秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

飛竜種の書 フルフル亜種

2024-05-26 21:33:33 | 飛竜種










フルフル亜種

Red Khezu
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 奇怪竜下目 稀白竜上科 フルフル科
全長約767.27〜1011.40cm
・狩猟地
氷海、地底洞窟、未知の樹海など
・概要、特徴
鮮血を思わせる赤黒い外見が特徴的な、奇怪竜フルフルの亜種。
外皮は色だけでなく性質も通常種とは異なるようで、通常種とは逆に水に弱く炎熱に対して耐性を持つ事が知られている。







・危険度、戦闘能力
通常種より発電器官が発達しており、攻撃的。
電撃を多用した攻撃が特徴で、電撃を纏いながらハンターを追跡して襲い掛かる他、僅かな間の後に広範囲に拡がる性質の電撃を罠のように用い、狙った獲物を捕える事もある。
電撃の他では歩きながら首を突然伸ばして攻撃たり、属性への耐性を損なう唾液を垂らす事もある。



・利用
その艶めかしい光沢を放つ翼膜は魅惑的な色彩で、使用用途が多彩で重宝される。特に強力な個体から得られる良質なものは柔軟性と強度を併せ持ち、極めて価値のある素材として知られる。
なお、フルフル亜種の素材を用いた武器はその外皮を全体に巻き付けたものが多いが、その色合いは獲物の返り血や命を啜るほどに深みを増すとも言われている。
・ソース
MH4G


飛竜種の書 奇怪竜 フルフル

2024-05-25 21:12:08 | 飛竜種












「奇怪竜」

フルフル
Khezu
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 奇怪竜下目 稀白竜上科 フルフル科
全長約793.15〜1013.47cm
全高約448〜459.05cm
足の大きさ約135cm
・狩猟地
沼地、地底洞窟、雪山、氷海、寒冷群島、溶岩洞、未知の樹海など






・概要、特徴
洞窟などの暗く涼しい場所を好む、一見顔のないような見た目の飛竜。太古の昔から光の届かない場所で進化を続けてきたとされ、そこに適応した独自の特性を持つ。
眼は完全に退化しており、身体の色素も失われている他、甲殻や鱗も無く、粘液に覆われた真珠色でブヨブヨとした皮に包まれている。
全身を覆うこの皮は斬撃、打撃などを吸収し、尻尾は特に硬い。
また、その絶縁性で痺れることがない反面、毒物に弱いことが知られている。




体表には脈動する赤い筋が見られるが、これは皮膚に色素がないために透けて見えている血管である。


当初、フルフルの全身はカビに覆われており、装備や食料をかびさせる息 (ブレス)を吐く能力を持っていると考えられていた。その後の研究により、視力は完全に退化し、カビというよりはゴム質の皮膚を持つことが判明したのである。









首は骨の大半が軟骨で占められていることに加え、周辺の皮膚や血管などの器官は長さに余裕があり、柔軟性を備えているため伸縮自在。
長く生きたフルフルはその分首の伸縮性を失い、首の筋肉が衰え、普段から首が垂れ下がるようになる。こうなると獲物の補食などが満足にできなくなり、衰弱して死んでいくという。




吸盤のように進化した尻尾は壁や天井に張り付くことが可能で、内側には牙のような突起がぎっしりと生え揃っている。





翼は比較的小さく、長距離を移動する時にしか積極的に飛行しようとはしない。
そうした外見と他の飛竜種には見られない生態を多々持つ事で知られ、その事から「奇怪竜」とも呼ばれる。



その名の通り不気味な印象を覚える者が大多数であるが、一方で熱狂的なファンとなる人も稀に見られる。
フルフルの研究は現時点ではまだまだ途上にある。そもそも個体数があまり多くなく、発見自体も困難なため、その実像は謎に包まれている。
ちなみに凍土に生息する毒怪竜ギギネブラは近縁の種にあたり、外見や性質に多くの共通点が見られる。


