goo blog サービス終了のお知らせ 

随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

星霜の 落つるが如く 蛍かな

2009-06-17 | ちょっと変わったお話
 一昨日のことでした。下の息子の日本語教室で「作文か詩か短歌か俳句を一人ひとつずつつくりましょう!」というのが宿題になり、その話をしていました。元来うちの娘と私はこういった文章を書いたり創作するのが比較的得意なのですが、うちの細君と息子はこういうことがからっきし苦手です。いつも作文を書かせると、たった原稿用紙2枚の作業が簡単に徹夜作業になってしまうから不思議です。確かに本を読んでいないことも原因にあるのですが、根本的に「文章を書く」というのが苦手なのです。

 で結局何を書くの? と聞いたところ、迷うことなく「俳句」という返事がありました。理由は案の定「字数が少ないから・・・。」とのこと。全くわかっちゃいないというのが実態です。字数が少なければ少ないほど、表現が難しくなるのがわかっていません! まぁ、文章を書くのが苦手なわけですから、少しでも字数を減らしたいのはわかりますけどね・・・。

 そこで娘と二人で、どんな俳句が作れるかな? とためしにいろいろと話をしてみました。最近ちょうど家の庭でも蛍が見え始めました。暗い夜になると、クリスマスのライトみたいにグリーンの蛍光色をいくつもちらつかせています。それがなかなか風情があっていいのですが・・・。で、そんなことを言っているうちに、一句ひらめきました。

 「星霜の 落つるが如く 蛍かな」 By Alford J. Claud

 自分では空からあまたの星が落ちてきて、それが蛍のあの光になったんだよ! ってな感じの意味で読んでみたのです。まぁ、だいたいにして文章自体がいつも乱雑な私ですから大したものが書けるわけでもありませんが・・・。でもこれを読んだときに違和感を少し感じていたのです。

 星霜というのは、本当の意味は「幾歳月」をあらわす言葉なのです。だから裏読みをすれば、幾歳月を経て燃え尽きた命が儚い蛍のようにきらめいているのだ! ともとれるのです。いや、実際自分は意識していなかったのかもしれませんが、何か人生の儚さをそのとき感じていたのかもしれません。そんな気持ちになったのも折りしもプロレスラーの三沢選手が急逝してしまったからかもしれません。意外なことかもしれませんが、私は結構昔はプロレスマニアだったのです。どちらかというとジャンボ鶴田派でした。技はジャンピングニーパッドしかないけど、王道のストロングスタイルを貫いたあの選手もまた、早世でしたね。そういう切なさが何となく胸の中にあって、そういう俳句が読めたのだと思いました。

 ところがです・・・。昨日の午後に突然メールが入りました。

 私が仕事でお世話になっているとある会社の人が、休みにテニスをやっている最中に突然心臓発作で意識を失い、そのまま帰らぬ人になってしまったのです。さすがにメールを見たとき、そして電話をして彼の同僚に話を聞いたときにはショックでした。だってこないだ、それも10日ほど前に一緒に元気にお酒をいっぱい飲んだ人ですよ! 一緒に仕事をばりばりやっていた人ですよ! なんでそんな死んでも死なないようなおじさんが簡単にコロッていってしまうのでしょうか? びっくりなんてものではなく、心の中にぽっかりと穴が開いてしまったようでした。

 その時感じたのです。この句はそういう何か、予知的なことがあったのかもしれない・・・と。

 まぁ、霊感的なことは非科学的かもしれませんが、私はこの拙い句ですが、彼に時世の句としてささげようと思いました。

 ご冥福を心からお祈りしたいと思います。

景気回復へのNavigation

2009-05-29 | ちょっと変わったお話
 出張に行くとかなりの頻度でレンタカーを借ります。ところがよっぽど良く知っている場所以外は、最近Navigation Systemを借りることにしています。以前は単に空港やホテルから目的地へ、ということでGoogle Mapをコピーして行けば事足りたのですが、最近いろいろな付き合いが増えたり、余裕ができるとその周りのいろいろな場所に行くことが多くなりました。お客さんとレストランとかで待ち合わせをしたりするときなどには、必需品となったのです。それにこれがあると最適ルートもわかるし、時間も表示されるので、本当に便利なのです。

 また、道を間違えていないか? 等に対する自分自身の保険になるのです。

 ところが、レンタカーと一緒にこれを借りるとだいたい一日15ドルくらいよけいにかかります。月に大よそ2-3回、日数にして5、6日くらい借りることになるのでしょうか? そう考えると果たして借りることが良いのか疑問に感じました。市販されているものを見ると、多少高いものを買ったとしても半年あれば元を取ってしまうことに気がつきました。

