武侠ドラマはハマル!

武侠ドラマを中心に韓国歴史ドラマ&映画、そして近年話題になっている中国歴史ドラマ&映画を取り上げていきます!

今更ですが射雕英雄伝(新版)

2016年01月29日 18時57分05秒 | 韓国近代史ドラマ

射雕英雄伝(新版)全50話

 

 

面白かったです~!あっという間に全話鑑賞です。

やっぱりいいですね~!ストーリーがとにかく面白い。

だいぶ前にリー・ヤーポン版を観てこのドラマをハマリましたが、今回もしっかりとハマリました。

序盤は前作のリー・ヤーポン版と比べて雑に感じましたが、ストーリーが進むに連れて新版ならではの

描写の仕方に楽しめましたね。

 

 

その中でも特に楊康の描き方は見応えありましたね。

金国の王子としての葛藤、楊家の末裔としての葛藤が喜怒哀楽を通じて感情の変化。

郭靖に対しての嫉妬心、そして憎悪など心の変化が描写を通じてビシビシと伝わってきたのがよかったですね。

この新版では最終話まで生かしてもらえて楊康の存在感を描いてくれました。

そしてこのドラマでは自身の野望を失った楊康が完顔洪烈を刺し殺す場面もあり一応両親の仇討ちが出来た。

ただ、何か釈然としない中の仇討!結局は楊康の身勝手な振る舞いに周りが振り回された感じでしたね。

また完顔洪烈に対しての思いはすべてを否定するような人物ではなかったかと私は感じましたね。

それから周伯通を演じた俳優さんが気に入りました。(笑)

前作の周伯通のキャラの面白さに楽しめましたが、今回は演じた俳優さんの印象がいいですね~。

茶目っ気たっぷりな上に可愛さを感じるお爺さんでしたね。

私からすればこちらの周伯通が気に入ってしまいました。(笑)

西毒の異名を持つ欧陽鋒が蝦蟇功を披露してましたね。映画「カンフーハッスル」を思い出しました。(笑)

九陰真経(偽)の会得に必死でしたが欧陽鋒の最大の武功が蝦蟇功だったわけです。

カンフーハッスルで一度見たら忘れないインパクトある武功がここで再確認できました~(笑)

色々と見どころや突っ込みどころがありますが、リー・ヤーポン版も観ている私にとっては比較するところもあれこれと!

前作では蒙古の弓の師匠だったジェベが大ハーンを演じていたり、裘千仞のキャラがかなり変わってたりと。

 

 

郭靖を演じたフーゴと黄蓉を演じた女優さんにも観ているうちに惹かれていきました。

どうしても最初はリー・ヤーポンとジョウ・シュンのインパクトが強かったので最初のうちは違和感がありましたけどね。

打狗棒法を洪七公から教わった黄蓉が丐幇の集会で幇主を偽った楊康に対してコテンパンに打狗棒法で懲らしめるシーンは

めっちゃ気分が爽快でしたね。(第19代幇主が黄蓉、ちなみに天龍八部の喬峯が第6代幇主)

気に入らなかったのは梅超風ですね!前作の梅超風が迫力があったのでなおさらです!

演出の仕方も前作は凝っていて梅超風が登場するときは彼女用の音楽が流れましたし、実はこの人は舞踏家でヤン・リーピンという

中国では国際級のダンサーなのです!だから個性的な描写シーンができてたのです。

比較した女優さんの格が違いましたかね。失礼!

最後は義に厚く心優しい正義感溢れた郭靖が大ハーンに対して英雄とは何でしょうか?と問いかけ持論を投げかけた。

やがて病に倒れた大ハーンが英雄の解釈に対して自問自答していくシーンも印象的でした。

観れば観るほどこのドラマの面白さや奥の深さを感じ取れる金庸の作品ですね!