余談だが、フルフルの生息する極寒の地には稀に「フルフルフルーツ」なるフルフルそっくりの見た目の純白の果実がなるという。






・生態
基本的には洞窟から洞窟へと移動するが、まれに洞窟以外の場所で遭遇することもある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1648108918936309760?s=19
繁殖期および温暖期は冷涼な気候の雪山に棲み、そこが豪雪に閉ざされる寒冷期になると沼地に移動する個体が多いという。
また、意外なところでは灼熱の火山地帯と隣接した溶岩洞の地下水脈沿いの洞窟部でも生息が確認されている。

近年では時折岩壁に首を擦り付けるような行動が観察されているが、理由や意図はよくわからない。

https://x.com/gagieru_seltas/status/1515601662009765895?s=19






目は退化して視覚は失われているが、代わりに嗅覚が発達しており獲物の臭いを的確に追う。しかし、ある研究者の記録では匂いもなければ音も立てないものを察知したともある。
研究記録によれば、 フルフルは新鮮なケルビの死体を完全に無視し、そのすぐ隣で音を立てないよう縛られていた小さなネズミを襲ったという。




体から発する電気の力で獲物の行動を識別しているのだとも、生きた標的の体温を察知しているのだとも言われているが、捕獲された個体を調べてもこの能力に関する決定的な器官が発見されたなどということは無く、確たる証拠を得るには至っていないのが現状である。





休眠する時の他、狩りを行う際にも尻尾で洞窟の天井に吊り下がり、下方を通りかかった無防備な獲物を急襲するという狩猟法を用いる。
驚くほど伸縮する首を鞭のように振るい、獲物に叩きつけては鋭い牙で食らいつき、丸呑みにして血肉を啜る。
暗闇に獲物を求めて蠢くその様は不気味の一言。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515599281700233220?s=19





移動の際も天井を静かに這い回る事が多いため、熟練のハンターでもその気配を感じ取る事は難しく、気付けば頭上や背後に迫っていたという報告も散見される。
洞窟を訪れた時は常に周囲に気を配り、 フルフルの奇襲を受けないよう注意すべきであろう。
生息地周辺の村落では、村人や家畜が襲われる被害が度々報告される。





普段から動くこと自体が少ないため、地上に降りた際もその動きは鈍重であるが、体内には発電器官を持ち、体表に電気を流して身を守ったり、強烈な電撃を吐き出して相手を麻痺させるなど、その弱点を補う攻撃手段を有している。
長時間の放電の際には尻尾の先端を広げて地面に突き立て、アースの代わりとして扱う。


身体から放たれた電撃は水面を大蛇の如く這い回り、これにより麻痺した獲物を捕食する。
暗く湿度の高い洞窟に潜む生態は、放電体質のフルフルにとって相性が良く、最良の縄張りともなっているようだ。
静かな場所に潜む性質と、壁や天井にも張り付ける隠密性に長けた生態からそもそも他のモンスターと接触が少なく、また、いざ喰らわれてもブヨブヨとした皮の下は脂質の層でしかなく、食いでがまるでない。そのため、捕食対象として見られていないフシがあり、骸蜘蛛や恐暴竜の他に本種を捕食する存在は知られていない。
フルフルは雌雄同体で、 自分の体内で卵と精子を作り出して受精卵をこしらえる。
アプトノスなどの大型草食動物を雷ブレスで麻痺させ、その体に受精卵を産み付ける。
獲物が飛竜などの大きな生物の場合は、同時に多数の受精卵を産み付けるようだ。
卵は宿主の体内で孵化し、内臓などを食い荒らしながら成長し、内部を食べ尽くすと体皮を食い破って外に出てくる。
この幼体はフルフルベビーと呼ばれ、翼を持たず、ミミズのような姿をしている。 大きくなると変態し、成体となる。


雪山や洞窟内で鉱脈の割れ目をピッケルで叩いたところ、フルフルベビーが飛び出してきて噛み付かれるという事例が時折聞かれる。
フルフルの幼体は、沼地のような湿り気の多い場所で、ケルビなどの小型の獲物を捕食する狩猟生活をする。