 ということで、ついにNavigation Systemを購入してしまいました。

 かなりの間、Hertzの「Never Lost」というSystem(2次元Map)に慣らされてきた影響もあり、新しく買ったものは新鮮です。3次元Mapになったので、以前に比べて見やすいですし、更にBluetoothによるHand Free Callができるのです。これで車を運転しているときに片手ハンドルにならなくてすむのです。(注、米国では車を運転しながら携帯をかけてよい州と悪い州があります。Hand Free Callであれば、だいたいOKなようですが・・・。)ここ2週間ほど使っているのですが、本当に便利です。

 恐らく日本のNavigation Systemであれば、もっといたれりつくせりなのでしょう。音声案内、渋滞情報、検索システム、日本語等々比べるのもおこがましいかもしれません。でも米国の道は日本ほど細かくないし、私の住んでいるエリアは都心部でも渋滞はそれほどひどくありません。出張先でも一度は行った事があるので、大体の方角は間違うことはありません。だからそこそこの機能があるものであれば、十分事足りています。

 以前だったら出張の度にレンタルしていたのですが、こういう経済的にせちがない世の中になったので、ちょっと考えてみたら、こんな風にコストも減らせるし、機能がアップして便利になることもあるんだなぁって思いました。こういう発想の転換が必要だ、と改めて考えてしまいました。

 考えてみれば、我々はついつい目先のことばかりを正面からばかり見ていて、ちょっと角度を変えてみようとはあまり考えません。でもちょっと違う方向から考えてみると、値段も安くなり便利にもなる一石二鳥なことっていうのも意外とあるものかも知れない、と思いました。

 Navigation Systemに経済状況不振からの脱却への道しるべを教わったような気がします。(笑) でもこれって大げさですかね・・・?

違いのわかる男

2009-05-14 | ちょっと変わったお話
 海外に来て一番重要なことは「語学」です。言葉がしゃべれなければ何もできません。それは当たり前のことです。もちろん基礎知識も大事ですが、実際に問題は机上ではなく現場で起こっているのです。したがって起きた瞬間に何とかしなければならないのもまた道理です。そういうときに我々が真っ先に使うものが「辞書」なのです。

 最近はいろいろと便利になり、膨大な語数を網羅した「電子辞書」が出ています。だから海外にいる人間は必ず一台は常に携帯しており、それを使ってわからない単語とか文章を解読しています。というか、それがないと安心して街をうろつけないのではないのでしょうか?

 ところがです、私はこの電子辞書なるものが苦手なのです。うちの細君や娘はひょいひょいと使いながら調べているのですが、私はそれができません。PCやら楽器やらオーディオやらそういう面のデジタルにはめっぽう強い(と家族や友達は言いますが・・・)のですが、どうもこの電子辞書だけはなじめません。したがって私はこの分野に関しては「アナログ派」なのです。

 オフィスにも家にも分厚い英和辞典・和英辞典をそれぞれ持っています。それだけではなく携帯用に小型の英和&和英辞典も持っています。これがないとしっくりこないのです。それが何故? か最初はわかりませんでしたが、よくよく考えてみると、電子辞書だと限られたディスプレイの中の文字しか読めないのです。イディオムやら文例を「ばーっと」みることができないのです。そういうのがたくさん書いてあれば、その中からチョイスして自分の文章に当てはめることができるのですが、電子辞書の場合「一元的」すぎて、解釈が限定されてしまうのです。それ故、文章を訳していても、作っていても電子辞書だと「しっくりこない」場合が多いのです。どうもそれが原因なようです。

 デジタル化が進んでも、納得できないことってあるんですよ・・・、きっと・・・。

 世の中全てデジタル化という中で、私もご他聞に漏れずいろいろなものを使ってきました。便利になるのはもちろんなのですが、その反面、やっぱり前のほうがいいなぁ、と感じることも多くあります。例えばLPレコードがそれにあたります。いまや死語と化した「レコード」、これこそまさにアナログを代表するものであると私は思います。CDやらMD(これも最近死んでるように思いますが・・・)など音源のほとんどは全てデジタル化されている時代です。基本的な違いはアナログは全ての音域・波長を雰囲気も含めて全部記憶してしまうのですが、デジタルであれば、人間に聞こえない音域・波長はカットできます。そのため記録量を減らすことができ、コンパクト化できるのです。確かにアナログとデジタルのデバイスの差についてはっきりとわかる人間はそういないでしょう。言っている本人の私でさえ、わかりません。強いて言えば、なんとなくですが、音の厚みというか空間的広がりがアナログのほうがよかったかな? という程度なのです。音楽を30年以上、たとえアマチュアとしてやっていた人間でもそんなくらいにしかわからないのです。したがって普通の人にはっきりとわかるとも思えないのですが・・・。

