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The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

こまっさん

2011年12月08日 | もとやん氏ブログ
「こまっさん行っといで!」

と口癖のように、風邪やら怪我やらで幼少の頃からお世話なった
診療所、こまっさん(診療所名はあえてふせます)の話。


まちの小さな病院といえばどこも似たところがあると思うが、
医療に関する不安感を超越した部分を感じ取れることがある。
その「こまっさん」も数々のレジェンドがある一つだ。

そこは至って普通の診療所で、先生(こまっさん)と看護婦2人と受付1人の4人体制で
診療を行っている。先生はもう70歳近いだろう。
おっとりとした性格で、悪気のない話好きのおじいさんといったところだ。

その先生がこれまでの僕のカルテを見ながら、その時の症状を診ているときに、
「あれ、これなんて書いてるんかな~」とか
喘息を患っている方が来られ、
「あ、喘息の機械壊れてから喘息の人来てないから直してないねん。」とか
インフルエンザの予防接種で
「これ、3種混合! 新型、A型、B型、新型。」
などと突っ込みどころ満載なのである。

これは聞いた話だが、近所の知り合いがお腹痛で駆け込み、
こまっさんでも対処できなかったんだろう、
救急車を呼んだといったケースがあったようだ。
当たり前の処置ではあるが、失礼ながらこまっさんだけに爆笑してしまった。

そんなこんなでも得意と言うべきか、
風邪をひいたときに百発百中で治る薬を処方しているこまっさん。
もう身体を診なくてもいいから薬だけくれと思う時も多々あった。

実家を離れてからは行く機会が少なくなったが
先週久しぶりに、インフルエンザの予防接種を受けに行った。
実家に用事もあったのだが、何よりも予防接種の費用が
他のところの半値近くでできるこまっさん。

こまっさん、髪の毛も白髪になって身体も小さくなっていた。
自分も年を経たと感じるのももっともだ。
診療所内も変わっておらず、看護婦さんも受付の人も同じ人だった。
診療室に入ると、「あ~ここで色んなケアをしてもらったな~」と懐かしく感じた。

体温を計りながら、インフルエンザを受ける際に記入する診断書に
こまっさん自ら僕に質問しながら、僕が答えるスキもなく勝手に記入していく様は
やはりレジェンドだなと思った。









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