・食性
肉食性。腐肉を食べる様子が観察されている。
ケルビやバギィなどの小型モンスターを丸呑みにする。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515598264891949056?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1794197488775389600?s=19
天井からぶら下がって食事することもある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515598856213262339?s=19





・危険度、戦闘能力
外敵との戦闘の際には頻繁に咆哮を発するが、それは音量も然る事ながら非常に甲高く、多くの生物の可聴域外にも及び、聴くものに大きな不快感を与えるため、熟練のハンターでさえ対策無しでは耳を塞がずにはいられない。不気味な叫び声に身動きが取れなくなったところを襲われたという旅人もいる。
XX
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515602262990614534?s=19
狂竜化
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515646086693588992?s=19
RISE
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515602718211010563?s=19
外敵を確認すると口から強酸性の唾液を出したり、体内で発生させる電気で感電させようとする。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515596124731498496?s=19
時には電撃で麻痺させた相手を丸呑みにして攻撃することさえある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1515600212827336705?s=19











突然首を伸ばして噛み付く、ゆっくりとした挙動からいきなり放電を始める、放電しながら迫ってくる、電撃を塊にして投げつけるなど、他の飛竜とは全く異なる特異な攻撃方法を用いる他、瞬間的に全身から放電したり、口から電撃弾を発射したりして獲物を麻痺させて襲う。
興奮すると青白い雷光を口部から漏らし、より強力な放電を繰り出すようになる。
危険度は土砂竜や絞蛇竜、雌火竜等と同等とされるが、地域によっては毒狗竜と同程度とみなされることもある。




・利用
奇怪竜下目の種からはアルビノエキスと呼ばれる体液が得られ、これには特定の薬の効果を増幅させる効果がある。
フルフルは謎の生態から長らく未知の存在であり、皮や牙なども最近の加工技術の発展でようやく素材として認知され始めたところである。
特筆すべきはブヨブヨとしていながら電気を通さない絶縁性の皮で、水分を通さず、通気性に優れている。今後の研究が待たれる。
ただしこの柔皮は熱に弱く、かつ、弾力性に富むので扱いづらいとは加工屋の言。
特殊な脂肪に包まれた肋骨は嘘か真か、ゲテモノ喰い好きには幻の食材とも。食べるなら脂のノった霜降りの赤身のほうこそ珍重されそうなものだが、こちらに関しては「何があっても食べてはいけない」とされている。
多くの血を吸ったフルフルの牙は闇に出回り、呪いの儀式に用いられるのだとか。




フルフルの素材を用いた装備は色々な意味で怪しい雰囲気や神秘的な雰囲気を漂わせているが、着用した時のしっとりとした肌触りの一体感や、ヒンヤリとした感覚の虜になる者もいる…らしい。
他の多くの防具が硬度によって受けるダメージを軽減するのと対照的に、このシリーズは素材がダメージを吸収することで防御力を高めている。
その生態の多くがいまだ謎に包まれているフルフルの素材を使用した武器群真珠色に輝くフルフルの皮や電撃袋など、 その性質の詳細が不明な物を使用しているため、構造自体にも不可解な点が多い。
フクロダタキは素材をそのまま活かした原始的な構造だが、 フルボルテージはさらに科学的な処理を加えたため、砲身を巨大にせざるを得なかったらしい。
フルフルベビーには珍味としての需要が少なからずあり、それなりの価格で取引されている。
山菜爺さんなど一部の竜人族にその製法が伝わる「フルベビアイス」、マカ漬けの壷にフルフルベビーを漬け込み、じっくりと熟成させて作られた食品「フルベビ漬け」など、フルフルベビーを素材とした料理も存在する。
軟骨が多いため、唐揚げなども美味しいかもしれない。熟練のハンターなら気合いを入れれば食べられるかもしれないが、あまり推奨はできないという
・ソース
MH4G
MHXX
MHR:S
モンスター生態全書③
復刻ハンター大全 pg 65.88
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg 166〜167
モンハンフェスタ 2008 メモリアルDVDブック