 基本的に私はデジタル派なのですが、こういった「辞書」とか「音源」とかのちょっとしたところだけがアナログ派なのです。それもそこの部分だけは何故か妥協できないという筋金入りの偏屈なのです。でもそういうところがレトロであり、ノスタルジーであり、真実の深い追求だと自負して、時にはナルティズムに陥っています。そう、人間にはそういう「深いこだわり」が必要なのです。たとえアナログチックなものであっても良いものはずっとこの世に生き残るのです。そういうものを大切にしなければならないと思います。

 「違いのわかる男」になりたい・・・、と思う今日この頃です。

細君の決断に至るまで・・・

2009-05-05 | ちょっと変わったお話
 先日うちの細君が歯を抜きました。元々歯は良くないほうで、若い頃相当数の歯の虫歯治療をしたり、クラウンをかぶせたりしていたようです。見た目は綺麗なのですが、そのほとんどが「ウソの歯」なのです。これがここに来て結構痛んできたのです。

 要は「根幹治療」を抜本的にやらなければならなくなったのです。

 事の始まりはちょうど一年前、違和感を覚えたのでこちらの歯医者に行ってレントゲンをとったら、「あら、大変!」という事態になったのです。こちらの歯医者は治療によって専門のお医者さんがいるので、あちらこちらに行って話を聞きました。検査結果から、前と下の左側の歯がそれぞれ根っこからやられているというのがわかりました。

 結局、上の歯は手術して根っこの最深部を切り取り治しました。下の歯はクラウンの上部から根っこに薬を入れ、治していこうというものでした。でもこれは上手くいくとは限らないとは言われていました。その後、上の歯はOKだったのですが、半年後下の歯はやはりうまくいかず、「インプラント」による治療をすることになりました。

 元来歯医者に関しては、日本での治療よりも米国でやったほうが良いという方が多いです。それだけ技術が上であるというのが大方の考えです。うちの細君もこれを見て、米国でやったほうがいいということになり、施術を受けることにしました。どうも細君の歯がこんな風にぼろぼろになったのは、昔の日本の歯医者の施術自体が技術的に低かったこと=やぶだったこと、が根底にあるようです。それでそういう決断をしたのです。

 ところが・・・、です。米国でやるとなってから問題が発生しました。内容が良くわからない! ということです。つまり日本であれば、内容についてこと細かに聞くことができるのですが、米国では全てもちろん英語でやらなければなりません。いろいろと事前チェックをしていくのですが、やっているうちにどんどんわからないことが出てくるのです。これを逐一確認していかなければならないのです。

 うちの細君、こういうところが妙に細かいのです。まぁ、自分のことなんできちんとしなければならないのはわかります。また私は当事者じゃないので、「失敗したくない!」という気持ちはわかっても、「どうやったら自分なりに納得できるか?」というところがわかりません。かといって、いい加減なことを言えば、きっと怒られるだけです。この辺が私なりに悩ましいところなのです。

 細君は細かいなりにいろいろなサイトを調べたり、友達の(歯医者の)方に聞いて、いろいろとオピニオンを聞きまくりました。ところが、みんながみんな同じ意見であるわけがないのです。また日本にいる先生とこっちの先生、お国が違えば考えることも全然違います。調べれば調べただけいろいろな意見が出てくるのです。それがそれでみなリーズナブルに思えてくるから大変です。うちの細君の前には、どんどん有意義に見える情報だけが目の前に積み重なってくるわけです。そうなるとどれが正しい意見なのかどうかが全くわからなくなってしまうのです。

 It makes her confused! 状況に困惑してしまうのです。船頭多くして船が山に登ってしまうのです。まぁ、当然と言えば当然の帰結です。

 ところが、更に困ったことが発生したのです。この状況を私の方に振ってくるのです。それで意見を求めるのです。これにはほとほと困ってしまうのです。

 ここで、「どう思う?」って聞かれるのが困り物なのです! まず自分が当事者じゃないので何を一番の優先順位にして施術法を考えればよいのかわかりません。とはいえ、適当なことを言うわけには行きません。歯は一生モノです。できるだけトラブルを最小化した上で、上手く治療してもらいたいのです。でなきゃ、最後にそのとばっちりは絶対返ってくるからです。

