The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

決して埋まることのないギャップ。Overtime Sessions - Track 4: 青春マギー(Acoustic)

2021年05月16日 | ASB活動日誌
元々の青春マギーという曲は2006年頃に書いた曲だったと思う。
タイトルがなかなか決まらなくて、スタジオでわーわーやっているうちにパッと決まったのを今でも覚えている。

ひで氏です。
この曲の最初の一節は私ひで氏が今まで書いてきた中でもとても気に入っている一節である。

When I was young, I was younger than I was thinking
I knew so little about myself though I thought I did know
When I’m getting older, I’m much older than I am thinking
Well it never matches till the end of my life

若い時は自分が思っているよりずっと若く感じていて
自分のことをわかっているつもりで 実のところ全くわかっていなかった
歳を重ねれば 思っているよりずっと歳を取っていて
とにかくこれは 死ぬまで釣り合うことはないのだろう




人生は自分の気持ちと実情のギャップを埋め続ける作業なのではないかとずっと思っている。
自分が今どうあるべきかとか、何をすべきかをタイムリーにわかっている人を見ると憧れる。自分は常にその能力が欠けていると思って生きている。傍目に見てこれができている人を見ては「すごいなぁ」と思うわけだが、そう思うのは自分だけなのか、みんな思っていることなのか、それがわからない。もしかすると他人から見ると自分でさえもちゃんとできている人のように見られていることだってある。

とにかくこのギャップを埋めるために常に迷い続けているのだけど、その中で安定して全く動じないものがある。
それが時間だ。時間だけは何が起ころうとも、正確にそして残酷に過ぎていく。

なら迷うだけもったいない。このまま走りつづけるしかない。

今思えばそんな気持ちを曲にしたんだろうなと思う。
原曲で出したかったのは一言でいえば疾走感。今回のアコースティックバージョンではサビの掛け合いを封印して、包み込むような雰囲気を重視した。特に、簡易のドラムセットを使って敢えて機械的に叩いた、打ち込みのようなエレクトロ藤原のドラムが印象的だ。

自分の中でいつまでも解決することのない普遍的なテーマを歌っているからか、今でも違和感なく演奏できる曲、青春マギー。
是非Grayout収録のバンドバージョンと、今回のアコースティックバージョンを聴き比べて欲しい。



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Overtime Sessions / The Alan Smithy Band (2021 / 全8曲)

コロナ自粛期間中に遠隔録音された「You've Got a Way」をはじめとする、あのASBの名曲のアコースティック版の数々やアルバム未収録曲をまとめた彼らの「時間外」セッション、Overtime Sessionsが配信リリースされました!

The Alan Smithy Band / Overtime Sessions(全8曲)












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