飛竜種の書 角竜 ヌシ・ディアブロス

2024-05-22 22:08:01 | 飛竜種










「角竜」

ヌシ・ディアブロス
Apex Diablos
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 重殻竜下目 角竜上科 ブロス科
全長約2157.39cm~2838.67cm
・狩猟地
砂原など






・概要、特徴
熾烈な生存競争を潜り抜けた結果、周辺のモンスターを支配するほどの影響をもつようになった特異なディアブロス。
百竜夜行においては群れを率いて現れること、歴戦を経た傷だらけの恐ろしい威容を持つ事か、畏怖の念を持って「ヌシ(主)」と呼ばれ、その名に違わぬ広い縄張りと屈強さを持ち合わせる。
通常のディアブロスよりも大柄な体格であり、個体によってはかの鏖魔すら凌駕する体格と黒みがかった土色の外殻、そして通常の個体よりも著しく発達し、傷を負った巨大な角が特徴。
また、まるで嵐に巻き込まれたかのような傷跡が全身に見られ、この傷跡の影響か本個体は常に怒りと恐怖に支配されたような振る舞いを見せ、咆哮も震えているようなものとなっている。
また、他のヌシ同様、その咆哮は率いている群れに怒りと恐怖を波及させる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1793225806455709725?s=19
・食性
通常個体同様、サボテンを食す。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1512988915979866113?s=19











・危険度、戦闘能力
他のヌシと同様に罠や操竜への耐性を有し、百竜夜行を率いるヌシの中でも、本個体はカムラの里では最たる危険度を秘めたモンスターの一つとして扱われる。
地鳴りを響かせて突き進む姿は、相対してしまった者を恐怖と絶望の底に叩き落とすとされる。









角を用いた肉弾戦を得意とする点は通常個体と同様だが、ヌシは各行動がより荒々しさと激しさを増しており、回り込んでくる相手に対しては尻尾を地面に叩きつけて複数の大岩を打ち上げるという、通常個体には見られない技を見せる。
赤く目を光らせて角を振り回し、錐揉みしては自在に潜地し、猟場を縦横無尽に周囲を巻き込みながら旋回する。











相手の反撃によって追い詰められ始めると、興奮と共に赤い光の条が体表に浮かび上がるようになる。
その状態となるとドス黒い吐息を吐きながら大音量の咆哮を放ち、立て続けに突進に移行する攻撃を繰り出すようになる。









ディアブロスの咆哮は近くで聞けば思わず耳を抑えて立ち竦んでしまうほどの音量があるが、これによって人間が動きを止めてしまう事をヌシは理解しているようで、咆哮と突進を連携させた恐るべき攻撃を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1793223892695404666?s=19
外敵からの攻撃によって怒りが増すと共に赤い条はその濃さを強めていき、鋭い突進や切り返しを行うようになる他、地面に角を突き刺したまま繰り出す回転攻撃など一挙手一投足が熾烈さを極め、全ての攻撃の威力はまさに痛烈無比な、壊滅的な破壊力を誇る。





また、勢いよく地面から飛び出す攻撃を行う際には自身を中心とした蒸気爆発を引き起こす他、ドス黒い煙のような吐息を吐き出しながら赤く目を光らせて繰り出される突進は凄まじい速度と破壊力を誇り、狂奔の末に進路にある全てを破壊し尽くす。


・利用
本個体の角は通常個体と比較して著しく発達しており、その角は「ヌシのねじれた角」と呼ばれる。
その角はカムラの里では特殊な武器の素材として利用される。
・ソース
MHR:S
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg.140


飛竜種の書 鏖魔ディアブロス

2024-05-21 22:49:33 | 飛竜種





「鏖魔」

鏖魔ディアブロス
Bloodbath Diablos
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 重殻竜下目 角竜上科 ブロス科
全長約2288.88〜2770.75cm
・狩猟地
砂漠、旧砂漠、溶岩島





・概要、特徴
砂漠に伝わる伝承の中に存在が語られる、何らかの要因によって異形の角を持つに至った角竜ディアブロスの特殊な個体。
本能的にハンターを敵とみなし襲いかかる苛烈な性格と、狂奔の末ことごとくを駆逐する様から、「鏖魔」の二つ名を冠するところとなった。
伝承ではあまりの暴虐さ故に、大国や組織により数多の歴戦の勇士や討伐部隊が送り込まれるも、その誰もを砂に還し、絶望を振り撒いたと語られ、その伝承に英雄は登場せず、故に幸せな結末などは語られていない。