 こういう問題は難しいです! とはいえ、細君からは大量の情報が提示され、意見を求められるものですから如何せん疲れます。歯医者の先生に手紙をだしても、結局は「患者さん次第」といわれてしまうと、私が自分でなんとか患者の気持ちを考えてやらなければならないと思うのです。ところが質問が高度化し、本人の感情も膨らんでいくわけです。そうなると、彼女の疑問・質問・愚痴・通訳を含めたあらゆることが私に降ってくるのです。これが毎日のことになるから大変です。今回の場合、歯を抜くまでに2-3週間あったのですが、毎日この話題で私は捕まり、最終的な交渉の大部分を私がやらされたのです。さすがに、毎日しつこいぐらいに話をされますので、まさに治療数日前には、完全に私の頭の回線はショートしまくってしまいました。とはいえ、細君の立場に立てば不安状況を全部クリアにして、且つ英語でその実態を捉えておきたいという気持ちもわかります。

 「でもねぇ・・・、どーせなら自分で調べて先生と相談してよ!」と言いたいくらい、今回はさすがに疲れました。自己完結しないので、そのツケが全部出てきてしまったのです。で、細君は最終的には一昨日歯を抜きました。大騒ぎに大騒ぎを重ねた上でのことです。たかが歯を抜くのになかなかタフなことになってしまいました。これでは今後の治療が不安です。これからが本番なのですから・・・。

 やっぱりこういうものは自分でやって欲しいものですね! とは言っても、そうは問屋がおろさないことになるんでしょうね・・・。きっと・・・。

 「一難さって、きっとまた一難!」 私の安定した生活はいつもどるんでしょうかねぇ・・・?

裏ゴールデンウィーク

2009-05-04 | ちょっと変わったお話
 今回で記念すべき300トピックスに到達しました。いつものことですが、最初数回で挫折するかもしれないと思っていたのに、ここまで続けられるとは思っていませんでした。ひとえにこれも読んでいただいている皆さんがあってこそ私も継続できたものだと考えております。次の目標は丸1年を目指して頑張っていきたいと思います。

 今、日本の巷では今ゴールデンウィーク真っ盛りでしょう。今年は高速料金が大幅に値下げされたこともあり、普段はあまり出かけない人も、電車でお出かけする人も、割安となる車で出かけているのではないでしょうか? ある意味、今年のゴールデンウィーク渋滞はかなりすごいものになっているような気もします。

 さて、連休前直前に大騒ぎとなった豚インフルエンザも、今は少し小康状態の感がありますが、これもきっと連休明けにまたぶり返すことになるかもしれませんが・・・。

 ところで、日本が連休に突入するとそれに連動して海外の駐在の仕事も少しは落ち着きます。それもそのはずですよね? 基本的に日本から仕事を請けて動いているわけですし、その仕事が止まればこちらのほうも止まるわけです。かといって、日本のような休みではないわけですから、しばらくの間閑散期になるのです。これが私にとっては結構うれしい時期なのです。

 何でって? と言われると、このときにやっと自分のペースで仕事ができるからです。いつも入ってくる仕事を優先すれば、自分自身の仕事など後回しになります。そういうのが積もり積もって重なると、意外とたくさんの仕事がPCの中に残ってしまうのです。こういうものがこの時期に一気に片付けられるのです。

 これが裏ゴールデンウィークのいいところなのです。

 米国側の仕事をちょいちょいと片付けてしまえば、後はゆっくりと時間がとれるのです。わずらわしいメールや電話もすることがなく、あくまでも自分のペースで動けるのがとてもうれしくて贅沢です。いつもであれば、「今日中にあれを片付けなくちゃ・・・。」とか、仕事の内容で担当者と話をしたり、必要に応じて会議まで設定しなければなりません。これがないのです。また出張もこの時期だけは日本から来る人間もいませんので、本当にのんびりしています。まぁたまにはこういうときも無くてはいけませんね!

 ちなみに私の場合、年末年始はしっかり日本と同じように休むので、年に2回、この時期と裏盆休みが一年の中で一番ゆっくりとした気分で仕事ができます。(笑)

 でも昔からそうですが、私の場合結構普通みんなが休んでいるときには会社でできるだけ仕事をし、少し時期をはずしてから休むようにしていました。そのほうがどこに行くにもすいているし、料金もー特に海外旅行はー安いですし、何よりも他の人がやすんでいるときに優雅に休んでいると、少しだけ精神的に「お得感」を感じることができるわけです。まぁ、精神的お得感は、1年のどこで休みかだけの違いなので、どちらかというと気休めなんですけどね・・・。

 ということで、私は今は裏ゴールデンウィークは一生懸命働いて、子供達が夏休みに入る6月初旬にでも休み事にしようかと思っています。今年は待望のイエローストーン国立公園を中止としたものになりそうです。楽しみなのですが、その反面、うちの細君はかなり無謀な旅行計画を立てることで有名なので、今年はどうなるかまた怖いところもあります。これもまたそのときになったらご報告しようかと思っています。

 皆さんはゴールデンウィークのお休みを満喫されていますか?

