私ひで氏が以前から大好きだと公言しているバンド、Cheap Trickがニューアルバムを出した。
実に通算17枚目、7年ぶりのアルバムをリリースした。
もちろんのこと、早速聞いたが素晴らしい作品である。
ちょうど前作リリースの時、つまり7年前にもブログを書いていたが、過去の数作は本当に出来が素晴らしい。
そして今年に関してはさらにビッグニュースが。
2016年、Cheap TrickはThe Rock and Roll Hall of Fame and Museum(ロックの殿堂)入りを果たしたのだ。
殿堂入りの条件は結成25年以上で、ロックに大きな影響を与えたアーティストということなので、結成40年を超えるこのバンドにとっては、おそらく悲願だったはずだ。
しかしここにある複雑な事情がある。
Cheap Trickの不動のドラマー、Bun E. Carlos (バーニー)には以前から健康不安説が囁かれていたのだが、数年前からライブの映像を見てもバーニーは叩いておらず、「ああ、バーニーそうか、ついにもうキツいのかな...」と思っていた。
7年前の前作ではアルバムカバーにバーニーの姿があったが、新作には彼の姿はなかった。
代わりにドラマーとして叩いているのは、ギターのリックの息子Daxxである。
そして調べてみると、健康問題などではなく、おそらく不仲からであろう、バーニーは他のメンバーに対して訴訟を起こし、メンバーも全面対決で応戦というとんでもない泥仕合の様相が明らかになった。
結局裁判は落ち着いたが、バーニーは正規メンバーではあるが今後のレコーディングやツアーには参加しない、という判決だった。
しかし新生Cheap Trickはリックの息子をドラムに迎え、すでに素晴らしい作品を世に放っているのだ。
そして加えての殿堂入り。つまり、長年の活動がついに認められ殿堂入りを果たした彼らが、その長年苦楽を共にしたメンバーで表彰されることが無いのだ。
もう30年近くファンをしている私のような者からするとこれは大変なショックだった。
そしてつい先日、ロックの殿堂表彰式が行われた。
そして左端に立っていたのは。。。
バーニーだった。
そしてこの4人でのCheap Trickで、演奏がなされたのだ。
受賞スピーチでバーニーは、
"Of course, thanks to all of my Cheap Trick bandmates: Rick, Tom, Robin,..."
とバンドメンバーへの感謝を口にした。
他のメンバーも決してバーニーの名前を出さない、とかそういうことはなかった。皆一様に想い出を振り返りながら感謝を伝える、いいスピーチだった。(ご興味あらば全文はこちら)
ファンなら誰でもそう思ったように、よもやバーニー復帰も有り得るのでは...とまで思い色々調べてみたが、現実は裁判も終えた4人の「大人の対応」であることが調べれば調べるほどにわかってしまった。バーニーは今後もツアーにもレコーディングにも参加することは無いのだ。つまり、このロックの殿堂受賞パフォーマンスは、おそらくこの4人での最後の演奏となるのだ。
しかし、ここまでこじれるとこういった一時の再結成さえもできないバンドもいる中、これを実現させた彼らには拍手を送りたい。演奏には妥協はなく、やはり素晴らしいパフォーマンス。何より、バーニーの笑顔が、本当に印象的だった。
煙草を咥えながら淡々とビートを刻むバーニーが大好きだった。
私ひで氏がバーニーのプレイで一番好きなのがこの「Invaders of the Heart」だ。4分の短い曲なので、ぜひ一聴してみてほしい。2分半ごろから始まるバーニーのソロ、終わると見せかけて何回も復活する。最後の最後にオフマイクで入るバンドの声。本当に仲がよかったのだろうと思う。
スーパーバンドになると時折こういったこじれ話を聞く。いや、バンドの有名無名に関わらずバンドとは常に人間関係の危ういバランスを抱えていることは知っている。
しかし、それが全く無い、本当に心からメンバーとオープンな気持ちでやれるアランスミシーバンドに心底感謝する。
そんなことに気付かせてくれた、少しほろ苦いお祝い。Cheap Trick、ロックの殿堂入りおめでとう。
実に通算17枚目、7年ぶりのアルバムをリリースした。
もちろんのこと、早速聞いたが素晴らしい作品である。
ちょうど前作リリースの時、つまり7年前にもブログを書いていたが、過去の数作は本当に出来が素晴らしい。
そして今年に関してはさらにビッグニュースが。
2016年、Cheap TrickはThe Rock and Roll Hall of Fame and Museum(ロックの殿堂)入りを果たしたのだ。