通常の個体とは異なる特性と強大な戦闘力から二つ名を与えられ、ギルドから特別措置を取られるモンスターの中でも鏖魔はとりわけ危険性が高く、ギルドでは多くの二つ名持ちモンスターの狩猟に成功した最高クラスの実力を持つハンターにのみ、特例という形でクエストを提示している。







鏖魔の特徴として、頭部や翼、脚部や尻尾などが部分的に黒ずみ、濃紺色に染まっている点が挙げられる。
これは苛烈な争いを繰り返す中で戦闘によく使う部位が相手の体液や返り血を浴び続けた結果によるものであり、通常個体のものでさえ極めて頑強だった背甲は歴戦の勇士を討ち倒すうち、極限まで鍛え上げられている。









しかし、鏖魔ディアブロス最大の特徴は、角竜の象徴たる二本の角である。
通常ディアブロスの角は左右対称だが、鏖魔は左角が若干小さく、そしてその先端部が三叉に分かれた地獄の業火や悪魔の手を思わせる形状となっており、興奮時は血流によって赤い模様が浮かび上がる事から”悪魔の冠”として恐れられている。
これは、過去に何らかの理由で左角が折れ、その断面が歪に変形しながら再生していったためと推測されている。
また、右角も通常個体と比べ明らかに太く、加えて非常に硬質化しているが、これは折れた左角を補うために立ち回ってきた結果、強く発達したという説が有力である。
そして度重なる争いで両角の先端は削れて白くなっており、結果として高い貫通力を誇る極めて鋭利な凶器となっている。



尻尾も左側が歪な形状に発達し、左右非対称になっている他、脚も通常種以上に強靭に発達しており、ずば抜けた脚力を誇る。





・特殊個体化した経緯
特筆すべき性質として、ヒトに対して非常に強い敵意を示す様子が確認されており、ハンターが接近すると、それだけで尋常ならざる猛烈な怒気と共に襲い掛かってくる。
ディアブロスの角は素材としての価値が高い事で知られるが、鏖魔ディアブロスの左角が異様な形状と化したのはかつてハンターと交戦した際に角を折り取られたからであり、その復讐心とトラウマからハンターに強い憎しみを向けている、と推測されている。






片角を折られているという角竜にとってこれ以上ないハンデを背負ってなお立ち直る素質を持ち合わせ、数多の命の危機に遭いながら生き残ってきた鏖魔だからこそ強大に成長し、通常個体をはるかに凌ぐ、圧倒的な戦闘能力を獲得したものとされる。
・食性
通常個体同様、サボテンを食す。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1522893195910123521?s=19






・危険度、戦闘能力
角を用いた肉弾戦や地中からの奇襲を得意とする点は通常のディアブロスと同様だが、鏖魔の場合は各行動がより荒々しさと激しさを増しており、回り込んでくる相手に対しては尻尾を地面に叩きつけて複数の大岩を打ち上げるという、通常個体には見られない技を見せる。







角を用いる攻撃も、地面に角が突き刺さるほどの勢いで頭突きを繰り出すほか、砂中に潜行する際も空へ飛び上がってからドリルの如く回転して標的に突撃、そのまま砂中へ潜る等の姿も確認されている。








特に恐るべきは大音量の咆哮を放ち、立て続けに突進に移行する攻撃である。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1522895783158157312?s=19
ディアブロスの咆哮は近くで聞けば思わず耳を抑えて立ち竦んでしまうほどの音量があるが、これによって人間が動きを止めてしまう事を鏖魔は理解しており、咆哮と突進を連携させた恐るべき攻撃を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1522897083119796225?s=19
準備を怠り、油断すれば地を舐める事となろう。

https://x.com/gagieru_seltas/status/1800129212067762456?t=LZwSMo-r85cwnXnZgcONdg&s=19