ナルシストなのかなぁ・・・?

2009-04-18 | ちょっと変わったお話
 サンフランシスコのダウンタウンを歩いていると、ふとビルのガラスやホテルの鏡に自分の姿が映ることがあります。普段はあまりウィンドーショッピングをすることもありませんし、そこに写る自分の姿を気にすることはないのですが、昨日ふと気がついたことがありました・・・。

 「少し若返ったかな?」っと思ったのです。

 これを聞いてきっと吹き出す人もいるかもしれません。でも40代を過ぎるとこの問題は時間とともにだんだん深刻になっていくのです。自分はいつまでも若くありたい、若く見られたいと思うのは女性だけの問題ではないと思います。誰だって若いままでいられたら良いと思うに決まっています。子供だって若いお父さんやお母さんのほうが、どうみてもおじさん、おばさんというような両親にくらべたらずっと良いと思うでしょう。こういうのがモチベーションになるかどうかはわかりませんが、でも周りから「若いんですね!」とか「えっ!そんな歳なんですか?」といわれるとついついうれしいことってありませんか?

 米国にいると日本人は他の人に比べるとかなり若く見えます。現に私もこっちに来た時分に一緒に余暇のボーリング大会で知り合ったこっちの会社の若手に年齢を聞かれて、「えっ? うちの親父と同じ歳じゃない? そんなに歳なの??」というように驚かれたこともあります。うちの細君にしたって、そう見えることをいいことに、きっとESLクラスでは10歳くらいさばを読んでいるかもしれません。それだけ米国人と比べると日本人は若く見えるのです。

 でもそれはなぜでしょうか? 私はこう分析しています。日本人はいつでもどこでもきちんとそれなりに小綺麗にしているのが普通です。日本にいると結構気がつかないでしょうが、日本人は外出するときはきちんとメークをしたり、それなりの服装をしていきます。ところが米国だと、みんな普段はそんなことはしません。パーティーとかちゃんとした時以外は、意外とだらだらでどうしようもないような格好をしている人が多いと思います。「常に見られることを意識している」からこそ日本人はいつも誰からも「見られて良い格好」を心がけているのです。これがきっと自分たちが気がつかないうちに「魅力」を生み出していて、「だらだらさ」から来る「親父化、おばん化」を防いでいる理由のひとつだと思うんです。

 それはさておき、私が自分で「若返ったかな?」と思ったのは、ちょっと最近伸びた髪の毛と春っぽい服を着ていたからかもしれません。ふとウィンドに映った自分はかなり若かったのでショックでした。「うーん、これだったら多分30台前半って言っても大丈夫だぞ!」と思ってしまいました。私を良く知らないひとだったらきっとだませるでしょう。(笑) でもこんなことを考えるというのは、私が「ナルシスト」の気があるのかもしれないですね・・・。

 ナルシストというのは、よくデフォルメした形で我々の前によく出てきます。自己陶酔した人間のことですよね? 陶酔しすぎるのはよくありませんが、「自分を好きになるため」とか「自分に自信をもつため」には必要なことだと思うのです。人間誰にでも長所もあれば短所もある。でも長所を活かし、短所を少なくすることで自分自身が好きになれるはずです。自分が好きになれれば当然自信も湧いてきます。そうしていくうちに自然と自分で自分を魅力的な人間に育てていくのです。それが、周りから見て「あの人は素敵な人だなぁ~。」と思わせることにつながっていくのです。故に「魅力的な人間」になることが、素敵さから来る「若さ」を保つ秘訣のひとつだと私は思っています。自己陶酔しすぎない程度のナルシストになる、そのバランスが大事なのです。

 皆さんは「若さの秘訣」って何だと思いますか?

カラスの都市伝説

2009-04-05 | ちょっと変わったお話
 春になりました。先週1週間ほど家を空けている間に、庭の芝生や木々は新芽を吹き出しました。おかげで帰ってくるころには、出て行くときとは違ったきれいな色に自宅が染まっていました。
 
 冬のさびしい色に比べるとこの緑の美しさは、本当の春の到来を意味しているのです。

 庭の隅にあったえさ箱も、冬のあいだはいつもの「リス君」が定刻に出勤し、そこにちらばるえさをいつも一生懸命物色していました。えさが下になくなると、今度はよじ登って「えっこらせ! えっこらせ!」といった具合に揺らしてはそこからえさをこぼし、下に行って食べるという繰り返しです。時として落ちそうな感じで必死にしがみついて頑張っている姿は、まさにレスキュー部隊の鏡のようなアクロバティックな演技を見せてくれることもありました。鳥さんと言えば、ロビンといわれる少し大きめの鳥や、ちいさなすずめが冬の間の食料を確保するために、よく顔を見せていました。

