I.D.S.

ニュースは日々大量に配信され、そして消え去っていきます。記憶しておくべき情報を拾い上げ、保存することを目的としています。

アジア外交ビジョン研究会

2006-08-27 13:45:16 | 政局
自宅を「誰かに」焼き討ちされた加藤紘一氏が安倍氏を批判したそうですね。

●加藤氏が「安倍氏はナイーブ」と批判(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/060825/sei115.htm

 自民党の加藤紘一元幹事長は25日、TBS番組の収録で、安倍晋三官房長官の対中国の外交姿勢に関し「もめることを前提に戦略を立て、もめたらインドがあるし豪州があるというのでは、ちょっとナイーブ(幼稚)ではないか」と批判した。
 安倍氏の著書に触れ「先の戦争は必ずしも間違えていなかった、東京裁判を認めたくない、という思想が根底にある」と指摘。「もう少し慎重にやるべきだと言わないと、この国のために良くない」と述べ、24日に発足させた「アジア外交ビジョン研究会」を足場に、安倍氏の外交姿勢をただす考えを示した。


確かに私も安倍氏は幼稚だと思います。
あの城内・平沼を子分として扱っていたこととか、安倍氏支援の研究会が若手・高齢の2グループに分かれてしまったからです。はっきり言って人を見極める目と統率力に疑問を持たざるを得ません。

その安倍氏は改憲を目標に掲げています。しかし、50年もの間全くの手つかずで放置されてきたものですから当然のことです。今のところ、法的解釈をいじることで現実とのギャップを埋めて運用されてきましたがそろそろ無理と言うところです。そもそも総国会議員の2/3の賛成というとんでもない拘束をつけてくれた米軍が悪いんですけどね。

安倍氏支持には既に自民党議員の半数以上が回っていると報じられていますが、その改憲という方針をどれほどがバックアップしてくれるのだろうか。人数の多い後援会というのは。所詮は数がものを言う民主主義世界では心強いですが、足枷になってしまうだけとも考えられます。

そこで加藤氏の出番です!

●山崎拓氏ら「安倍外交」に批判的な研究会旗揚げ (産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/060818/sei080.htm

 自民党の山崎拓元副総裁、加藤紘一元幹事長、船田元・津島派事務総長、中谷元・谷垣派事務総長ら10人が18日、都内で会合し、派閥横断的に「アジア外交ビジョン研究会」(仮称)を結成することで合意した。会長には加藤氏が就任する予定で、24日に20人規模で発起人会を開き、9月の党総裁選後に本格的な活動を始める。安倍晋三官房長官の次期首相就任を前提に、安倍氏の外交運営を批判していくものとみられる。
 この日出席したのは山崎氏らのほか、野田毅、保岡興治、渡海紀三朗(山崎派)▽竹下亘、後藤田正純(津島派)▽加納時男(谷垣派)の各氏。会合では安倍氏の外交姿勢について「アジア諸国と対立する雰囲気で外交を論じて大丈夫か」などと危惧(きぐ)する声が相次いだ。


「対中共外交ビジョン研究会」を立ち上げたということで、外からはわかりにくい自民党議員のの対中外交姿勢を有権者にわかりやすく示していただけると歓迎しております!

どうせ次の選挙は改憲(「戦後」との決別) and/or 対中外交(米国を選ぶか中共を選ぶかw)が争点になるに決まっていますから。どうせなら早いうちからその違いを際だたせておいて欲しいと思います。



本筋からは外れてしまいますが、被害者面して自身への批判を封殺しようという加藤氏やマスコミの姿勢には怒りを感じざるを得ません。同じようにオウムに殺され掛けたことを売りにテレビデビューした人が、未だにテレビにしがみついていたりしますがw

大体加藤氏の実家を焼いたのは「右翼団体委員」と報道されていますが、それって街宣右翼なのではないでしょうか?彼らは「過激派右翼っぽく振る舞う事にカタルシスを感じる団体」ですので右翼とは違います。

一方、加藤氏は当日朝に出演したテレビ朝日の放送でとんでもないことを言ってしまっています。2001/08/13の小泉総理参拝に関連して、「中国から15日に参拝されたら国内がもたないと言われた」と口走ってしまったのです。これは素晴らしい失言でした。「靖国参拝」は中国国内を揺さぶれる非常に強力な外交カードであることをバラしてしまったのです。確かその発言が夜の報道ステーションでも再生されていた気がしますが、不自然なくらいにまったく話題にあがりませんねェ。

…とすれば、加藤氏の家の焼き討ちというのは「闇の勢力」が行った報復ではないのかとも考えられます。焼き討ちから十日も経つのに、実行犯に関する続報が出てこないことが逆にその可能性を補強してしまっています。

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