10月なのに11月並みの寒さが続いていますが、10月から11月にかけて
注意しない感染症は沢山あります。
どのような感染症があるのか、流行時期はいつごろからなのかを見てみましょう。
1.ノロウイルス
11月から西日本を中心に感染者が急増する傾向にあります。
ウイルスに汚染された食品が感染源となることが多く、経口感染で広がります。
感染すると潜伏期間1~2日を経過したあと、おう吐、下痢などが起こります。
重症化することは殆どありませんが、症状は長いと数日は続きます。
家族感染する可能性が高く、吐しゃ物などが付着したホコリなどが、
感染源となるケースが多く見られます。
2.RSウイルス
既に流行期に入っており、11月以降も注意が必要な感染症です。
潜伏期間は1週間前後で、4~6日程度で発症し、咳を伴う風邪に似た症状が出ます。
重症化すると、呼吸器系の症状が重くなります。
特に生後まもない赤ちゃんが感染すると肺炎など重症化するケースがあります。
飛沫感染、接触感染に要注意です。
3.溶連菌感染症
12月まで流行期が続きます、学童の感染が最も多く成人で発症するのは稀です。
数日の潜伏期のあと、38度以上の突発性発熱があります。
倦怠感、喉の痛み、おう吐、いちご舌などの症状が出ます。
重症化すると全身に赤い発疹が出ることもあり、飛沫感染、接触感染に注意が必要です。
4.インフルエンザ
11月ごろより増加し、流行期へと突入していきます。
10月から予防接種が始まりますので、早めの接種を行うと重症化を避けられます。
法定伝染病に指定されており、数日間の潜伏期のあと突発的に高熱が出ます。
また頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛、咳、鼻水などの症状を併発します。
風邪の症状に似ていますが、風邪よりも全身症状が強く、くしゃみ、咳などからの
飛沫感染や接触感染で広がって行きます。