殿堂入りの条件は結成25年以上で、ロックに大きな影響を与えたアーティストということなので、結成40年を超えるこのバンドにとっては、おそらく悲願だったはずだ。
しかしここにある複雑な事情がある。
Cheap Trickの不動のドラマー、Bun E. Carlos (バーニー)には以前から健康不安説が囁かれていたのだが、数年前からライブの映像を見てもバーニーは叩いておらず、「ああ、バーニーそうか、ついにもうキツいのかな...」と思っていた。
7年前の前作ではアルバムカバーにバーニーの姿があったが、新作には彼の姿はなかった。
代わりにドラマーとして叩いているのは、ギターのリックの息子Daxxである。
そして調べてみると、健康問題などではなく、おそらく不仲からであろう、バーニーは他のメンバーに対して訴訟を起こし、メンバーも全面対決で応戦というとんでもない泥仕合の様相が明らかになった。
結局裁判は落ち着いたが、バーニーは正規メンバーではあるが今後のレコーディングやツアーには参加しない、という判決だった。
しかし新生Cheap Trickはリックの息子をドラムに迎え、すでに素晴らしい作品を世に放っているのだ。
そして加えての殿堂入り。つまり、長年の活動がついに認められ殿堂入りを果たした彼らが、その長年苦楽を共にしたメンバーで表彰されることが無いのだ。
もう30年近くファンをしている私のような者からするとこれは大変なショックだった。
そしてつい先日、ロックの殿堂表彰式が行われた。
そして左端に立っていたのは。。。
バーニーだった。
そしてこの4人でのCheap Trickで、演奏がなされたのだ。
受賞スピーチでバーニーは、
"Of course, thanks to all of my Cheap Trick bandmates: Rick, Tom, Robin,..."
とバンドメンバーへの感謝を口にした。
他のメンバーも決してバーニーの名前を出さない、とかそういうことはなかった。皆一様に想い出を振り返りながら感謝を伝える、いいスピーチだった。(ご興味あらば全文はこちら)
ファンなら誰でもそう思ったように、よもやバーニー復帰も有り得るのでは...とまで思い色々調べてみたが、現実は裁判も終えた4人の「大人の対応」であることが調べれば調べるほどにわかってしまった。バーニーは今後もツアーにもレコーディングにも参加することは無いのだ。つまり、このロックの殿堂受賞パフォーマンスは、おそらくこの4人での最後の演奏となるのだ。
しかし、ここまでこじれるとこういった一時の再結成さえもできないバンドもいる中、これを実現させた彼らには拍手を送りたい。演奏には妥協はなく、やはり素晴らしいパフォーマンス。何より、バーニーの笑顔が、本当に印象的だった。
煙草を咥えながら淡々とビートを刻むバーニーが大好きだった。
私ひで氏がバーニーのプレイで一番好きなのがこの「Invaders of the Heart」だ。4分の短い曲なので、ぜひ一聴してみてほしい。2分半ごろから始まるバーニーのソロ、終わると見せかけて何回も復活する。最後の最後にオフマイクで入るバンドの声。本当に仲がよかったのだろうと思う。
スーパーバンドになると時折こういったこじれ話を聞く。いや、バンドの有名無名に関わらずバンドとは常に人間関係の危ういバランスを抱えていることは知っている。
しかし、それが全く無い、本当に心からメンバーとオープンな気持ちでやれるアランスミシーバンドに心底感謝する。
そんなことに気付かせてくれた、少しほろ苦いお祝い。Cheap Trick、ロックの殿堂入りおめでとう。
現在こんなに揉めまくってたんですね。80年代のの楽しげなPVからは想像出来ないです・・・
いつも仲良しなASBを拝見してると私もハッピーになります!
曲は相変わらずのCT節で、ちょうど僕が聞き込んでいたBustedというアルバム前後の匂いにさかのぼっています。
バンドが揉めて続かなくなるのは悲しいですね~
いつも応援ありがとうございます!
リックの息子が演奏したNY公演。良かった。なんだ、あの豚いらなかったな。
ロビンとリックとトムから嫌われて、法律上はメンバーってどういうこと?
まあ俺はトムも好きじゃないけど。トムが戻ってきたせいで、その前の3枚のアルバムが黒歴史扱い。たまには、I WANT YOUも演ってくれよ。I WANT YOU TO WANT MEだけじゃなく。
バーニーの煙草がロックを表現。。。初耳です!
メインメンバー中半分が嫌いでありながらファン(?だと推測しますが)というのが凄いです!
I Want Youは確かに名曲ですね!One on Oneは超名盤だと思います。