 これが春になってから状況が変わり始めました。まずは真っ赤なカージナルスが頻繁に姿を見せるようになりました。つがいです。それからポチ達。これらは地場の鳥やうさぎなので、ここから遠くには行っていないのですが、冬の間はあまり活動もせず、じっとしていたようです。ときおり姿を見かけたことはあったのですが、それでもごくたまに、といった感じで、きっとどこかで冬眠に近い状態だったのでしょうか? さらにブルージェイも来るようになりました。これは季節鳥なのでしょう。寒い時期には南のほうに移り、熱くなれば北にもどるという習性だそうです。そう考えれば、やはり春がやってきたといっていいのでしょう。

 ところで、この地区にはあまりカラスを見かけません。確かに、そういわれればあまり見たためしもないのです。それについてうちの娘が仕入れたネタというのは、「昔カラスがここにもいたみたいだが、ある時期(カラスに特に感染する)疫病が発生したらしく、かなりの数が死んだらしい。」とのことなのです。ちなみにこれは彼女の学校の生物関係の先生から仕入れたものらしく、それ以来カラスはあまり見かけたことがないようなのです。ちなみに、この病気は人間には伝染しなかったそうです。そう、一種の「鳥インフルエンザのカラス版」だったのかもしれません。もしこの情報が正しいとすれば・・・。

 真偽の程はわかりませんが、頻繁に話題になる鳥インフルエンザや、オーストラリアでのウォンバットの伝染病は、局地的に固有種に対し大打撃を与えます。これが局地的で済むのであればよいのですが、鳥のように人間と違ってエリアを自由にまたにかけられる種族だと、やはり広範囲に及び影響が広がるのです。これは困ったものでしょう。

 でもこの話を聞くと、現在大騒ぎをされている鳥インフルエンザのような病気は実は昔からあり、それが一種の都市伝説化しつつあるようにも考えられます。きっと何か特別なものが特定の種族のDNAに影響し、絶滅に導いているのでしょう。でもこれがもし人間に対してだったら・・・、これは恐ろしいことになるかもしれません。

 きっと日本にいるみなさんであれば、「カラスがいない」地域というのがうらやましいかもしれません。でも一方で繁殖しすぎるのも困るけど、全く姿をみないとなると、あやうい何かがそこにはうごめいているのかもしれない? とも思ってしまうのは、私だけでしょうか? それが実は世界に大きな影響をもたらす前触れとは気づかないまま・・・。

 都市伝説というのは、単なるうわさかもしれませんが、考えると奥の深い怖い話があるかもしれません。

最後の一枚!

2009-04-02 | ちょっと変わったお話
 今週初めから日本の会社の人がこちらに打ち合わせで来ていました。私はそのアテンドをして丸二日間、彼らと一緒に打ち合わせにでたり、ご飯を食べたりしていました。まあ会議自体は順調に昨日の夕方終わったので、軽く夕食を食べに行きました。

 ご存知の通り私のオフィスは郊外にあります。郊外と言っても日本で言う郊外というものではなく、ちょっと町をはずれれば、どこまで行っても広大な野原なのです。そういうところですから、夕食を食べるとなると、地元の民の知識が必要です。で、彼らにいい店を紹介してもらってそこでBBQを食べた後、街に戻りました。本当はそこで私も解放されるはずでした。

 ところが、彼らは翌日のフライトで日本に帰るので、時差を調整しようとすればあまり睡眠をとることができないのです。そこで「じゃぁ、どうしようかぁ・・・?」ということになり最初は「バーで一杯!」と提案したのですが、誰かが「Casinoに行きたい!」と言い出しました。まぁ、私も知らないわけではないので、とりあえずつれていくことにしました。

 まずは入り口でカードを作ります。もちろん未成年者は入れないわけですから、運転免許証やパスポートを提示します。で、できたカードを渡されるわけですが、もうひとつこれを作る理由はあまりにも使いすぎないようにお客の使用高をチェックするためのものみたいです。

 一通りのプロセスを経て、いざ出陣! といった感じでCasinoに入りました。この不景気、客の入りはきっとそれほどではないのでしょう。というのもあまり行ったことが無いので、この客の人数が多いかどうかはよくわかりませんでした。でも閑古鳥が鳴いているわけでもなく、そこそこお客さんはいるわけですから、やっぱりお金を持っている人持っているのでしょうね?