相手の反撃によって追い詰められ始めると興奮と共に循環機能が活発化、全身の血流が増し、秘めた怒りを表すように赤い体液が表皮に滲み、炎のような赤い光の条が体表に浮かび上がるようになる。
この姿はその危険性から手が付けられないために「暴走状態」と呼ばれ、こうなった鏖魔はより激しく暴れ狂い、まさに悪魔的な容赦のなさを見せる。
この形態変化は素早い臨戦態勢から相手より長く戦うために臓器が発達、高い血液の循環能力を得た結果とされる。










それでもなお敵からの反撃が続くと、遂に鏖魔の憤怒と興奮は頂点に達し、禍々しいほどの咆哮を放ち、命の炎を燃やして全力をもってハンターを仕留めにかかる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1522895070051004417?s=19
そうなると更に血液を大量に循環、活発化させ、運動能力を限界まで引き上げる事でより鋭い突進や切り返しを行うようになる。
血液循環の大きな活発化により、頭部や翼に広がる血流はさながら激憤を表す炎のように赤々と浮かび上がり始め、体温も急激に上昇する。その極度の体温上昇を抑えるために全身から分泌される体液は体温によって蒸発し、周囲には水蒸気が立ち込めるようになる。














この姿を「狂暴走状態」と呼ぶ。
この状態となると地面に角を突き刺したまま繰り出す回転攻撃など一挙手一投足が熾烈さを極め、全ての攻撃の威力は壊滅的な破壊力を誇る。














また、全身から噴き出す水蒸気突進や飛び上がりといった激しい運動を伴う攻撃の際には、その体液が高温の甲殻に触れることで一気に蒸発、特大規模の水蒸気爆発を引き起こし、周囲の者を駆逐する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1522894274517295104?s=19



・利用
歴戦の勇士を幾度となく返り討ちにする中で外殻や背甲といった素材は極限まで鍛え上げられており、それらの素材を用いて作成された武具には鏖魔の魂が宿り、他の武具とは一線を画す性能を発揮するとされるが、無論、鏖魔を制した者でなければ、その武具を生産する事は適わない。
・ソース
MHXX
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書pg 178〜185、191
https://www.famitsu.com/news/amp/201612/08122559.php
https://s.famitsu.com/news/201611/07118961.html?s=09
https://www.monsterhunter.com/xx/3ds/sp/monster/main/02.html



飛竜種の書 黒角竜 ディアブロス亜種

2024-05-19 21:53:32 | 飛竜種








「黒角竜」

ディアブロス亜種
Black Diablos
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 重殻竜下目 角竜上科 ブロス科
全長約1939.14cm~2551.50cm
全高約738.96cm
脚の大きさ約213cm
・狩猟地
現大陸…砂漠、旧砂漠、砂原、モガの森、未知の樹海など
新大陸…大蟻塚の荒地、導きの地





・概要、特徴
漆黒の外殻に覆われた体躯と、紅き灼眼を持つ角竜ディアブロスの亜種。その体色から、「黒角竜」と呼ばれる。
その実態は妊娠し、腹部に卵を抱えているため警戒心が強くなり、気性の荒さが増した雌の個体で、通常は雄と変わらぬ土色の外皮であり漆黒の姿は限られた時期に見られる姿であるため、正確には亜種とは異なる。
とはいえ通常種とあまりにかけはなれた強靭さと凶暴性から、狩猟へと赴くハンターたちへ警鐘を鳴らす意味も込めて、亜種という表現がなされている。
この漆黒の甲殻は婚姻色であり、雄に対して交尾をしないことを示し、他の生物に対しては警戒色として意味を成す。
また、太陽光から効率的に体温を上げられるように黒色化させている可能性も考えられる。
体色の変化は交尾後から抱卵期に色素沈着が起きることによる現象で、 亜種から採取できる素材は通常種と異なる成分が含まれている。
実際のところ甲殻は通常種よりもさらに硬度を増し、習性などにも変化が認められることから、生態的にも変化をきたしているものと考えられる。









