパンで・・・
初日の出も・・・ユニバーサルスタジオジャパンで・・・
お初のデートも、ユニバーサルスタジオジャパンで・・・
他にいっぱいいっぱい・・・来年も今年も
ユニバーサルスタジオジャパンで(笑)
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ウノが亡くなって、がっかりしているのは、ジニだけではありません。
わたしも、ガッカリしました。もう~~10話なんて・・・なくってもいいわ~~~と思いました。
ところが・・・
この話のすごさは、(私の考えですが)
またまた別のところにありました。
また
もういちど
見てみようと思ったのは、ミョンウォルがいかにして、立ち上がるかというキーセン根性物語に、(笑)興味を持ったのと、わずかであっても、想い出のシーンがあって、ウノさまが現れるのです。
もちろん・・・・その時のシーンをそのままつかっているので、新しく編集などしたものはなく・・・あ、あのシーンだ・・ってすぐわかりますが。
それでもウノさまが現れるのであれば(笑)、また見よう・・・・(けなげ)と思ったしだいです。
10話のあらずじも、書いていたましたが、どうも・・・あやふやだったりするので、他のサイトも参考にしました。
すみませんです。
またもう一度見る機会があれば、書き直すことも検討しています。
ミョンウォルの理屈が・・・いまいち書きくだせなくって、(笑)
ミョンウォルは、あの日、ウノが「舞わなくてはいけないのか?」と聞きましたよね。舞いが美しいミョンウォルは、しばらく師匠ペンムへの不信もあって、舞いを封印しています。
この封印を解く日が・・・・
鶴と剣の舞を見事に舞った日らしいのですが・・
そこまでみていません。
見事に待った後ミョンウォルは、「この舞いをあなたに捧げます」と、いうのです。ウノさまに・・・・捧げる舞い。ミョンウォルのいじらしさが、悲しくて感動的でした。
エッとまだまだ先の話ですが。
だから、やっぱりウノさまがきになるので、ファンジニを続けます(笑)