The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

おいてるな。

2013年08月18日 | もとやん氏ブログ
「それはおいてるやろ!」


よくヒゲ氏が口にする言葉がある。
コレはあらゆる場面で使えることが多く、
アランスミシーバンドのメンバーも使うようになった。
モトヒロです。

そもそも“おく”とは、
レコーディングをしてる時に出た言葉である。
曲によってはクリック、
つまりメトロノームを聴かずに、
いっせーのーでーっと
全員で録音する時もあるのだが、
基本的には皆がそれぞれ、曲のガイドとしてヘッドホンで
メトロノームを聴ききもって録音する。

そして気分よく演奏している最中に、
リズムを外してないのだが、
少し音の感覚に違和感を覚えると、弱気が出て、
自分が出す音をメトロノームの、カチ、カチという音に、
1音1音を合わせにかかってしまうのだ。
そうするとノリ、
すなわちグルーブというものが消え失せてしまい、

「この小節のとこ、おいたよな?」
と指摘され、
もちろん言われなくとも自分でも気付いているので、
録り直しをする羽目になってしまうのだ。

その流れから、おいた=弱気をみせたと
捉えられるようになったのだ。
そしてレコーディング以外の場でもよく使われるようになった。

例えばヒゲ氏がライブ前に
コンビニでビールを買おうと、
350mlの並カンか、500mlのロング缶かの
どちらかで迷っており、
最終的に350mlの缶を取った。

その瞬間にヨウジ氏が、
「それ、おいてるんちゃう。」と言う。
そうすると、
ヒゲは弱気を垣間見られたと感じ、
「いや、ライブ前やしな~」
などと、言い訳するのだ。

このように、相手のスキにつけ込んで、
苛立たせる刃の言葉となる。

もう少しエスカレートすると、
リハーサルスタジオで練習が終わった時のこと、
私以外のメンバーが、次の日の仕事が休みということもあり、
練習後に軽くミーティングがてら
ラーメンでも食べに行こかとなったのだ。

メンバーの中で唯一大阪に住んでいる私は帰りのコトも考え、
「オレ、明日もあるから帰るわ~」
と発した次の瞬間、
他のメンバーが皆が、

「それ、おき過ぎやろー!」

という、
おいてる上に更にオーバーみたいな言い回しをされたコトもあった。

このように家族も同然と言われるバンドメンバー間でも、
油断出来ないコトもあるのだ。

もちろん、言われた方はかなりの侮辱を覚えるので、
ほとんど雑談とも言えるミーティングに付き合ったのは言うまでもない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