 お金は天下の周りもの! とはよく言ったものです・・・。

 さて、他の皆様はとりあえず簡単なスロットで腕試しを開始しました。私は前回来たときにスロット一発! で200USDくらい荒稼ぎしたので、今回は敢えてそちらを選ばずにまずはブラックジャックに挑戦しました。前に勝ったときのストックから200USDを例の円形のチップに換えていざ勝負です。

 で、ここで自分でも恐ろしい行動に出たのです。前から一度やって見たかったのですが、「全部賭け!」というやつです。この200USD全額一発勝負して、勝つか負けるかの一本勝負をしたかったのです。大体相場は最低5-15USDくらいからはじまるのですが、これに対し、いきなり200USDをポン! と場に出したのです。同じ卓でやっている人もびっくりです。

 いや、さすがに賭場師のお姉さんも、来ていきなりの客がポン! と出したものですから、ちょっとびっくりしたようです。「本当かいな? この東洋人は何を考えているんやろうな?」という感じで見ていたに違いありません。ちょっと軽蔑するような薄ら笑いと「わけのわからん奴だ!」 という少々の戸惑いが微妙にきれいな顔の中で交錯し、口元がピクリ! としました。

 で、一枚目が配られました。私の順番は最後でしたがオープンすると、なんと・・・スペードのエースです。

 この瞬間お姉さんの顔が少々引きつりました。周りの客からも「ほぉぉぉ・・・?」という声が自然と漏れました。この卓には私以外に3人の人がいたのですが全員の目が私に集中していくのが良くわかりました。まさに突き刺すような視線なのです。

 そして二枚目のカードが配られました。1番目はスペードのJack、2番目はハートの9、3番目はスペードのQueen、そして私の番です・・・。カードを出すお姉さんも緊張を隠しています。周りのお客も「ごくり!」と唾を飲みます。

 カードオープン! 出てきたのは・・・何とスペードのKingなのです。

 これには回りがびっくりです。カードの絵札の枚数から考えてもスペードのJack、Queenが目の前で開かれたわけですから確立を考えれば、まずありえないのです。ところがそれで引き当てた私は何とすごいのでしょう・・・! びっくりです。思わず拍手が沸き起こりました!

 私は、立った一発で200USD稼いだわけです。本来ならここでやめるのが筋です。続ければ、「あの時やめときゃよかった!」というのがオチなのです。大体人間の運なんて多少の差はあっても同じくらいだと思っている私ですから。

 でもこのときだけは何故かそういう安全サイドの考え方が自分には起きなかったのです。

 そこでもう一度勝負に出ました。今度は400USD全額賭けです。この卓の1回のリミットが500USDだったので、この金額はOKだったのです。ギャラリーが増えました・・・。バニー姿の可愛いお姉さんもビールを持ったままこっちを覗いています。

 まず一枚目。ダイヤの6、二枚目がクローバーの5です。これで後一枚絵札が来ればOKです。ところが3枚目に何とダイヤの4が来てしまったのです。トータルで15、非常に微妙な数です。このとき、「あ~あ、やらなきゃ良かった!」と一瞬思いました。でもあとの祭りでした。

 仕方が無いので場を見て分析しました。他のお客のカードを見ると比較的高い数字が出ていたので、うまくすれば小さい数でいけるかも? と思い、四枚目をオープン! なんとクローバーの2です。 このとき親の数は18なのです。1足りません。したがってもう一枚引くしかないのです。
最後はもうやけでしたね!「もう一枚! さぁこい!」といった感じで五枚目をオープン。

 なんとそれがスペードの4でした。またしても「21」になったのです。

 何と悪運の強い客なのでしょうか、私は・・・。今度は歓声が沸き起こりました。

 たった二勝負で私は800USDのお金を手にしたのです。いやはやびっくりです。その頃になって、私の会社の同僚はスロットで20USDくらいづつすって戻ってきたのです。ただこの状況にただただ彼らも唖然としていました。

 いやはや、こういう時ってあるもんですね! と思うと同時に、自分の運の良さに感動してしまいました。でも・・・これってきっとまた反動があるんですよね? それを考えるとちょっと恐ろしいような気もしました。まさに「エープリールフール」の一夜でした。

 最後まで辛抱強く読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。でも、こんなことってありえませんよ? (笑) 私も一度でいいからこういう目にあってみたいのです。ちなみに今こちらの時間ではまだ4月1日なのです・・・。

カーネルサンダースの呪い

2009-03-13 | ちょっと変わったお話
 今週の水曜日に大阪の道頓堀からカーネルサンダースの像が発見されました。24年ぶりに日の目の見たこの像は、「カーネルサンダースの呪い」という都市伝説を作り、阪神を日本一にさせないようになった原因であるとも言われています。どうも彼は当時の大バッターであるランディーバースの身代わりにされたようです。

 そして24年という時間が経ち、ようやく発見・救助されたわけです。これに対して現阪神監督の真弓も、「もはやこれで言い逃れができなくなった・・・。」というお茶目なコメントを出すところがしっかり大阪人らしく、久々にウケてしまいました。