 


  

 

MAXAM公式サイト

 


「倚天屠龍記」レンタルリリース記念スペシャル!(第三弾)

2011年01月23日 03時15分16秒 | 韓国近代史ドラマ

 

 武林至尊、宝刀もて龍を屠り、天下に号令せば、敢(あ)へて従はざる莫(な)し。倚天出でずんば、誰か与(とも)に鋒を争わん

 

先月初めに16巻~20巻がレンタルリリースされ全部観終えた武侠ドラマファンも多いのではないでしょうか!

期待通りのおもしろさ! それともいまひとつ?

私はレンタル貸し出し中のタイミングが多く、やっと先日全部鑑賞しました。

先に小説を読んで「倚天屠龍記」の内容はある程度解っているだけに、早く実写版で観たいなと待ちわびた作品です。

この張紀中版「倚天屠龍記」の評価に賛否両論の声が聞こえてきます。

これは十人十色、それぞれの感受性ですからどちらを評価を信じるかは自分しだいですね。

私にとっても気に入ったところそうでないところなどそれなりにありました。

私はこの「倚天屠龍記」しか知りませんので自分なりの感想を交えて分析して行きたいと思います!

私の独断と偏見もありますがその辺はご勘弁を!

 

 

印象

全体的にはそれなりに楽しく鑑賞させて頂きました!

しかしなにかが物足らないんですよね~。

その対象は三部作である「 射雕英雄伝 」「 神雕侠侶 」と比較してのことなのですが、張無忌は郭靖や楊過に比べてエネルギーの出し方が足りないような気がしましたね。

演じた役者さんのせいなのか、はたまた、郭靖や楊過のように一人の女性に愛情を注ぎながらストーリーが進行していく作品ではなかったからなのか?

場面ごとではしっかり楽しめるところも多々あるのですが。

それとも、鑑賞のやり方ですかね~。

「 射雕英雄伝 」「 神雕侠侶 」の時はほぼ一気に観ましたが、「 倚天屠龍記 」の場合はレンタルリリースの度になりますので4ヶ月の期間での鑑賞。

これが一番大きな原因かもしれませんね~。(笑)

やはり続けて観ないと集中できないし脳裏に巡りめぐってこないものがあるのでしょう。

今度は一気に鑑賞してみたいと思います。たぶん違う印象を受けるでしょう!

 

敵対する武芸の達人

絶対的な強敵が存在しない!


「 射雕英雄伝 」では欧陽鋒(おうよう・ほう)が、そして「 神雕侠侶 」では金輪国師(きんりんこくし)に絶対的な強敵であり存在感だった。

特に「 神雕侠侶 」でのフィナーレでの金輪国師率いる蒙古軍との戦闘シーンと金輪国師と対峙するシーンは迫力満点!

「 倚天屠龍記 」においては張無忌が戦う相手は自分が身を置いているあるいは置いていた邪教や正派の各門派たちなのだから。

その中で一番迫力ある武功対決シーンは張無忌が周芷若と組んで戦う相手、渡厄・渡劫・渡難(少林寺の座禅僧)だと思う。

この戦いは相手の技を破り謝遜の救出を果たすという目的なのだが、この三僧が悪人でないので勝負がついたらお互いが称えあう感じでした。

このドラマでの一番の悪人は成崑でしょうね~。ずる賢くせこいやり方で悪事を働いた男。

そして、陳友諒も許せないですね。成崑の弟子になりいっしょに悪行に走り明教を切り崩しにかかっている。

第一弾では丐幇で陳友諒は八袋長老の座にある紹介していますが、実は、悪行を働くために潜入したスパイだったわけですね。

ということで、ここで丐幇の主要人物を紹介しますと、史紅石(幇主)・伝功長老・執法長老・鉢のおかしら・棒のおかしら。 (写真がないのが残念)

あっ、もう一つ敵がいましたね!朝廷(蒙古軍)たち。

彼らの場合、超敏(ちょう・びん)蒙古名ミンミンテムールは蒙古軍率いる王の娘なので!