・生態
繁殖期を迎え妊娠した雌は、ホルモンバランスの乱れや自分自身と我が子を守ろうとする防衛本能により、 警戒心やストレスが強まる、というのはあらゆる生物で共通の事象であるが、もとより縄張り意識が強いディアブロスにおいては、それこそ“亜種”と改めて名付けるほどの変化をもたらす。
生息域である大蟻塚の荒地では、通常種の雄と亜種が同じ縄張り内で過ごす姿が目撃できる。
しかし、同じくつがいで行動するリオレイアとリオレウスとは異なり、雌雄で連携する姿は確認されておらず、お互いが個別に行動していることがほとんどである。


それどころか雌は雄の接近にすら過剰な反応を示し、視界に捉えると外敵とみなして角を突き合わせ激しい争いを繰り広げる。
実力は拮抗しているようで、 戦いの後はディアブロスの生命線ともいえる角が折れてしまう場合もある。
通常種と亜種がつがいであっても争い合う理由として、ディアブロスは雄と雌で子育てを協働しない可能性が挙げられる。 さらに言えば、雌である亜種ですら子育てをしていない可能性があるとも見られている。
繁殖期を迎えていることもあり、ディアブロス亜種は通常種が縄張りとしている砂漠の地下洞窟からさらに奥にある寝床で1日を過ごす。
常に周囲を警戒し、外敵の侵入がないか神経を尖らせているため、生息域が重複する通常種を除いて大型モンスターと自然に鉢合わせることはほとんどない。
地上へと姿を現すのは摂食時であり、万一そこで他の生物と遭遇すれば、猛然と襲掛かっていく。
大蟻塚の荒地の主たるディアブロスから、さらに強靭さと狂暴性が増したディアブロス亜種に勝る者は存在せず、生態系の破壊者とも称され圧倒的な強さを誇るイビルジョーですらも、ディアブロス亜種の猛攻に怯み、その場から逃げ去ることもある。
・食性
ディアブロス亜種は通常種とは異なるサボテンを好んで食すことが判明した。 ディアブロスが水分量の多いサボテンを好むのは、食事と同時に水分補給を行うためだが、おそらく亜種は産卵に備えて、水分量の多さよりも栄養価の高さを優先して食すサボテンを選んでいるのではと考えられる。







・危険度、戦闘能力
ディアブロス最大の武器である一対の巨大な角による突進や、地中からの突き上げなどを駆使して戦うという点は通常種と大きな違いはないが、ディアブロス亜種はより多彩な立ち回りを見せるのが特徴。
亜種の突進は通常種のそれを凌駕する威力を誇り、本来であれば容易には破壊できない大きな蟻塚さえ、力を込めた渾身の突進によって一突きで破壊し、 怯むことなく突き進むこともある。
亜種のみに見られた行動でもっとも印象的なのが、追い込むようにじりじりと相手に詰め寄って隙を伺い、 突如として猛烈な突進で襲い掛かるというもので、その動きに惑わされ命の危機に瀕したハンターは数知れず。その危険度から、「砂原の死神」の異名を持つ。
さらに、外敵が立てる音や気配を察知する能力も高く、猛然と突進する最中でも相手の位置を正確に捕捉し、軌道を修正する巧みさを見せるなど、ただ闇雲に暴れるわけではない。
狂暴性もさることながら、身体能力や力強さも通常種のそれを上回り、数々の死線を潜り抜けた歴戦の個体ともなれば、その実力は古龍種にも匹敵するほどである。



・利用
黒角竜の外殻は色素沈着によって黒く染まっているため、通常個体のものとは異なる成分が含まれており、その成分のために砂漠の熱風や砂嵐にいくら晒されようとも決して劣化しない。
硬度そのものも通常種のそれより高く、高い防御力を備えた防具の素材となる。
なお、その素材から作られた武器には黒角竜の荒々しい怒気が宿り、持ち主は常に傍に黒角竜がいるかのような錯覚を覚え、その殺意に心を塗り潰されるという。
・ソース
MH3G
MH4G
復刻ハンター大全 pg.90
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg.284〜287、330〜333