 ところが、今日のオフィスからの帰りに車でこちらのローカル放送のニュースを聞いていたのですが、何故かこの話が取り上げられていたようなのです。「えーっ?」と思って、家に帰ってから早速ネットで調べてみると、こんなことがこちらでもしっかりとニュースとして取り上げられているのです。いや~、大阪人の愛嬌もここまでワールドワイドになるとは・・・、さすがにこれにはびっくりをしてしまいました。

 ちなみに、CNNでも載っています。http://finance.yahoo.com/news/Statue-of-KFCs-Col-pulled-apf-14604345.html

 やっぱり経済的に暗い話ばっかりだと、何か心のそこから和んだり、笑えるような話というのがほしくなります。私もこっちにいると傍目とは裏腹に精神的に大変なときもあるものです。そういうときにこういう話があると、なんかほっとしたり、くすくすっと笑えたりするのです。

 まさに心の潤滑油なのかもしれませんね・・・。

 最近の暗い話ばかりに負けることなく、こうした明るい話題を積極的に話し、ポジティブに生きていかなければならないというのを改めて感じてしまいました。でもこれが米国でも話題になるくらいなのですから、裏を返せばこっちも本当に明るい話題がなかなか無いんだなぁ・・・、とも思ってしまいますけれども・・・。

 今が全世界的に「ふんばりどころ」なのかもしれませんよ! 明るく行きましょう!

季節はずれの雪

2009-03-04 | ちょっと変わったお話
 3月になりました。私の住んでいるところもようやく春の気配がしだしたの束の間、ぶり返しのごとくまた寒くなったりしています。昨日一昨日も氷点下まで気温が下がってしまうので、まだまだ春はとおいなぁ、と感じることもあります。

 東京のほうは今頃雪のようですね・・・。きっと季節はずれの雪なのでしょう。というのも2月には確か20度くらいまで気温が上がっている日がありましたよね? それを考えると一体最近の気候はどうなっているのか? と言いたくなってしまいます。これも温暖化の影響なのでしょうか?

 それで思い出したわけではないのですが、もうかれこれ20年以上も前のことですが同じように季節はずれの雪が関東地方に降りました。それも彼岸明けのころです。それも一気に降ったものですから、各地の交通機関が麻痺してえらい目にあったことを記憶しています。確かその時は知り合いと山中湖かどこかの方にテニスか何かをしにいったときの帰りで、東名高速道が大渋滞でにっちもさっちも行かなくなり、結局箱根の山越えをして帰った記憶があります。道すがら雪が深々と降り積もっており、チェーンを巻いても滑ってしまうようなことで、何度か(車ごと)すっころびそうになった記憶が今も鮮明にあります。途中であちこちの道に車がころがっていたり、捨てられたりしていて、それがまた大渋滞の引き金になるという本当にひどい状況でした。

 幸運にも私たちは12時間くらいかけて自宅までにたどり着いたのですが、それこそ帰れない人もいたような気がします。こういう雪の話になると、そういう強烈な思い出だけが出てくるんですよね。この後東名も拡張工事がされ、かなり交通が便利になりました。

 そういえば、10年前にも同じような大雪が降り、電車の中で何時間も閉じ込められた人がたくさん出たこともありましたっけ? 同僚がそれに巻き込まれて、夜早くに東京を出たはずが帰ったのが朝明るくなったということがありました。(普段なら1時間のところが一晩かかったということです。) トイレにも行けず、満員電車の中からなかなか出してもらえずといった状況で、相当多くの人がひどい目にあった記憶があります。確かそれからJRのほうも間引き運転をしたりして、一大事には融通を利かせるようになったと思います。まあお堅いお役所もそういう大事件があれば、少しは物分りも良くなるという一例だと思います。

 さて、米国ではまだ不景気の暗いトンネルを進みつつあるにしても、一手ずつ方策を打ち始めています。まだしばらくは上り坂があると思いますが、徐々に景気は回復してくると思います。米国人はこういう大事件に対する教訓は良く覚えており、過去の経験を活かす術を心得ています。それに比べて一方の日本は・・・。いくら保守的とは言え、最近の政治の状況を見ていると、何をお門違いなことをやっているのか? と思いたくなります。やっぱりかなりのショック療法をしないと、良くならないのかもしれません。でもそういう時って、一般市民が苦労をしているわけですよね? だからできればそういう一般市民が手遅れ状況に追い込まれるまでに、早いところ何とかしてほしいと思う今日この頃です。皆さんはどう思われますか?

 この天候的にも政治的にも「季節はずれの雪が吉と出るか凶とでるか・・・。」は、期待はできませんが見守りたいと思います。