私から一つダメ出しするならば、張無忌が謝遜や両親である張翠山、殷素素と冰火島で過ごす場面です。

あまりにも武侠ドラマにふさわしくない、まるでディズニーのシーンみたいなタッチで描かれてましたからね。

しかも、ここでのシーンは少々長めに感じましたね~。

話数から考えての時間配分でいくともう少し抑えてほしかった気がします。


韓国ドラマ 「ワンチョ  ― 伝説の英雄 ―」

2010年10月03日 12時50分25秒 | 韓国近代史ドラマ
「ワンチョ ― 伝説の英雄 ―  (1999)

10月2日にレンタルリリースされたこのドラマに注目!

実在した庶民の英雄”キム・チュンサム ”の半生を劇的に熱く描いた骨太のドラマ!

物乞いとして社会の底辺で生きるしかなかった少年時代。仲間と共に自活を目指すも裏社会の抗争や陰謀、戦争に巻き込まれ、幾度となく死線をさまよった青年時代。日本統治、朝鮮戦争、クーデター。押し寄せる時代の波に抗いながら、全ての貧しい人々の自活のために、できることの全てを尽くしていく・・・・。




   


韓国ドラマ界を彩る実力派スターが集結! 

主人公チュンサムを演じるチャ・インピョは、代表作「星に願いを」で韓流ブームの以前から熱烈なファンを獲得していた韓流スターの先駆け的存在。

相手役を務めるソン・ユナはペ・ヨンジュンと共演した「ホテリアー」で日本での人気がブレイクし、多くの女性ファンの心をつかんでいる。

チュンサムと火花を散らすライバル役を好演したチョン・ジュノは、TBSで放送された「IRIS〔アイリス〕」で、イ・ビョンホンを支える親友(チン・サウ)役として出演。

世界の映画祭で絶賛された、奇才ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』、光州事件を真っ向から取り上げた『光州5・18』、今年のカンヌ国際映画祭で「ある視点部門賞」を受賞した『HAHAHA』の主演キム・サンギョンは、チュンサムのブレーン役として活躍している。

1000万人を動員し、韓国の歴史的大ヒットとなったた映画『シルミド/SILMIDO』、国民的時代劇「朱蒙チュモン」でのソン・イルグクの父へモス役でドラマ界のカリスマとなったホ・ジュノが、圧倒的な存在感を見せている。

「太王四神記」のペ・ヨンジュンのライバル役で、日本での人気に一気に火がついたユン・テヨンは、本作品で本格俳優デビューした。

「チュモン」「風の国」で韓国の国民的スターに登り詰めたソン・イルグクも自身の祖父であるキム・ドゥハンの部下役として出演。

「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ビョンフン監督が手がける「イ・サン」に主演し、今や押しも押されもせぬトップスター の地位を築いているイ・ソジン。

                      「ワンチョ 公式サイト」のイントロダクションより抜粋

このように今では日本においても有名になり多くのファンを獲得している俳優たちが共演しています。

また、”ソン・イルグク ””ユン・テヨン ””イ・ソジン ”の新人時代の演技を観るのも楽しみの一つかもしれないですね。

ストーリーは当ブログでも取り上げました「野人時代」とかぶる部分も多いかと思いますが、現在観ている「野人時代」がおもしろいので楽しみにしています。

このドラマでキム・ドゥハンがチュンサムの親友として登場している。
演じる俳優もなかなかキマッている!
そして、サンカルも登場していてドゥハンとの決闘シーンもある。
演じている俳優は「野人時代」のサンカルと同じ俳優に見えるのだが・・・。

日本統治時代の京城(現在のソウル)を舞台に繰り広げられる内容は「野人時代」にも感じたことですが新鮮且つ刺激的で心に響きそうです。

韓国ではここ数年は近代をテーマにドラマや映画を数多く制作されているようです。

これからは特に近代史ドラマ&映画を要チェック!

思わぬお気に入り作品に出会えるかも~!

※備考   ワンチョ=(ボス、 親分)







「野人時代  将軍の息子 キム・ドゥハン」~韓国ドラマ

2010年09月26日 22時14分58秒 | 韓国近代史ドラマ
「野人時代  将軍の息子 キム・ドゥハン 」1話~28話

今月始めに当ブログで注目の韓国ドラマとして紹介しましたが、ストーリーが進むにつれておもしろくなってきた!

いや~、いいですね~!

みどころもたっぷりありますし、ある意味新鮮さを感じます!

キム・ドゥハンの少年時代を物乞い村を中心に描いたのも刺激的でしたし、青年時代での朝鮮ヤクザと日本ヤクザとの描写もいいですね。

それぞれの親分のキャラが際立っていて、観ていて引き込まれますね!

ここ最近では「テジョヨン」「新・上海グランド」も良かったですけども、このドラマも本当におすすめですね!

このドラマでは日本語のセリフがよく使われていますが、発音とか言葉の使い方がちょっとちがうんじゃぁねぇの~と言いたくなるようなセリフがよくあります。

韓国人だけで一生懸命作ったドラマなんだろうな~との印象をうけます!
これだけ反日思想を推しだしていると日本人を制作スタッフには入れにくいだろうしね!(笑)

それがかえって妙に魅力を感じる部分だったりするわけです。
日本人は悪者として描かれているわけですが、時代背景とともに日帝時代の朝鮮へ与えた影響の大きさや脅威が伝わってきます。

だけど、ないがしろに描かれているわけではありません!

存在感たっぷりに、そして外国人から見たら日本人はこのように見えるみたいな特徴を強調しているシーンもあります。
(その特徴に笑えるところもあります!)

朝鮮ヤクザどうしの抗争はもちろん、日本ヤクザとの絡みなどで”キム・ドゥハン "がどのように対峙していくのかも大きな魅力です。


    


朝鮮ヤクザの大親分こと旧マジョクは葉巻を吸う姿や後姿の様子がなんだか石原裕次郎の雰囲気を感じました。
なかなかの子分思いの器の大きさを感じる親分ですね。(共感できるところもあります)

そして、新マジョクは旧マジョクも認める強い親分を演じています。
組織を持たない一匹狼的存在で愛国精神は人一倍強い。
かなりきれまくりのシーンが多い!
実は新マジョクを演じる”チェ・チョロ ”はあの「テジョヨン」で”コルサビウ ”を演じた男でした。
気づかなかった~!(真ん中の写真)

もう一人、路頭に迷うキム・ドゥハンを自分の組織に招き入れたのが”サンカル ”親分。
キム・ドゥハンの為に命を張る姿は感動的だ!
私的にはこの親分はかっこよかったし、男気があったし好きだな~!

こういった親分たちと拳を交えた戦いでキム・ドゥハンは勝利するのだが、その後が実に感動的な展開がまっていた・・・・!

それにしても、ヤクザどうしの抗争で銃が使われていないのがなんとも不思議である。
26話でやっと銃を使ったシーンがでてきたのだが、ある組の親分のセリフで「銃を使うなど朝鮮ヤクザの恥だ!」と言っていたので、思わずハァ~?みたいな感じになりましたけど!(笑)

また、一般庶民との交流、家族とのかかわり方、”将軍の息子 キム・ドゥハン ”としての魅力、そしてヤクザという組織で成り上がっていく生様が篤く描かれている。

このドラマで映し出されるレトロな町並み、建物、乗り物なども観ていて楽しいですね!


それから忘れてはいけません、キム・ドゥハンを取り巻く女たちを!
芸姓(キーセン)のソリヤン、ナミコ(日本ヤクザの親分、ハヤシの義妹)、そして親日家の娘。

誰がキム・ドゥハンの心を射止めるのか? まだわからない!

とにかく多数の際立ったキャラの存在とストーリー展開のおかげで長編ドラマであってもどんどん進んでいけそうです!(ハイ!)